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ずっと来たかった喫茶店。この日、初めて選んだネイルの色。




つい先日のnote

#(ハッシュタグ)について勝手に語ったのだが
そのきっかけは、今回のnoteにある。

(本当は純喫茶の話をする前置きだったのだが、あまりにも長く語った為、分けた)


基本、気になることがあれば
Google検索を利用するわたしですが、

なんとなく調べたい、だったり
文字より写真をみて情報収集したい、だったり
”写真映え”優先、だったりすると
軽いノリでInstagramでハッシュタグを使い
検索をかける。


ある日も、なんとなく軽い感覚で
[#熊本純喫茶]と調べた。

色々さらっと流し見しているなか
わたしの指が止まった。

1枚の画像をみて、その投稿が気になった。
すぐさまタップして、投稿を拝見する。
わたしの心が躍った。

”ここに行きたい…!!!!”

お店の名前をGoogle検索し、場所を知る。
わたしが行き慣れた場所付近に、そのお店はあるらしい。

気になり始めたら、止まらない。
次の休み、その場所へ行くことにした。

その日はかなりタイトスケジュールだったが
どうしても行きたかったから
少しの合間でもいいから、その場所へ向かった。



【喫茶 ミミ】


熊本県のバスターミナル商業施設
〚サクラマチクマモト〛の正面にある、
西銀座通りに佇むお店
【喫茶 ミミ】


【喫茶 ミミ】 熊本県内熊本市中央区



居酒屋などの飲食店が建ち並ぶなか、
ひっそりと
昔を感じさせる可愛いビジュアルの喫茶店がある。

緑が目を惹く可愛らしい看板。
フォントも素敵。
立て看板もオシャレだから写真撮らずにはいられなかった。


Instagramで調べた時に
わたしの心をきゅんとさせた、この建物。
やっと、お目にかかれた。
写真で見るよりも、さらにきゅんとした。


写真を撮り終えたら
小さなドアを静かに開ける。


とても静かな落ち着いた店内には
お客さんがおひとりと
このお店に立たれているご婦人の
おふたりがいらっしゃった。

わたしの入店に気づくと
「いらっしゃいませ。」
「お好きなお席にどうぞ〜」
と、にこやかな笑顔で優しく
わたしに挨拶してくださった。


席に着くと、何も言わなくても置いてくださった灰皿。


自分でとる、ではなく
テーブルに既に置かれている、わけでもなく。
席に座った”わたしのために”、
灰皿を置いていただけるという、
この体験が初めてで。

特に深い意味が無いとは分かっているものの
なんだか嬉しかった。


灰皿に添えた、2箱のマッチ。


わたしは煙草は吸うけれど、
今は、電子タバコを愛用している。

だから、
マッチは本来必要ない。

それに、
現代、マッチ棒で煙草に火をつけるということをしている人は、極わずかだろう。
だから、最初から
マッチを頂けたわけではない。

わたしが、ご婦人に
『マッチって、ありますか?』
と尋ねた。


自分から、
”マッチありますか?”
と尋ねる経験は、この日が初めてだった。

聞く前は
なかなかどきどきした。
”ないんです。”と返ってくるのが怖かった。
だからすごく緊張した。
けど、勇気を振り絞って尋ねてみた。


すると、ご婦人は

笑顔で優しく、「ありますよ〜!」と。

「最近では使う方が少ないから、、もしかしたらだいぶ前のものだから、使えないかもだけど…。」
と、棚にある箱を開け、探す。


初めてマッチがいただける…!!!

それが、とても嬉しくて
つい、自分の話をしてしまう。

『母が昔、マッチ集めをしておりまして…。その影響で、わたしもマッチ集めしているんです。』

そう伝えると、

「あらそうなんですか!」
「では、お母様の分も、一緒にどうぞ」。


そうわたしに言い、
マッチを2箱、”どうぞ”と
優しく手渡してくださった。


とても
とてもとても、素敵な方。

図々しいお願いなのにも関わらず、
快く、「どうぞ」とマッチをくださり。
それも、
わたしだけでなく母の分まで。


本当に本当に、嬉しくて。
わたしは何度も
『ありがとうございます』と伝えた。

大切に受け取り、
記念に写真を撮った。



【喫茶 ミミ】でいただけたもの。


マッチのことで、ご婦人とお話した後
メニューを受け取る。


メニューはたしか、手書きで書いてあった。
とても温もりがある、メニュー表だ。

メニューはたくさん、あった。
しかし、わたしといえば…あの飲み物でしょう。


この日はなかなか忙しくて、
次のスケジュールがあるため
ゆっくりできない…。悔しい。

本当は、デザートを頂きたかった。無念。

ということで、飲み物を注文させて頂いた。




飲み物を待つ間、
わたしは2箱のマッチに見蕩れる。
本当に、、嬉しい。

このマッチは
初めてわたしの手で、手に入れることのできた
特別なマッチ。
母が楽しんでいた趣味を
受け継ぐことができた。
母とわたしのコレクションが、また増えた。

それだけじゃない。

ずっと思い焦がれていたお店の方から
こんなにも、優しく親切にして頂けて
感動のあまり、言葉にならない。

2つの喜びが込められた
この、可愛らしく、懐かしさを感じさせる
素敵なマッチ。
母とわたしの、新たな宝物にしよう。




マッチに見蕩れながら
色々なことを考えていたら

自分の前に、待ちに待ったものが届いた。

といっても、
楽しみすぎて、早く来ないかな〜とは思っていたけれど、時間的には”待ってはいない。”

ご婦人は慣れた手つきで
わたしの注文した飲み物をつくってくださった。
とても早く、自分の元へ届いた。

待ちに待っていた飲み物と
意外にも早く会うことが出来て、驚いた。


では、
わたしが注文した飲み物を発表します。


言わずもがな、【クリームソーダ】


クリームソーダの横に
再び、いただいたマッチを添えている。
それくらい、
マッチがとても気に入ったご様子。


本当に本当に
ここでもか、と言わんばかりに
【クリームソーダ】を注文した。


でもわたしはその後、
このクリームソーダを”注文してよかった”
と思うことに気づく。


【喫茶 ミミ】の看板の色。


このお店の看板の色は
最初の方でお見せしたように、[みどり色]


そして、クリームソーダの、[みどり色]

更には
この日新しくした、
わたしのネイルは、[みどり色]。


ここでもマッチを写真に写す。
めちゃ気に入っとる。


この日の、わたしのラッキーカラーは
実はみどり色だったんじゃないかとか
勝手に思うレベルで

わたしはこの日
[みどり色]に惹かれる日だった。


喫茶店の看板の色と
クリームソーダの色は
この日のラッキーカラーがなんであっても
わたしにしては、リンクするのが必然的だったのかもだけど。


すごいのは、ネイルの色。

わたし、普段はみどり色選ばない。
寧ろ、初めてみどり色にしたいと思った。

いつもわたしの爪を綺麗にしてくださる、ネイリストさんにも
”みどりをチョイスするの珍しくないですか?何かありました?”
と聞かれたレベルだ。


そんなわたしが、
何故かこの日は、みどり色にしたいと思って
その色を選んだ。


(まあ、何故みどり色のネイルにしたかというと、映画中に登場したベルモットのネイルがグリーンだったからなんだけども。)


でも、
こんなにみどり色を目にすることがないってくらい
この日はみどり色を見たし
惹かれたから…。


なんだか特別な気持ちになった。



わたしにとって、特別な
<ミミ> という名前。


次のスケジュールがあるため
もう出なきゃいけない…。

今までこんなに居心地いい
素敵な場所をこんなすぐに出たことがあるだろうか。いや、ない。

ずっと居たいよ〜と思いながらも
ご婦人に申し訳ない〜とすごく思いながらも
喫茶店をあとにした。
(ご婦人は最後まで優しい方だった。)


乗車するバスを待つまでの間
わたしは、【喫茶 ミミ】との出会いを思い出す。




お店の存在を知ったのは、
Instagramのハッシュタグからだった。

しかし、
何故、いくつか投稿にあがった
#熊本純喫茶 のなかから
【喫茶 ミミ】を見て、知った瞬間、心が躍り、
”ここに行きたい!!!”
と思ったのか。



それは”この子”にある。


わたしの宝物のひとつ(1匹)  
くまのぬいぐるみ  [みみちゃん]




この子は、
わたしが小学校に通っていた頃からずっと一緒。
クリスマスプレゼントで、我が家にやってきた。


元々、小さい頃からぬいぐるみは好きだった。
でも、”くまさん”にはこだわっていなかったらしい。

しかし、わたしは
このくまさん [みみちゃん] と出会ったことで
くまさんを愛おしく思うようになった。

今では
わたしの名前の横には、必ずくまの絵を描き
また、自分の名前だけに限らず
何かを書くことがあれば至る所に
くまの絵を描く。
日々のタイムシフトなどの仕事の書類にも描く。
(勿論、重要書類には描かない。)

それくらい、
わたしにとって、くまの [みみちゃん] は
とてもとても、特別なのだ。

今でもわたしの枕元で一緒に寝ている。

ぬいぐるみはたくさん持っている。
けど、[みみちゃん] は長くからわたしの部屋にいる
お局キャラ。


そういうこともあり、
わたしの中で、[みみ]と付く名前は
すっごく特別で、気分が上がる。


だからわたしは
このお店の店名と、店名が書かれた看板をみた時
すっごくすっごく、きゅんとした。


わたしにとって、大切な名前の付くお店には
絶対訪れたかった。




でも、この喫茶店は

店名だけではなかった。

お店の佇まいや
看板のデザインや、店名のフォント、

そしてなにより
お店の雰囲気だけでなく、

お店をされているご婦人のつくるクリームソーダ、
ご婦人の優しさ、温かな笑顔…

なにもかもが
わたしの心をきゅんとさせた。


大好きな名前の付くお店は
とてもとても、素敵な場所だった。


わたしの大好きな名前によって
偶然、引き合わされた、喫茶店。

最高のおもてなしと
最高の時間だった。


本当に本当に、
長くゆっくり過ごせなかったのが悔やまれる。


だから

次訪れる時は
時間に余裕をもって。


素敵な空間で
心地いい時間が過ごせるよう
今度訪れる時は
【喫茶 ミミ】を目的地にしよう。




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