Yuki Watanabe

中小企業の自転車メーカーでマーケティングを担当。また、オンラインプログラミングスクール…

Yuki Watanabe

中小企業の自転車メーカーでマーケティングを担当。また、オンラインプログラミングスクール「フィヨルドブートキャンプ」の31期生でもあります。 ※投稿は個人の考えであり、所属コミュニティを代表するものではありません。

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    マーケティングに関するアレコレを綴った記事です。

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本の内容は忘れていいから、一冊から3つ学びを獲得しよう

職場の後輩が本を読まない理由として「読んだ本の内容を忘れてしまうから意味がない」という意見を挙げてくれて、本を読む人とそうでない人の間にある溝に気が付きました。学ぶための読書方法というか心構えをお伝えしたいと思います。 本を読む人は「本を覚えていられる人」と思われているかもしれない。 これは大きな間違いで、特別な脳を持ってる人でもない限り、読んだ本の内容を端から端まで覚えているなんてことは誰にも出来ない。 私は週一冊程度本を読んでいる。正直言って内容をすべて事細かに覚えて

    • 妻さんの隅々まで行き届いた美意識が素敵な一冊「妻のパンチライン/@wifeisking」

      Twitterで作者のアカウントをもともとフォローしていてファンだったので、書籍が発売されるのに合わせて買いました。 パンチラインとは決め台詞や聴きどころといったニュアンスの言葉でHIPHOPでよく使われる表現。作者の夫婦生活の中で妻が織りなす耳が痛く心が折れるようなフィードバックを編集したのがこの一冊です。 何がいいかって妻さんの言葉には本人の美意識みたいなものが節々に感じられるところです。キツめの言葉で作者さんに放たれたとしても内容は至極まっとうというか「そうありたい

      • 自己正当化の沼から抜け出そう「自分の小さな箱から脱出する方法/アービンジャー・インスティチュート/金森重樹」

        よりよきビジネス、人間関係、家庭生活のために、時には、もしかしたら自分は今「箱」に入っているのではないかと疑ってみることが大切です。あなたをとりまく人間関係のトラブルを、一挙に解決する考え方を紹介。 一時期、人間関係で悩んでいて「人にもっと寛容にならなきゃ」と思い始めた頃に、私が所属しているプログラミングスクール「フィヨルドブートキャンプ」のメンターさんから教えていただいた一冊です。 発売は2006年でもう15年も前の本ですが、参考になることがたくさんありました。あらすじ

        • 独学できる人になるために"勉強"を深く捉える「勉強の哲学/千葉雅也」

          こんにちは。 前回の読書録に引き続き、こんかいもあんちぽさんがお勧めされていた書籍を読みました。それが「勉強の哲学」です。 本書を知るきっかけとなったプレゼンのなかで、あんちぽさんが自己投資やスキルアップを目的とした勉強よりも自分の興味のわくことを勉強したほうが良い、といったことをおっしゃっていたんですね。 ばりばり自己投資でプログラミングを始めていた自分にとっては、あんちぽさんの言ってることが頭ではわかっても納得ができず…。そのあとにちょうど勉強そのものを突き詰める書籍

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        本の内容は忘れていいから、一冊から3つ学びを獲得しよう

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          今に通じる15年前のネット論「ウェブ進化論 / 梅田望夫」

          GMOペパボ取締役CTOのあんちぽさんのプレゼンを視聴した際に、おすすめされていた書籍です。 発売が2006年ということで15年も前の書籍です。私は存じ上げなかったのですが当時はベストセラーになっていたようで…。 内容は、当時上場を経てますます勢いづいていたGoogle(と一部Amazon)にフォーカスをあてて、WEB企業が目指しているものを分析しています。読んでみると15年の時間経過とともに「たしかにそうなってるよね」という話も多く、実感を持ちながら読むことができるのです

          今に通じる15年前のネット論「ウェブ進化論 / 梅田望夫」

          シャン・チーを見た。

          9月の上旬の話になるけれどシャン・チーを見た。 シャン・チーはMARVELの劇場映画である。 私は遅ればせながら今年の8月にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU/マーベルが作る一連のアメコミ原作作品のこと)の作品を見終えた。アベンジャーズエンド・ゲームを見た興奮冷めやらぬままにシャン・チーの予告をみて、仕事が忙しいさなかであったが予約をして劇場に足を運んだ。 シャン・チーが劇場で見る初めてのMCU作品だったので、大いに期待した。 正直直前に見たアベンジャーズイン

          シャン・チーを見た。

          モノを売るだけでなく、文化を作る

          ユニクロからLifeWearMagazineというフリーマガジンが季刊されています。 LifeWearMagazineはユニクロが掲げるコンセプト「LifeWear」のなんたるか、その雰囲気を伝えるのが目的と思われます。 編集長には雑誌POPEYEの元編集長が招聘されていて、毎号とても読み応えがあって楽しめます。(ジルサンダーのインタビューがすごく印象に残ってますね。バウハウスに影響されたって話とか。) 中身はユニクロの活動や製品の紹介に留まらず、世界各国の地域や文化人に

          モノを売るだけでなく、文化を作る

          結果よりも過程を見せろ「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる/尾原和啓」

          今日は話題のビジネス書「プロセスエコノミー」をご紹介。 この本を手にとったきっかけですが、この本を紹介する記事か何かで「アウトプットエコノミー」の現状について書かれていたんですね。 プロセスエコノミーとアウトプットエコノミーは対になる概念で、 プロセスエコノミーは結果に至る過程でもビジネスを展開すること アウトプットエコノミーは結果たるプロダクトでビジネスをすることです。 アウトプットエコノミーにおける昨今の状況は、機能や特徴で勝負することが非常に難しいということなんです

          結果よりも過程を見せろ「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる/尾原和啓」

          マーケティングよもやま話 未満 第5回

          マーケティングに関わるテーマを分析して話を展開する「マーケティングよもやま話」を時たま発信しています。 当記事タイトルにある「未満」は、それよりも幾分か小さなスケールで、主に日経MJから旬の小テーマをまとめて発信しています。 加熱し続ける【LTVマーケティング】LTV=顧客生涯価値。一人の顧客がどれだけの利益を生むかという指標のこと。 リアル店舗では従来、消費者を新規か既存かの2軸で見ていたところ、少子高齢化の流れがあり一人の顧客と長く付き合う必要が生じてきました。たくさ

          マーケティングよもやま話 未満 第5回

          猫の宿命をくつがえす!「猫が30歳まで生きる日/宮崎徹」

          私、大の猫好きでございます。 実家で幼い頃から猫を飼っていたことに加えて、対抗馬である犬には兄がリードごと引きずられていった光景を目の当たりにしてからサイズの大小を問わず若干の恐怖感を覚えています。 さて、今でも私の実家では猫を飼っていますが、この子は2代目でございます。1代目はというと腎臓をやられてしまって亡くなりました。それなりにいい年齢でもあったはずです。 猫と腎臓病というのは強く結びついた関係です。大半の猫はいずれ腎臓の働きが弱り、血液を濾過する機能が弱まり、体全

          猫の宿命をくつがえす!「猫が30歳まで生きる日/宮崎徹」

          「「自己中」の正体/齋藤孝」

          「おれはまた自己中なやつだな〜」と悩んだ末に購入。解決方法を求めてすがった形になります。 本書は明治大学文学部教授の齋藤孝氏が書かれた本書は肥大化したエゴ、いわゆる自己中とは一体なんなのか、そしてエゴはどうあるべきか、を歴史を中心に学ぶ内容になっています。 ありきたりな話ですが、私には悩みがありまして。20年来の友人が最近相次いで結婚してしまって、私だけ残されたような状態になってしまいました。けっこんしてぇ!幸せな家庭を築きてえ!と思うものの、相手のある話ですから自分がそ

          「「自己中」の正体/齋藤孝」

          思考力の強化書「具体⇔抽象トレーニング/細谷功」

          思考力を鍛えよう…ということで手に取りました。 細谷功さんの抽象思考やメタ認知に関する本は以前も一冊読んだことがありまして、記事も書いていました。 記事を書いた当時は具体と抽象の区別もつかなかったように思います。自分の手元に来る仕事は非常に具体的なんですが、ただそれをやるんではなくて思考の階層を高めて「なぜやるか」を考えるすべを教えられたのがメタ思考トレーニングでした。当時は早速、具体→抽象→具体と思考を行き来して全くの他業界からマーケティングアプローチを学ぶということを

          思考力の強化書「具体⇔抽象トレーニング/細谷功」

          マーケティングよもやま話 未満 4回目

          マーケティングに関わるテーマを分析して話を展開する「マーケティングよもやま話」を時たま発信しています。 当記事タイトルにある「未満」は、それよりも幾分か小さなスケールで、主に日経MJから旬の小テーマをまとめて発信しています。 アウトプットエコノミーからプロセスエコノミーへ完成品である商品を販売するアウトプットエコノミーではなくて、その商品ができあがるまでの過程を商材にするプロセスエコノミーが注目を浴びている。 この言葉への注目のきっかけは尾原和啓さんの著書「プロセスエコノ

          マーケティングよもやま話 未満 4回目

          毒親回心録…?【春にして君を離れ/アガサ・クリスティー】

          アガサ・クリスティーの本は人生初かもしれません。 この本を読むに至るきっかけは20年来の友人に恋愛の相談をしたことでした。 詳細は恥ずかしいので割愛しますが。ただ、相談の原因は自分(私)の性質とか気質にあるんじゃないの?と友人が一刀両断してくれたことで改善せねば…とググるうちにこの本に行き着きました。 ググったワードは「自己中 直し方」です。 ※古い書籍ですのでネタバレ全開で書いてます。 ある中年女性が人生を振り返る本書の内容としては、イギリス人の中年女性ジョーンが嫁

          毒親回心録…?【春にして君を離れ/アガサ・クリスティー】

          マーケティングよもやま話 未満 3回目

          さて今日もマーケティングよもやま話 未満の時間がやってまいりました。 わたくし、マーケティングに関わるテーマを分析して話を展開する「マーケティングよもやま話」を時たま発信しております。 当記事タイトルにある「未満」は、それよりも幾分か小さなスケールで、主に日経MJから旬の小テーマをまとめて発信しています。 スマホ新プランの以降は1割ていど従来より大幅に安くなったスマホ利用料金。実際にこういった新プランに移行しているのはおよそ1割にとどまるとのこと。 当然のことながらスマホ

          マーケティングよもやま話 未満 3回目

          夢見た世界を実現する家電メーカーバルミューダはどう生まれたのか「行こう、どこにもなかった方法で/寺尾玄」

          こんにちは。 今日の読書録は「行こう、どこにもなかった方法で」です。 この本は家電メーカーバルミューダの社長、寺尾玄さんの半生(というか生まれる前の家庭環境から)を綴り、いかにしてバルミューダを軌道に乗せたのかが描かれています。 バルミューダというと革新的機能かつ洗練されたデザインで、使って感動がもたらされる家電を作る会社でしょうか。扇風機やトースターの会社…というイメージが多いかと思います。 バルミューダは製品が優れているのはもちろんですが、クリエイティブも感性に訴えか

          夢見た世界を実現する家電メーカーバルミューダはどう生まれたのか「行こう、どこにもなかった方法で/寺尾玄」