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迷えるありがたさ

私は障害者雇用で高齢者介護施設に勤めてます。
気がつけば2年ここで咲いてます。
人と揉めることもたくさんあった。
途中で入院し心理検査を受け発達障害と学習障害の診断もおりた。
周りも戸惑い、ピリピリしたことがたくさん…そうたくさんありました。

でもおじいおばあは変わらずに接してくれてます。
「介護も介助もできないけど、あなたはいつもニコニコして汗かいて頑張ってるね」
と私自身を褒めてくれてます。

それが辞める決心を思いとどまらせてくれてました。
そのうち段々とスタッフが「ゆんかさんはこういう人だ」と割り切るようになりました。

できないことが多くて
間違えることも多い。
必死に丁寧に余計なことまでやってしまう。
神経質なのにミスが多い。
何度も休むけど、必ずまた仕事に来る人。
いつも真剣に「きちんとしよう」と泣きながらでも働く人。

段々周りが「私」を受け止めたり受け流したりする術を見つけ出した。
言い方ひとつで死にたくなるところがあるんだなぁとか。
叱った時に「ここはよかったよ」を伝えると発作が出ないなとか。

私自身も考えを変え始めて「みんなどこか痛かったり、家庭のことで悩んでるんだ」「言わないけどみんな仕事行きたくないなと思いながら生活のために奮起してるんだ」と気付きました。
アラフォーにして新社会人3年目くらいの心境です。

施設長が面談の時に
「あなた含め障害がある人は健常者の5倍かかっておぼえると思ってる。だからね、5倍かかっていいんだよ。それがあなたたちの普通だから」
「どうしても仕事に行けない日があれば無理せず休んでいい。立て直して次のシフトに来れるようになろうとすれば全然大丈夫よ」
とあっけらかんと話してくれました。
他の施設経験を含めたくさんの当事者を部下に持ちそう思うようになったそうです。
それにおじいおばあも日々変化するので、大変なことになりやすい人の支え方を施設長は知ってます。

タイトルにある迷いですが
絵の道で食べていきたいと思う自分がいるんです。
まだ月に20回ほど四肢脱力発作で意識を失う私です。
実は今日の朝から昼過ぎにかけて4回か5回四肢脱力発作をおこしてます。
脳と手足と舌ベロがビリビリ痺れるように痛み意識がなくなる(硬直して明晰夢を見る)この発作は発達障害者に稀に見られるストレス反応とのことです。

家で過ごして絵を描いて暮らしたい。安全を優先して生きたい。そう思うんです。
でもこの職場にいたい!役に立ちたい!おじいおばあにもスタッフにも施設長にも恩を返したい!
それも本心で、やっぱりとても迷いが生まれます。

嫌なことがあると辞める気持ちがボンと膨れ上がり
出勤時間には行きたくない嫌だ死にたいと心が暴れ
仕事に行き帰宅する途中でまだここで頑張りたいと空を見上げる日々です。

こんな私でも誰かの役に立ちたい。
まだもがきながら模索していきます。

たぶんすごく、幸せなことなんです。
すぐに死にたくなるけど、生きてることが幸せです。

この先もたくさん迷惑をかけると思いますが私なりの働き方を見つけられるように、毎日コツコツと目の前のことをこなしていこうと思います。

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