塾にダマされるな。

中学受験をさせるような
年収の高いビジネスマンならば、
冷静に考えればわかりそうなのに、
残念ながらすっかりコロッとダマされるのが、
こどもの早期塾通い。


小2や小3から塾に通って、
結局肝心の5.6年生あたりでがまんの限界がきてドロップアウトしていくこどもは、恐ろしく多い。
それだけで済めば良いが、アウトしてしまったこどもは自己否定感を心のベースに持つようになり、さらに自分に期待していた親や講師を悲しませたという罪悪感までをも抱えるという、とんでもないネガティブビッグオプションが付いてきてしまう。

更に途中でアウトするこどもに、
「ここまでやってきたんだから、ね!」
なんて親が励まして続けさせようとすれば、ますますこどものネガティブは増大し、続けても続けなくても自信をなくしたまま受験だけではなく人生が楽しくなくなってしまう。


本当に中受で勝つのは、
小6で一年本気出したこどもたち。

こどもは、遊びたい。
なぜならこどもは遊ぶことでとんでもなく脳を発達させているから。
こんなにお金がかからない脳活ない。
オススメすぎる。
コスパ良いどころか、コストすらかからない。
公園の砂場にぽーんと放置しておけば良いだけ。


本能できっとこどもはわかっていて、
賢くなりたいからひたすら遊びたいんだね。
転んでケガするのを大人に止めて欲しいわけじゃなくて、ケガして自分で学ばせて欲しいんだよね。


しかしその大切な遊び込み時間を塾業界にダマされた親がこどもから搾取したおかげで、
受験どころか自分の人生をも上手くコントロールできない人間を作ってしまう。


1.2年で新陳代謝してしまうのは宣伝費ばかりかかってコスパ悪いから塾は当然言います。
「中受は早いうちから始めないと!」
するとこれに簡単に乗っかる親が多いので味しめて、早期通塾プログラムを更にじゃんじゃんメインに打ち出しまくるんだ。

何なら6年からはカリキュラムが間に合わないので入会できません、とさらに煽り、業界全体で6年からでは遅いという根拠のない常識を作り上げていく。

逆を言えば、
「私たちには6年生から始めたこどもを合格させるスキルがありません」
と、塾は言っている。
恥ずかしいな。

本気でこどもを信じて適切なスケジュールを組んであげられる塾や講師は、そう簡単に量産されない。だからそんな講師に会えるこどもはラッキー中のラッキー。普通は会えない。
勉強が出来るだけでこどもの本質を知らない講師ばかりいる塾が、ドロップアウトの危険と表裏一体で何年も費やさせないと合格させられないのは、もっとも。


塾とか、学習指導って、
教えるんじゃないんだよね、本当は。
本来こどもはどんな難しい問題でも自力で解き切るチカラを持っている。
それをひとつひとつ達成させるために、ちょいちょい通りすがりのヒント提供者みたいな顔してそこに講師は居れば良いだけ。


親が塾に大金を落としていることに異論はない。
単純に悪徳セールスにひっかかっただけだから。


被害者は、本当は親が一番守りたかったはずの、
こどもだっていう目線を持って欲しい。
塾に言われるがまま、
早くやらせなきゃ!
と焦らないでほしい。


こどもが小6のたった一年に賭けたその伸び幅たるや。
応援する親も支える講師もワクワクする。
もちろん一年に本気を賭けたこどもは人生が楽しいと思える経験をする。
みんな、楽しいね。

早くやらなきゃ、時間は取り戻せないのよ!
というのは、
こどもをナメてるよ。


こどもはマジでやれる。
塾の営業方法にまんまとダマされないで、我が子をしっかり信じてみてほしいって、ハナシ。