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【わしなりのアルゴ】10-11月決算の答え合わせ

 次の決算期に向けて陽線をつけていく可能性の高い決算を出した銘柄を機械的に選別する指標を作ってみたいということで、その指標を基に以前のnoteで17社を太字でピックアップしました。これらは決算短信の数字を足したり引いたりした数字ベースでのみ判断しており、内容の文言は一切読んでおりません。

具体的には以下の企業でした。
4231 タイガースポリマー
7250 太平洋工業
7235 東京ラヂエーター製造
3549 クスリのアオキHD
2932 STIフードHD
4776 サイボウズ
3992 ニーズウェル
3983 オロ
7550 ゼンショーHD
7342 ウェルスナビ
1780 ヤマウラ
3261 グランディーズ
6016 ジャパンエンジンコーポレーション
7283 愛三工業
7482 シモジマ
9823 マミーマート
9914 植松商会

 さて、これらの企業を決算発表日の翌日の寄りで買い、それを3カ月保有し次(1-2月)の決算が出た翌日の寄りで売却したら配当含めてどのくらい儲かった or 損したのかを集計しました。場中決算の銘柄もありますが、その場合も翌日9時の寄り値で計算しています (ちなみにマミーマートと植松商会の2社については継続保有を推奨するスコアが算出されています)。

 というわけで、トータルリターンとしては+21.3% (年利換算+116.6%)。この間指数が+14.8% (年利換算73.7%) であったので、対指数に+6.5% (年利換算+42.9%) アウトパフォームしていることになります。また17銘柄の日経平均との勝負としては10勝7敗(勝率58.8%)という結果となりました。

 ファンダメンタルズ強火の投資家からは「数字だけを見た売買は一瞬で織り込まれるため期待値がない」「数字だけ見て勝てるならAIが無双するはず」と苦言を呈されることもありましたが、少なくとも今回については十分な結果を残せたような気がします (一応バックテストにおいて、過去10年間で同様の戦略を売買した場合でも最もパフォーマンスが悪かった期間でも年利換算で指数+7%のリターンが確認できています)。
 特に、「PLはBSによって作られる」という言葉の通り、過去数年分のBSを見てそこに変化があれば来期のPLに現れるという考え方にはやはりある程度期待値があるのではないかと痛感しています。

 引き続き「こういう決算が出たら次の決算をめくりたいと多くの人が思うのではないか」と仮説を立て、その戦略を基にトレードした際のリターンを過去データでバックテストし、交絡因子の有無を確認し、スコアの算出ロジックを改良する、というサイクルを回し続けていきたいと思います。

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