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あなたのなかの「傲慢と善良」


電子書籍一冊目が終わったら、やりたかったご褒美のひとつ。
小説を読むこと。やっと実行できました。
執筆中はkindle本や参考書籍ばかりになりがち。
小説の世界に没頭できるってすっごく贅沢な時間。

その1冊が辻村美月さんのこちら。
1ヶ月かけて読み切りました。

本の概要
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

Amazonサイト本の概要より


さすが辻村さんというか、
ただの恋愛小説でもミステリーでもない1冊だったんです。

婚約者の架側の視点と恋人の真実側の視点で
物語られます。
心理描写が胸に迫り、「ああ、これ私だ」と
思うことでしょう。


誰かを好きになったことのある人、
自分を心から誰かに認めてほしいと願ったこと
のある人。

全身で私を認めて!ここにいるよ!
と叫んでいるようだった真実の気持ちが
痛いほどわかるのです。

誰しも通るであろう心情を
ずばりと書きあてた小説です。

「傲慢さ」と「善良さ」は
ひとりの人のなかに危うく共存している。


ページをめぐる手がとまらないはず。



ほっておいたらまた夢中で一晩で
読んじゃうやつだ。

映画化も楽しみです。



【今日の推しnote】

あ、これ読みたい。直感でそう思いました。
しろさんの文章が
わかりやすいことはもちろん、
みかんさんの記事からのしろさんの記事からのバトンを私も受け取ってしまったようで。
こいつは、読まないと、あやうく一生懸命生きるところだった。



明日もよき日になりますように。

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