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ログラスって結局何が凄いのかよくわからないよね。を解決できるnoteがこれだ~Excel経営管理は大変すぎる編~

高橋です。以前上げたnoteがとても反響良く、候補者の方に読んで頂いたりフォロワーさんから褒めてもらったり嬉しかったので、新しい記事を書こうと思いキーボードの上に指をそっと添えました。
私が何者かは↓の記事に書いてありますのでこちらもぜひ読んでみて下さい!

さて、本題に入ります。

カジュアル面談で候補者の方に言われる事No.1が「ぶっちゃけログラスって何やってる会社かわからないっす」なんですよね。ちなみに私もログラスの選考を受けている時「なんか凄いのはわかるんですが何が凄いかわからないっす」とCTOに直球ぶん投げました。経営管理?プランニング?え、何それ何味?と思ってました。ということで

この記事は
・会社の心臓でもある経営管理を、誰でも理解できるように離乳食くらい噛み砕く
・経営管理はわかったよ。んで「Loglass」って何が凄いの?
・ログラスで働くとどんな経験ができるの?
の3本立てで面白おかしく書き記していきますので
ログラスに興味をもってくれた方が、少しでも理解を深める材料になってくれれば嬉しいなと思っています!
※結構なボリュームになったので2部構成にしました

今回は経営管理を全く知らない人向けの記事になっている為「わかりやすさ」を重視しています。なので「いや、ちげえから」みたいな本筋目線の意見があっても多めにみて下さい。

▼目次
・そもそも経営管理って誰がやってるの?(前編)
・おかんでも分かる経営管理(前編)
・日本の経営管理の恐ろしい実態(前編)
・Excelマスターがハマる「属人化」落とし穴(前編)
・Loglass使うとどうなるの?(続編)
・Loglassが目指している世界(続編)
・ログラスで得られる経験(続編)

・そもそも経営管理って誰がやってるの?

まずはここですよね。ただ、ここは会社フェーズや考え方によって違うのであくまで一般的な話をすると「経営企画」って人が担っています。
え?経営企画ってどんな人達なの?となりますよね。わかってるので慌てないでください。ちょっと硬めに書くとこんな感じです。

「継続的な利益創出を引き出す為に会社の向かうべき方向を示し、成長させるために会社の舵取りを行う部隊」

うるせーよってな。すいません。
要は「会社を大きくするためのなんでも屋さん」です。会社を大きくするのってビジネスサイド仕事じゃないの?って思うかもしれませんが50点です。ギリ単位はあげられません。もちろん売上を作るのはビジネスサイドですが、売上を作るための基盤や作戦がないと無理ですよね。それを作るのが経営企画です。いわば
「会社という身体に血を巡らせる心臓であり、各部位に指令を与える脳」
って感じですね。心臓と脳がないと手足が動かないですもんね。
まあそんな感じで経営企画の人ってめちゃめちゃ忙しいんですよね。
こんなに色々なことをやってます

経企の仕事

こんな感じでめっちゃ忙しい経営企画業務ですが、その中でも「心臓」に近い業務、それが「経営管理(財務/管理会計)になります。

おかんでも分かる経営管理

はい、やっと「経営管理」のお話しです。
経営管理を生活の身近な事に例えると「家計簿」です。みなさんつけてます?僕は貯金できない不治の病を患っているので妻に強制され家計簿をつけています。
要は「今年は○○円貯める為に(目標)、稼ぎはどのくらいで(売上)、何にいくら使って(費用)、どのくらいお金が残りそうか?(利益)」を管理する業務です。これを会社規模でとっても細かく行っている業務が「経営管理」です。わかりやすく言うと1000人家族の家計簿(それぞれ稼いで浪費する)を2~3人で取り纏めてる感じですね。

経営管理が正しくできないと、「今どこが調子よくて何に投資すべきで、いつどういうアクションを起こせばいいかわからん」という状態になってしまいます。こうなると「M&A」や「新規事業」など攻めの経営判断をうまく行えない。そうなると会社のPDCAが回らなくなる。「会社に血が循環していない」状態になっちゃうんです。
どうですか?こう見ると経営管理ってめっちゃ重要ですよね。
次はもう少し経営管理をかみ砕きながら、日本では実際にどう行われているのかを解説します。

日本の経営管理の恐ろしい実態

そもそも経営管理には大きく3つあるんです。

・予算策定
・予実管理
・見込み更新

流れとしては
期初に会社としての目標を立て(予算策定)、期中に目標と実績のギャップを分析し(予実管理)、実際にいくら儲かるの?という予想を更新し続け(見込み更新)、最終的に経営会議に結果を持っていくといった感じです。

あ、こんな感じ

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何が恐ろしいかというと、日本の9割強の会社がこの作業をExcelでやっているという事実です。何が恐ろしいかはこの後見ればすぐわかります。震えますよ。
※あくまで一般的なフローだと思ってください

予算策定

今年一年でどのくらい売上を上げて、何にいくら使い、どのくらい利益を上げるか?というのを正確に目標を立てるのが予算策定です。
ではどうやって作るのでしょうか?

step1,各部署から細かい項目ごとの目標(売上と費用)を集める
まずは経営企画が「このシートを埋めてね」というExcelを作り、各部署に配ります。事業部はそこに数字を入れ経営企画に返して集計するのですが、まあこれが1往復で終わることなんてないんですよ。

step2,事業部から集めた数字を経営陣に見てもらう
集計した数字を経営陣にあげるのですが、「もっと売上あげれるっしょ」「もっと費用抑えられないか?ちょ、使い過ぎわろた」など、忘年会のラストオーダーくらいの大量注文が経営陣から降ってくるんです。これを事業部にしぶしぶ伝え、「いや無理だから」と言われながらも板挟みになりながらどうにか数字をすり合わせる作業が永遠に続きます。

step3,経営陣と事業部の板挟みになりながら折り合いをつける
ここから永遠に経営陣のオーダーを元に事業部と予算を練り直します。そして作り直す度に全て履歴を残さなければいけないのでシートを分ける必要があり、どんどんExcelシート数が増えていきます。「この時はこのロジックで作られた数字だよ」という履歴を残し、後々「あん時のやつと比べてみよーぜ」となった時の為です。これを「Version管理」と言います。信じられないと思いますが、Version100とか普通に超えるらしいです。
そしてVersionが増えれば増えるほど「あのロジックで作った予算ってVersionいくつだっけ・・・」「最新のVersionどれだっけ・・・」などもう訳わからなくなります。
まあこんな感じですり合わせて予算が完成します。

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予算策定をExcelで行うとどうなるか?

大体は事業部に配ったExcelと全体を集計するシートを関数で繋げていて、事業部が数字を更新すると集計シートに合計が自動で集計される様になっています。ただね、関数ってまじでドライフラワーくらい脆いんですよ笑
恋空くらい長い文字数で関数が組まれているのですが、1文字変えたらもうアウトです。エラー祭りが開催されます。
後は、例えば事業部側が「ここに書いてないけど俺らパソコン買うからパソコン代って行を追加しなきゃ」と勝手に1行を追加してしまったら、その瞬間に全てずれて正しい数字が集まってこなくなります。経営企画が朝出社して「数字集まってきてるかなーるんるん♪」とPCを立ち上げシートを開く顔面蒼白。エラーの嵐。しかも集計シートからはどのシートが壊れてるのかわからない。全ての事業部のシートの関数を覗いて犯人を捜さねばなりません。ウォーリーを探せ状態です。なんとかシートを修正した頃に経営陣からのお代わりオーダーがやってきます。そこで事業部から再度数字を集めるのですが、ここで問題発生です。

「おい、どこの数字をいくら変えてきたかわかんねえぞ・・・」

ちゃんと運用をしている会社は「ここを変えたよ」と事業部からコメントを残せさせますが、大体メールとかでさらっと送られてくるので前回のシートと見比べて「間違い探し」をせねばなりません。ウォーリーの次はサイゼの間違い探しです。
これをversionの数だけ行います。サイゼの間違い探し100回ですよ?発狂しそうです。

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予実管理、見込み更新

「目標に対して進捗どんな感じ?」を明らかにするのがを予実管理です。予算実績管理の略ですね。その結果に対し「ぶっちゃけここまで行けそう」という予想を絞り出すのが見込み更新ってやつです。共に大体月に1回行います。ちょくちょく振り返えって軌道修正していくイメージですね。「やべえ売上全然いかねえじゃん...」ってなったら会社全体で節約をして利益を守らなければいけないし、逆に「余裕で行くわw」ってなったら更に利益を上げるために攻めの投資をした方が良い。このPDCAをなるべく早く正確に回し、正しい方向を示すのが良い予実管理、見込み更新です。
じゃあstepを見てみましょう

step1,経理から会計データをもらい、予実管理シートに反映する
会計データというのは会計ソフト(freee,勘定奉行,MoneyForwardなど)と言われるシステムから落とすデータの事であり、「どのお客様からいくら売り上げて、何にいくら使ったか?」という細かい伝票データです。皆さんも商品を売ったり経費精算すると思うんですけど、そういうのがまとまってるExcelシートですね。このデータを予算と実績を並べて比較する「予実管理シート」にコピペします。
部署毎や取引先毎に実績を分けるのでけっこうだるいです。ミスっても気づけないので何度も確認します。
まあでも大きい会社はそのままシートに貼り付ければ自動で振り分けられるようにしてることが多いですね。ここが落とし穴なのですが...

step2,予算と実績のズレの原因を追究する「予実差異分析」を行う
step1で頑張って数字を並べたのでここからは分析です。まずはどこの数字がいくらずれてるのか洗い出します。またウォーリーを探せタイムが来ました。数字のズレがあらかた出てきたらやっと分析です。
例えば「ちょっと宣伝費使い過ぎじゃね?」ってなったとします。でもそのシートでは細かい内訳が分かりません。そこで細かく調査するために先ほど出てきた伝票データに戻り具体的になんの宣伝にいくら払ってるのか?を分析しに行きます。これをひたすら繰り返し、「会社の定期健康診断」を行うのが予実差異分析です。

step3,分析の結果を事業部に伝え、見込みを集める
経営企画から実績を入れた予実管理シートを事業部に配り「先月こんな感じだったから来月以降どんな感じになるか教えてくれー」と予想を集めます。毎月見込みを更新し続けることによってその年の着地予想の精度が上がってきますし、精度が上がってくると経営陣は来年何をするか?または何を辞めるべきか?という意思決定の準備ができます。経営の意思決定をする人は現場にいないことが多いので、見込み数字を「現場の声」として受け止めており、とても重要視されています。

見込み(予想)の精度が悪い→株主に報告している「今期はこのくらいになりそう」という約束を守れない→株主の信頼を失い株式の信頼を損ない会社の信頼、株価が失墜する

という状態に陥っていくので、見込みの精度を高く保つのは上場企業においてスーパー大切なのです。

予実管理、見込み更新をExcelで行うとどうなるか?

もし1枚のExcelシートに全事業部のデータを突っ込んだらどうなると思いますか?答えは簡単です。重くてExcelシート固まりレスポンスが最悪になります。なので大体事業部毎、サービス毎、費用毎など数十枚のシートに分かれています。
シートを分ければ分けるほど分析が大変になるのは容易に想像がつきますよね?いろんなシート開かなきゃいけないし、A部署とB部署を比較しよう!ってなった際もシートを見比べて行う感じになります。
イメージとしては無数の引き出しから必要なデータを引っ張り出してきて分析するって感じです。釜じいが馬鹿でかい棚から薬の札を出すシーンをイメージしてください。(千と千尋見たことない人はごめんなさい)

また、見込みを集める際は予算策定同様Excelシートで各事業部から数値を集めるので「関数壊される問題」「どこの数字がいくら変ってるかわからない問題」が同じように発生します。予算策定は大体年1回ですが、見込みは月1回発生する(週1回の会社も多い)事が多いので「あーまたこの時が来てしまったか...」となるわけです。辛そう...

もっとリアルな話しをすると、「ぶっちゃけデータを整理して綺麗にすることに時間を取られすぎて分析できてないっす」って会社が結構多いんですよ。上場企業でも普通に起きている現象です。
色々な形をしている実績、見込みデータを経営陣が見やすいように変換する作業が最優先され、時間があれば分析をするとなっているのが一般的なんですよね。
いやそもそもね、この作業ってすごいタイトなタイムスケジュールで行ってるんですよ。経営会議が大体月初から10営業日くらいで行わるのですが、経理がデータを整えて経営企画に送ってくれるまで5~6営業日かかり、そこから見込みを集めるのに1~2営業日かかります。要はデータを整理整頓して分析を行える時間は2~3営業日しか無いって事です。もちろん月初は他にもやることがめちゃめちゃ多いのでこれだけをやっていればいいという訳ではありません。

経営企画の辛い現状

何が一番辛いのかと言うと、こんなに頑張ってデータ整理を行い納期通りに経営陣に数字を報告しているのに「数字を報告するだけでは全く評価されないということ」です
なぜなら経営陣は期日までに手元に数字が報告されるのは当たり前だと思っているからです。週刊少年ジャンプの締め切りに追われている漫画家に似てるかもしれません。私達は毎週ジャンプが発売されるのが当たり前になっているので、毎週月曜日コンビニにジャンプが並ぶ事に対して「お!今週も出てるじゃん!すげー!」ってならないですよね。そんな感じです。
経営企画は毎月すごく大変な思いをして会社の「当たり前」を守り続けているのです。

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ではどうすれば評価されるのか?それは十分な分析と仮説の構築を行うことです。経営陣側も「まとめといたからあとは見といて」より「色々まとめてみたらここもうちょい頑張れそうだし、逆にここはちょっと厳しいそうだから対策練ってみたわ」って言われた方が「お、おうありがとう(すげえな...)」ってなりますよね?その世界観を作るのがまさにLoglassなんです。

Excelマスターがハマる「属人化」という落とし穴

とは言いつつExcelって割となんでもできるので、Excelを極めて「Excel職人」になれば大分効率化できますし自動でデータを整理されて分析に時間を使える世界に足を踏み入れる事が出来ます。ただ...ここには最大の落とし穴があるのです。

その名も「属人化」

「え、俺しか触れねえじゃんこのシート...」となる現象です。
Excelを自動化するには「マクロ」と言った簡単なプログラムを組んで自動化する必要があるのですが、だいたい我流で会得しているためマジでその人しかメンテナンスできないシートが爆誕します。
要は会社の心臓を一人が握ってる状態になってしまうという訳です。
しかもそういう人って大体超優秀人材なので、会社としてもより重要なポジションに就かせたいのですが、経営管理が回らなくなるから異動させられない...といった弊害が勃発します。これを「キャリアキャップ」と言います。
とはいえExcel職人さんも人なのでいつかは引き継がなきゃいけません。
引継ぎを受ける人は解読不可能なExcelシートを目の当たりにして愕然とします。タガログ語の恋空を渡されて「これ読めばわかるよ」と言われているようなもんです。鬼畜の所業ですよね。
超初級で簡単なデータ収集の為に作るマクロでもこんな感じです。

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私は蕁麻疹が出そうです。

まあこんな感じで皆さんが普段使ってるExcelが「便利だが優しくない」ということがお分かりいただけましたでしょうか?

では後編には「Loglass」を使うといかに「簡単に数字を集められ、分析を行うことが出来るか?」を解説していこうと思います。↓から飛んでくださいね

あー疲れたので一旦お風呂入ってきます。

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