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映画評「オールド・ガード」

Netflix独占
主演シャーリーズ・セロン
テーマは不死身の戦士!
馬鹿っぽいぞ!景気の良いNetflixの景気の良い底抜けアクション映画かしら?

諸元

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「オールド・ガード」
Netflix独占
125分。

詳しいスタッフ・キャストはこちらから

意表をついたアクションがウリですので、できれば予告編も見ずにどうぞ。


※核心には触れませんが、多少ネタバレしながら感想です。

あらすじは、ほぼ必要なし!

オールド・ガード(「古(いにしえ)の衛兵」くらいの意味)と呼ばれる、
いや、よく考えたら劇中では自称も他称もしていない気がする、
不死身の軍団(といっても、4〜5名)
をめぐる、物語です。

不死身ですよ、不死身。

なわけないと思うじゃないですか。

正確には、このご時世に、不死身の兵士の話なんて、ありえない。
不死身っぽい奴ら
の話かなと思ってたんですけど。

ところがどっこい、この人たち、ほんとに不死身です。

ある人は紀元前、ある人は十字軍、ある人はナポレオン、そんな時代から、ずーっと戦い続けている。

ちょっと引いちゃうくらい真っ正面からのテーマですし、そんな不死身の兵士たちを狙うのは、悪徳製薬企業ってところも、真正面がっぷり四つといった感じ。

中学生が考えた設定みたいですが、あとは結構真面目。
特に、期待値の高かったアクションですが、こちらがあくまでリアル路線。
ジョン・ウィックの方が強そうなくらいの堅実さ。

映像化してみると面白いのが、不死身=痛くないわけじゃない、という点。

死んで生き返ったりするんですけど、きっちり痛いので、できるだけ死にたくない!という緊張感が、アクションを盛り上げる。
中盤からは、「死なないわけじゃない」「リミットはある」「捕縛されたら終わり」というサスペンスも添えられ、グッド。

不死身の彼らの、いちばんの悪夢ってなに?
てのが、中盤に解説されるんですけど、これがサイテーにサイアク。
そりゃやだわ、不死身も楽じゃないわ・・・。

念を押しておきますと、結構地味なアクション映画です。

ただ、1,000年単位のプロフェッショナルという点が、説得力を持つような挙動になっていたり、「うわ、イテテ」という感覚に特化した銃撃・格闘など、見どころ満点。
ほんとにこの感じなら、数百年=1,000年くらい戦ってそうだなってのを、ちゃんとアクションで観客に説得するって、すごいことですよ“

ありえない設定✖︎リアル路線アクション
の食い合わせが、意外なくらい良い。

ばっちりシリーズ化していく布石のための1作という位置づけにもなっています。

Netflixユーザーはぜひ。

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