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25卒 福祉就活体験記


そろそろ、一個下の代の就活が本格化するということで、今日は私の就活体験記を残しておこうかなと思う。意外と、福祉分野の就活体験記は探しても見つからないことが多い。あくまで、私の話ではあるが、もしかしたら誰かの役に立つかもしれないと信じて、書いてみる。

【私の基本情報】
・四年制大学で、社会福祉を学んでいる
・4年生で社会福祉士を取得予定
・アルバイトはコンビニ(トータル4年間(3年3月時点))
・実習→特別養護老人ホーム、社会福祉協議会


3年6月~夏休み


私が就活を始めたのは、3年の6月だった。
結論から言うと、この時期に始めたのは、丁度良かったなと思う。私はこの先で詳しく書くが、秋に実習があったため、本格化するその時期に就活をするのが厳しかった。動き出しが早いこともあり、親から就活は?と必要以上に聞かれずに済んだし、就活に乗り遅れることがなかったと思う。
就活ということで、6月に、まずは合説(いわゆる合同説明会)に参加した。リクナビと、県の福祉人材センターの説明会だ。
その当時から、何となく「地域福祉」に方向性を見出していたため、地域包括支援センターを運営している社会福祉法人を中心にブースを回った。そこで、衝撃的な事実を伝えられる。

「入職後直ぐに地域包括支援センターの社会福祉士枠として働ける例はほぼ0」

ということだ。私は、将来的に、社会福祉士の資格を活かして、相談職に就きたいという思いがあるため、ここで、ひとつの壁にぶつかったと言える。
実際、介護の経験をし、相談職に就くのか、介護の経験をしない代わりに相談職の夢も諦めるのかという2つの拮抗した思いと向き合い続けた就活だったと思う。

途中、身内の不幸があったり、コロナに罹患したり、バタバタとしながら、夏休み中6箇所のインターンに参加した。とある介護系企業に早期選考の案内があったが(少々強引だった)、何とか上手いこと切り抜けた。

特に初期は、色々な方向性の社会福祉法人や福祉系企業を見ていた。この時期から、方向性を絞りすぎてしまうのは、可能性を狭めてしまうことに繋がるのではないかと考え、幅広く視点を持っていたように思う。


3年9月~12月

9月~10月の頭まで実習があった。私はこの実習で社会福祉協議会と、地域包括支援センターに行かせていただいた。それまで、何となく地域福祉という枠組みで就職先を考えていたが、よりその実習で地域福祉に携わりたいと深く感じた。地域福祉の中でも、より相談職の色が強い、地域包括支援センターに将来的に勤めたいという気持ちが強くなった。

しかし、まだこの時期、介護施設で、夜勤などをしながら勤めるということには覚悟が持てていなかった。

地域包括支援センターを運営している、社会福祉法人と福祉系企業(特に福祉用具)をこの時期はよく見ていた。

インターンに参加する度に、入職後直ぐに社会福祉士として、地域包括支援センターで働くことが出来るのか質問したが、難しいという回答を貰っていた。

冬休みの前も、早期選考の案内がないこともなかったけれど、どうしてもまだ気持ちが定まらなくて、受けることは選ばなかった。
実習があったこともあり、4箇所インターンを受けて、年内は終わった。


3年1月~春休み

振り返ればこの時期が1番就活をしている中でしんどい時期だった。周りで、内々定を獲得した人がいたりいなかったり。全然違う分野であるはずなのに、焦る気持ちがあった。

加えて、2月は妹の受験が本格化する時期でもあり、あまり、外出してのストレス発散ができない時期だった。ひたすら、バイトと就活だけしていたら、気分がずーんとしていた。(これが病むということかもしれない。)

説明会3箇所、インターン5箇所、施設見学3箇所をこなした。
自分の気持ちと向き合いながら考えた結果、全国転勤がある福祉用具系の企業は、受けるのを辞めることにした。
そして、施設見学をする中で、介護施設での経験があれば、より現場に寄り添った支援を検討したり、提供することが出来ると確信し、経験として介護をすることに決めた。また、介護を3年続けると、介護福祉士の受験資格を得られ、自分の努力に名前がつく。資格がひとつ増えることで、より視野も広がると思った。

この時期に家族に介護をしたいということを伝えた。最終的に社会福祉士の資格を活かして働くためということも含めてだ。
元々、介護をする予定がなかったため、家族はさぞかし驚いたことだろう。まさか、夜勤がある仕事に就きたいとは。しかも、体力勝負だ。私が女子であることもあり、心配するのは当然だ。はじめは、別の方向性は無いのかと言われた。しかし、根気強く伝えていくうちに、理解して貰えた。

理解して貰えたことで、受ける法人を、最終的に3箇所に絞った。(数箇所落ちたらその時また考えるということにしていた)
そこから、はじめてエントリーシート(ES)を書いた。
幸い、ゼミの先生が添削を協力してくださった。何度か推敲を重ねて、3箇所に提出した。
ガクチカはアルバイトのことを書いた。高齢者と関わる機会はかなり多かったので、強みとして前面に出した。

全てのエントリーシートが通って、3箇所とも3月中に受け終わった。

結果は、全て内々定獲得。最終的に1箇所に絞った決め手は、施設見学のときの印象と人事の方の雰囲気だった。どこも、私の夢を叶えることはできる法人だったため、あとは自分とどこが1番合うかというのを考えた。


4年4月

1箇所に、内定誓約書を提出し、就活終了。


就活全体について

福祉の就活をして、1番感じたのは、福祉は人手不足であるということだ。だからこそ、全力で人材を確保しようとする。周りの話や、自分の1箇所の経験から、半ば強引に早期選考に進ませられたり、内定誓約書を早く出すように促したり、内定を辞退したあと、電話で本当に辞退でいいのか何度も確認の連絡が来る場合も少なくない。(私は、早期選考の時点で、申込み後直ぐに丁寧に断り、申し訳ないが、その後選考の案内が多かったため、メールはブロックさせていただいた。)
人手が少ないからこそ、就活生の、内々定欲しさを利用して、強引な手段を取る場合もあることを、理解しておく必要があるのかなと思う。

あとは、実際の自分で見たものを信じることが大切になる。
実際、施設見学をさせていただくことで、ご利用者に強めな態度で接する方がいらっしゃったりして、受ける候補から外したこともある。
施設見学で、外部の人がいるにも関わらず、そのような一面が見えるとなると、慢性的に雰囲気が悪いことは安易に予想できる。
自分の目で、自分と大切にしていることが合うのか、雰囲気は働きやすいのかを確認して、慎重に選んでいく必要がある。

早期選考について、私は実際に就活をするまで分からないことが多かったのだが、特に冬のインターンや説明会のあとに、案内があることも多い。周りで早期選考を受けるという話を聞くと焦ると思うが、受ける前の時点で、内定辞退がほぼ確定しているのであれば、無理して受ける必要はないのかなと思う。
私は、辞退の連絡をすることを想像するだけで、嫌な気持ちになったので、本当に納得できるところしか受けなかった。

福祉の就活で大事になると思うのが、何故福祉分野なのか、その中で何故その企業を受けるのかということをはっきり自分の言葉でまとめておくことだと思う。福祉に、学歴はあまり関係ないと就活する中で感じた。それよりも、どのようなビジョンで働きたいのか、どのような支援者になりたいのか、にきちんと向き合うことが重要だと自身の経験から感じる。
だいたい、面接で上記の内容は深堀されることが多いので、できる限り噛み砕いて、自分の言葉で伝えられるようにしておくことが大切だ。


終わりに

正直、就活は分からないことだらけだし、まわりと比べて焦ってしまうものだと思う。
だけれど、根気強く自分と向き合うということは、人生の中で1番よくしたと思う。そういった意味では、とてもいい経験だと振り返ってみて思う。
はじめは軸がぶれぶれでも、とにかく多くの企業の話を聞き、自分の目で実態を見ること。それが、納得出来る結果にするために大切だと感じた。


ここまで、長いにも関わらず、読んでくださりありがとうございました。
私でよければ、質問の回答もできる範囲でしますので、お気軽にコメントください。
皆さんが納得出来る結果を掴みとることができること、陰ながら応援しています。
とにかく、健康第一で!

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