看取り本3冊目。人が大事にしてることも本にはさむ。

いつも髪は中分けだった。
その髪を乱れないようにピンで止める。

初めて人の髪にピン留めをした。
初めは上手く留めることができずにお願いしてた。

朝起きた時、お風呂から上がった時
髪をとかして、髪を乾かして2本のピンを
スッと髪に入れる。

片方がうまくいってももう片方がうまくいかない。
なんどもなおす中でじっと鏡をみて待っているおばあちゃん。

初めて2本のピンがキレイに留まり
「できたよ」と話すと

「んだ、ありがとう」と鏡越しでニコッって笑ってくれた。

看取り本を作った時、写真のほとんどが「中分け」だった。
「なんで中分けなの?」聞くタイミングはなかったけど
このおばあちゃんが大事にしてることなんだなぁ〜と本を作ってて思った。


人の最期を本にすると言うことは
人が大事にしてることも本にはさむと言うこと。


ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!