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‪介護施設で最期を迎えた人に本を贈りたい。‬

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介護施設で最期を迎えた人に本を贈る経緯、作り方をまとめたものです。 一人の人が介護施設で過ごし、亡くなったんだよを記憶だけでなく形に残す。 想い出はひとそれぞれ、人の数だけある人…
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#看取り本

施設で亡くなった人へ本を作る

私は介護施設(ショートステイ)で働いている介護職員です。 先日、1人のおじいちゃんが亡くな…

看取り本の作り方 全文公開

この本は「看取り本」 と銘打って作っています。 私は2013年に介護と出会いました。 たくさん…

看取り本3冊目。人が大事にしてることも本にはさむ。

いつも髪は中分けだった。 その髪を乱れないようにピンで止める。 初めて人の髪にピン留めを…

看取り本2冊目。施設を明るく照らしてくれたおばあちゃんへ

急変するちょっと前に母の日があった。 娘さんが来てプレゼントを渡した。 井上: 「ついでに…

お嫁さんに本を贈った日。

先日、最期を迎えたおばあちゃんのお嫁さんをお招きしての話し合い。 お嫁さんからの言葉は「…

初めての本。感謝を込めて。

人が生きるってのがここにあって 人が人のことを想うってのがここにある。 花見をして家に帰…

本を手に取ってくれる喜び

施設で最期を迎えたおばあちゃんの看取り本を持って行く 一番最初に手に取ったのは94歳のばあちゃん ババ: 「これ、あんたのばあちゃんか!?」 井上: 「なんも違うよ。ここで亡くなったばあちゃんや」 ババ: 「ん?だが?」 何枚かペラペラとめくる ババ: 「そう言えば、とっとこ見たことあるような面して」 「よくよくみるとシワばりあるけんども、良い面っこしたらな!」 ニヤニヤニヤ〜 ゲラゲラゲラ〜 夜中のホールに響き渡る笑い声 読んでいるばあちゃんも、本の中のばあち

花見を終えて…「帰りたい」を「おはよう」に

最期を迎えているおばあちゃんが 自宅に一時帰宅することができた。 本人の生きる意志。自宅…

生きていることって、花なのかも知れない。

あの時「イケる!」と思ったのは東京での訪問入浴の経験があったから お風呂の横に梅や桜の花…