20060810 金太郎飴
金太郎飴の歴史$${^{*1}}$$はそれ程古くはないらしい。江戸時代からあるような感じだが、明治から始まったようだ。原型は元禄飴と呼ばれる飴だという。お多福(阿多福)飴というのもあるらしい。これもどこを切ってもお多福になっている。「おたやん飴$${^{*2}}$$」ともいわれる。起源がどうなっているのかよく判らない。金太郎飴よりもお多福飴の方が古いのか。それとも金太郎からお多福ができたのか。金太郎飴は金太郎飴本店という店の初代が考案したようだ。この店は明治の初め創業$${^{*3}}$$なので、金太郎飴も明治の生まれになる。
幼少の頃は、どこを切っても金太郎というのが不思議でたまらなかった。どうやって作ったのか$${^{*4}}$$を勝手に想像していた。予め飴の断面に金太郎の顔が描いてあるのだろうと思っていた。断面をつなぎ合わせて一本の飴にする。断面にはわずかな切れ目が入れてあるので、そこから簡単に折れてしまう。普通はその切れ目に気付かないので「どこを切っても金太郎」と勘違いしているのである。だから顔が出てこない断面があるはずと考えていた。
金太郎飴というと、七五三$${^{*5}}$$の他につげ義春$${^{*6}}$$の「ねじ式$${^{*7}}$$」を思い出す。物語の中で金太郎飴が登場$${^{*8}}$$する。
*1 【金太郎飴本店】金太郎飴一覧
*2 【三重のまんなかまちかど博物館】
*3 【金太郎飴本店】会社概要
*4 【金太郎飴本店】金太郎飴ができるまで
*5 20001212 三越と七五三
*6 20010721 初茸狩り
*7 つげ義春「つげ義春を旅する」
*8 松岡正剛の千夜千冊『ねじ式・紅い花』つげ義春