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20060722 蚊の痒み

 庭で$${^{*1}}$$が大発生している。庭に出てから数十秒経つと、露出した私の肌を目がけて何匹もの蚊が次々と飛んできては口の針を刺して血を吸おうとする。

 皮膚に止まった蚊を平手でたたいて退治する。いくらでもいるので、きりがない。とはいっても蚊を退治しながら暫くその場に動かずにいると蚊が来なくなる。少し場所を移動するとまた沢山の蚊が襲ってくる。蚊には集団の縄張りがあってそれほど移動しないのだろうか。自分たちの縄張りに来た動物の血を吸うだけで、血を求めてふらふらと旅に出ることはしないのかも知れない。同じ場所で退治していれば自分を刺してくる蚊の集団はいなくなるのだろう。

 蚊は伝染病$${^{*2}}$$を媒介するので厄介だが、それがなかったら刺された跡が痒いだけである。痒いのも厄介だが、生命を脅かすような危険性はない。痒みが我慢できればいくらでも刺してもらって結構である。

 蚊は刺すとまず唾液を注入する$${^{*3}}$$。痒みは蚊の唾液に含まれる成分が原因$${^{*4}}$$らしい。痒みが発生するから平手で叩かれる。蚊取り線香$${^{*5}}$$なども発明されてしまう。

 痒みが出なければ、もっと確実に血を吸えるはずだ。「痒みを発生させない唾液」を持つ蚊は進化によって出現しないのだろうか。一度、突然変異で痒みの全くない蚊が出現すれば、蚊の世界で席捲してしまうのではないのだろうか。

 と思ったが、もしかして痒み$${^{*6}}$$を感じるのは人間だけかも知れない。犬とか牛、豚などは痒みを感じるのだろうか。牛、豚は四つん這いなので痒くても掻けない。我慢しているのか痒みを感じないのか。

 因みに鼠は掻く$${^{*7}}$$らしい。

*1 20060611 蚊の存在理由
*2 日本脳炎
*3 KINCHO | ウルトラがいちゅう大百科 | 害虫コラム | 蚊に刺されちゃった!
*4 池田摸範堂 | 知って得するかゆみ館 | かゆみ
*5 (財)和歌山地域地場産業振興センター
*6 池田摸範堂 | 知って得するかゆみ館 | 虫さされ
*7 第41回日本衛生動物学会東日本支部例会

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