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20000226 大きさの限界

 多湖輝$${^{*1}}$$の「頭の体操$${^{*2}}$$」だったか忘れたが、一辺が1mの豆腐$${^{*3}}$$は作れるか、と言う問題があった。答えは「作れない」。豆腐は柔らかすぎて1mのものを作ろうとしても地上では自重で崩れてしまうそうだ。
 これを読んだとき、少々意外に思った。しかし豆腐でなくてもどんなものでも自重で崩れてしまうことはあり得ると思い直した。

 東京タワー$${^{*4}}$$やエッフェル塔$${^{*5}}$$も高さを100万mにすることは法規制$${^{*6}}$$は別として、ちょっと無理のような気がする。

 恒星$${^{*7}}$$の大きさにも限りがあるのだろう。太陽の質量$${^{*8}}$$の100万倍の超巨大星が誕生しても核融合反応$${^{*9}}$$が始まる前に自分の質量によって重力崩壊$${^{*10}}$$が始まってしまうのでいくらでも大きな星が出来るわけでない。重力崩壊が始まればその星は限りなく収縮していき、ブラックホール$${^{*11}}$$への進化の道を突き進んでしまう。
 どんなに物が大きくても、それに作用する物理定数$${^{*12}}$$はいつもどこでも一定である。重力定数$${^{*13}}$$も同じだから、あまりにも大きい星は自分の重さで潰れてしまうのだろう。

 こう考えると宇宙$${^{*14}}$$は決して無限ではなく何か限りあるような存在に思えてくる。

*1 ATAGO CLUB
*2 Special / 頭の体操 : Best Selection / ベストセレクション
*3 あんかけ豆腐
*4 東京タワー
*5 Bienvenue sur le site officiel de la Tour Eiffel
*6 建築基準法
*7 恒星・惑星
*8 太陽
*9 太陽(たいよう)はいつなくなるの?
*10 星の進化(Stellar Evolution)
*11 ブラックホールはどうやってできるのだろうか?
*12 1 物理定数
*13 質量を持つ全てのものが引き合う力
*14 STARTREK.COM:The Official Star Trek Web Site!

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