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猫とどうやって帰ろうか問題

帰国計画にあたって悩んだのは猫だ。
猫が3匹もいる。
もう少し前に帰国しようと決めていれば少なくとも2匹で済んだのだが
もう3匹目を引き取ってしまっていた。
こいつらはみな行先が無かったからうちへ来た子達だったので
シェルターに置いていくという選択はもともと無く
こいつらを世の中で一番可愛がれるのは自分しかいないという根拠のない自信に満ち溢れているので、里親というチョイスもなかった。
いくらかかろうが、連れていく。
お金は後から少額づつでも稼げる。
とカッコいいことを考えたが、あまりにも私は青かった。

立ちはだかる費用の壁

ということでまず一番最初に調べたのは猫を日本に連れていく手続きだ。

犬、猫を輸入するには:動物検疫所 (maff.go.jp)

まず必須は2回の狂犬病のワクチンだ。
どうせ外に出さないし…ということで長猫以外 ワクチンをしておらず
長猫も最初のSPAY(去勢)手術の時に猫エイズ等を含めたワクチンショットをやって以来ワクチンをしていないので、ほぼワクチンバージンである。
三猫はシェルターから譲り受けた時、まだ幼すぎた為に数か月待てということでやはり狂犬病のみ未経験。

ということでお安くしてくれるCITYのクリニックに連絡すると
コロナの関係で治療を縮小し、そこではもう去勢手術とそれに関する治療しか受け付けていないということで、改めて探し始めるのだが
VETの高いことに改めて驚愕した。
初診料100ドルはザラである。
ワクチンもだいたい1本30ドル。
3匹なら390ドル(かける2回)が少なくとも計上されるわけである。
そして肝心な狂犬病の抗体証明書。
一番最初に調べたクリニックはなんと1匹680ドルであった。
3匹で2040ドルプラス診察料60ドルで2220ドルが計上された。

ここで一気にパニックに陥りやすい私に案の定パニックが発動された。
一瞬やっぱり1匹くらいは里親を探してもいいのでは!?という考えがもたげたのは否定しない。
だが寂しがりやのツンデレ長女 もとい長猫、甘えっ子の次猫、8週になる前の小さな体でストリートを生き延びてきた三猫、どの子もホイホイと知らない人に手渡して、その人が本当に猫を最後まで見てくれるかは保証できない。人に手渡したら、その人はその人なりの決断をするのだから。
勝手な想像にしかすぎないが、飼い主(私)がそのうち来てくれることを信じて待ち続ける猫の姿を思うだけで、やはりどんなにコストがかかっても連れて行こうと思った。
猫にしたら次々に変わる知らない環境で1日近く過ごすのはものすごく不安だと思うし、どちらが本当に猫にとって幸せなのかは やはりわからないままだ。
とにかく、今出来ることは少しでも安いところを探すしかない。

そして、こういう海外でペットを飼う人間向けに、もし連れ帰るならばどれくらい平均的コストが掛かるのかという事実ももっと広まってほしく思った。
ただ、里親を探してあげるというのも愛だと思うし、捨てるくらいならシェルターもまた一つの手だと思う。

外国籍の人間が海外で動物を飼う限り、その国に帰化しないのならば帰国するという選択肢を持っておくのがベストで、その時にいくらまでなら自分は負担できるのかを頭の片隅においておくのは 飼い主と動物、両方にとって幸せな決断をする助けになるんではないだろうか。

さあ!どれだけ安くなるチャレンジ、スタートです。

現在の想定費用

初診健康診断
$60x3匹=$180
狂犬病ワクチン
$60診察料 /$30 ワクチン(x3匹)
$270x2回分
$540

狂犬病抗体検査&証明書
$60診察料 /$680 =$720 x3
$2160

$180+$540+$2160=
$2880
頑張って下げるぞ!

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