勉強と学び

昨晩、
あらかた家の事は終えて
晩酌をしていた。
季節的なこともあり
ごく簡単な湯豆腐
などを作り
芋焼酎を楽しんでいた。

湯豆腐はいい。
とにかくあたたまる。
それに、何というか
歳を取れば取るほど
良くなってくる。
簡易的ということで
もちろん出汁などは取っていない。
お湯であたためただけだ。
それをポン酢で食べる。
それだけで
充分なのだ。

いやはや最高だわ
などと思いながら
ある程度腹も膨れてきたので
煙草を吸おう
と、外に出た。
時刻は22時半。

あたたまった体に
お酒も相まって
冷たい外気が心地よい。
煙草に火をつけ
ふうっと煙を吐くと
目の前を
バックパックを背負った
小学生が通り過ぎた。

え？
小学生？
しかもまだ小さそうだ。
中学年と言ったところか。
私はとにかく
驚いた。

お酒が入っていたこともあり
もう夜中のような
感覚こそあったのだが
し、小学生？
感覚のずれこそあるが
22時半だ。

察するに
塾帰りということなのだろう。
しかしまあ、
噂には聞いていたが
本当大変だな。
朝から学校に行って
こんな時間まで勉強だ。
今、学校は休みかもしれないが
たまったものではないだろう。

そんなことから
私は、学び
ということを考えた。
もちろん、
酔っ払いの戯言レベルで、だ。

勉強は嫌いだった。
だからバンドなどやっている
節もあるのだろう。
だが、今思えば
勉強はとても尊い。
こんな歳になってから
思っても仕方がないことだが
知らないことを知れる
というのは
実に素晴らしい。

人間やはり
知識欲というものは
とても大きいと思う。
なので勉強を通して
知識欲を満たしてゆく。
けれども、
幼い頃はこの
勉強における反復性や
覚える事の多さ
面倒さなどから
嫌なものへとなっていった。

そんな状態で世に出ざるを得なくて
社会の隅っこで
日々の暮らしの中から
少しずつ学んでゆく。
ことになった。

これを繰り返していると
やはり、
ああ、しっかり勉強しておけば
良かったな、
などと思うのだ。

でもどうだろうか。
私が欲しているのは
学び。
これはあからさまな知識欲だ。
若干ではあるが
勉強とは
ニュアンスが違う気もする。

どうなんだろう。
学びと勉強。
似て非なるもの
のような気がするが
同じだろ
と言われてしまえば
そんな気もする。

よくわからんw

まあとにかく
世の子供たちは
やりたいことをやればいいと思うし
勉強が必要なら
がんばればいい。

酔っ払いのおじさんとしては
無理だけはしないで欲しいな
と思うわけです。
大変なことに
幼いも古いも無いと思うから
こんな時間まで塾通いというのは
もちろん大変だと思う。
なので、せめても
楽しんで生きていてくれたらな
と、
切に願うわけであります。

幽