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ベビーカーで寝たそのスキに。


【411日目】

お昼に駅の休憩スペースを通りかかった。
そこにはテーブルにテキストと単語帳(懐かしい)
を広げ、薄い青のワンピースに白い帽子をかぶったママ。
あら、美人さん。

赤ちゃんはどうやら、お昼寝の時間のよう。
日よけカバーをかけてもらい
ぐっすり眠っているようだ。


一瞬で10年前の記憶がよみがえった。
いえ、もっと前だったかも。

まだ資格の勉強をしていたころ。
9月に行われる試験のため、
必死で毎日勉強していた。

テキストに何度もマーカーを引き、
ぶつぶつ読み上げて。


何者かになりたくて、必死だった。
育児だけではない何かを手に入れたくて、
焦っていた。

「資格」というわかりやすい目印に
すがりたかったのかもしれない。
意思疎通がままならない乳児を抱えて
自分はどこに行ったのかいつも探していた。


ベビーカーで寝てくれたほんの一瞬でも
自分を確かめたくて、
何かを頑張りたくて、
一生懸命だったんだ。



あのママがどうだかはわからないけど、
わかるよ、でもたまには
コーヒーでも飲んでゆっくりしてね。
寝てる赤ちゃんのそばで飲むコーヒー、
おいしいからって笑ってあげたい。


育児は長い。
でもベビーカーに眠る我が子を眺められるのは
ほんの一瞬だから。


見つめてあげてね。



ここまでお読みいただきありがとうございました。

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