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思ってるより世界は優しい、を教えてくれる本。

ゆずです。

今朝の子ども作フレンチトースト。
いつの間にやら私より上手。
こたつでコーヒーとともに。
ああ、誰かが作ってくれるごはんって
幸せ。



疲れたとき、寒くてほっとしたいとき、
なんだか泣きたくなったとき、
そこにはあなたを待っている甘味処があります。
カフェでも、喫茶店でもなく、
甘味処というのがしっくりくるお店。
メニューもひとつだけ、
たった一人の目の前にいる
お客さんのためだけに。
店員さんはちょっといかついくまさんと、おさかなさん。

出てくるのはベイクドチーズケーキや、梅ゼリー、バナナケーキなど、思い出詰まったおやつ
たち。そっとお客さんに寄り添う店員さん。

出てくるお菓子、ケーキ、パフェ、イラストとともに全部おいしそう。
「栗きんとんのパイ」に一番惹かれています。



一番のお気に入りは「夜泣きで疲れた赤ちゃんを抱っこして
現れるおかあさん」のお話。出されたものは好きなものだけで作るパフェ。

そう、「久しぶりに自分のためだけを選んだ」のです。
全部、赤ちゃんのための選択で、
お母さんは頑張ってきたんでしょうね。

どんな選択をしたって、自分を肯定してあげられたら
完璧なんか目指さなくてもいいじゃない。

AnotherStoryでは、
先程のお母さんが周りのママの
きらきらのSNSに劣等感を
抱えるのですが、
あのときの「どんな形でもパーフェクト」と
言われたパフェを
思い出すのです。

私なりにうまくやれているよ。と。


誰かの物語には必ず「AnotherStory」があって、見方はひとつではないのです。別の物語が隠されているのかも。

ものごとには違う面から見ると、
また違う事実があります。
自分の側からだけ見てしまうと
大事な事実に気づきにくいんだなと
この本に教えてもらいました。

人の数だけ事実があるって
大好きな「ミステリと言う勿れ」の
整くんも言っていたっけ。


読み終わったとき、
じんわり涙がにじんでうっかり
やだ、泣かせないでよ、
と涙もろいマツコさん風に
なってしまいました。

何だか泣きたい夜も、
誰かを信じられなくなった夜も、
頑張った自分を認められなくなった夜も、
ぜひどうぞ。

秋の夜長、ふっとこの世のやさしさを感じながらココア片手に読んでみるのもいいかもしれません。


明日もよき日になりますように。








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