防衛産業概況 2023年度の防衛関係費 (当初予算) は6兆6,001億円、前年比27.4%増加した (SACOと米軍再編関係経費等を含めると6兆8,219億円 (前年度比26.3%増))。過去10年間の平均CAGRが1.1%であることを踏まえると異例の伸びとなった。 2012年までは厳しさを増す財政事情に配慮して長らく減少を続けてきたが、北朝鮮の核・ミサイル開発、中国による海洋進出および台湾への軍事侵攻懸念、ロシアのウクライナ侵攻など、近年の安全保障環境の不安定化を
決算期お疲れ様でした!! 1つ前の前回の振り返り記事で記述したポイントを修正したアルゴを走らせて、今後3カ月の決算期を共にする銘柄を選定しました。今回からどこでインするかも組み込みましたので売買タイミングもついでに記載しておきます。 下のリンクは前回のやつです (前回は散々だった……) これはその結果と今回に向けての修正です。 また、バリューとグロースで分けていますが、これは東証に上場している銘柄のPBRの中央値より上か下かで機械的に振り分けているだけです。
決算期お疲れ様でした! まずは前回の銘柄の答え合わせです。前回の銘柄は下にリンクを張っています。 さて、これらの企業を決算短信が出た直後に寄りで買い、それを3カ月保有し次(1-2月)の決算が出た翌日の寄りで売却したら配当含めてどのくらい儲かった or 損したのかを集計しました。結果としては以下のようになりました。 というわけで、トータルリターンとしては+0.3% (年利換算+1.0%)。この間指数が+6.6% (年利換算29.3%) であったので、対指数に6.4%
忘備録として油圧機器市場のデータをまとめた。市場規模のソースは経済産業省生産動態統計を使用し、個別企業のシェアについては独自分析による。 油圧機器とは外部から力を加えて油に動力を伝達することで発生する圧力エネルギーを使い、アクチュエータ (エネルギーを動作に変換する駆動装置) を作動させて物理的な運動を実現させる装置である (油の代わりに空気を使ったものが空圧機器であり、国内ではSMCがトッププレイヤーであり世界で約4割、国内で約6割強のシェアを有する)。 油圧機器の主
清原達郎『わが投資術 市場は誰に微笑むか』に登場した割安の指標である「ネットキャッシュ比率」と「キャッシュニュートラルPER」を東証に上場している全銘柄3,792社について算出しました (監理・整理銘柄やTOB後の銘柄などは除く) 。 下記のexcelでは棚卸資産のディスカウント率と投資有価証券のディスカウント率を共に30%に設定しておりますが、assumptionシートにおいて自由に設定できるようにしてあります。 また、デフォルトの時価総額は2024年3月6日の終値
好決算を機械的に振り分けられるようにならないかなあと思い、決算の数字を基に各社のスコアをつける機械的な指標を作ってみたので、それがちゃんと機能するか否かを試す実験場です。「ぼくの作ったさいきょうの数式」を基に上位にスコアリングされた会社をメモとして残しておきます。 バリュー、グロース、それ以外でそれぞれ15程度の指標を作り、各々の指標毎に重み付けを行い、それらの重みづけ後のスコアの合計を足し合わせる形で計算してます。指標の内訳は一応非開示で。ただしアクルーアルをかなり重視
次の決算期に向けて陽線をつけていく可能性の高い決算を出した銘柄を機械的に選別する指標を作ってみたいということで、その指標を基に以前のnoteで17社を太字でピックアップしました。これらは決算短信の数字を足したり引いたりした数字ベースでのみ判断しており、内容の文言は一切読んでおりません。 具体的には以下の企業でした。 4231 タイガースポリマー 7250 太平洋工業 7235 東京ラヂエーター製造 3549 クスリのアオキHD 2932 STIフードHD 4776 サイボ
前回は自分がどのようなプロセスに沿って企業を分析しているのかの今現在におけるやり方を簡単に書いてみましたが、今回はバリュエーションについてどう考えているのかについて書こうと思います (有料部分はexcelファイルのみなので、全部無料読めます)。 トピックは主に下の4点です。前半は、「そもそも企業の価値はどのようにして創出/棄損されるのか」という話。後半は「ではそれらをどう評価・計算するべきか」という話です。 ・1. 価値創造の主要概念: 企業価値はどのようにして想像され
IRへの問い合わせはかなり巧拙が出る非常に属人性の高い技術であると思っている。今回は僕がIR、ないしは業界専門家に問い合わせる際に心がけているポイントについて記述する。 (注: 筆者はIRの他、ビザスクなどのExpert Network Serviceを利用したり、LinkedInで見つけてきた業界の専門家への聞き取り調査をよく行っている) インタビューの目的は究極的には「ファクト」または「ロジック」を入手すること そもそも前提として、IRへの問い合わせに限らずインタ
こんにちは、株初めて1年ちょいのド新参のカモです。そんな名の知れない新参の奴の手法なんかを知りたい人はほとんどないかと思いますが、以下の理由から株を買う際にやっていることについてのnoteを描きました。 1. なんだかんだ雰囲気でやりがちなので、自分の思考を言語化しておきたい 2. 新参時代に記録を残しておいて、数年後はこんなことやっていたのだと将来的に振り返る材料にしたい 3. 見てくれた凄腕が「これは間違ってる」と突っ込んでくれて、自身の知識の修正になる (可能性があ