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【私的読書生活】ちょうどいいってことは

細すぎると続かない。
特殊な形だと集中しにくい。
といってもよくある形すぎてもつまらない。

ぎゅうぎゅうすぎると息苦しい。
でもスカスカなのは間抜けな感じだ。

小さすぎるのは続かなくなる。
だけど大きすぎるのも違和感。

そんなわがままありませんか?

本の書体、行間、そしてフォントサイズの話です。

装丁の意図が表れるフォントの違い。
それが異なることは、それぞれの本の味わいをより深めてくれる。
そのこと自体は、とても素敵な文化だと思っています。
(詳しくは↓の本など参考に)

でも冒頭のわがままなつぶやきも、わかってくださる方はいるのではないでしょうか?

フォントや行間の感じが合わず、内容は面白いのに読みこなせなかった本というのも、本当に数知れず。
(多分この辺は私のこだわりのせいもあるかも知れませんが。)

紙の本ならではの、ある意味悩み。

電子書籍であれば、ある程度フォントは一定。
そしてフォントサイズや行間は変えることが出来る。なので本の出版年の新旧もあまり問われません。

でも紙書籍だとそうはいかない。

主に新刊ばかり買う方だとあまり気にならないかもしれないけれど、図書館や古書店を多く利用するし、何より自分の蔵書自体が年代物(笑)なので、フォントやそのサイズによって読みにくいが出て来てしまう。

例えばこちらの2冊

左『シャーロック・ホームズの冒険』133刷←!
右『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』89刷

中はこんな感じ

左はフォントも大きく文字もくっきり
右は経年劣化の滲みに加えてコントラストから悪い

もう解像度が違うレベルです。
実は『シャーロック・ホームズの冒険』の方は一昨年買い直しているんですよ。
より一層傷んでいて、もうさすがに読むのが無理…という感じだったもので。

こうやって何刷も再版され続けてくれている本なら、買い直しも出来るんですけどね、そうでもないものは、泣く泣くそのまま読むしかないわけです。

最近の本は紙質も印刷技術も本当に読みやすく変わってるのだなと実感。

まだなんとか老眼とまではいかないけれど、少しずつ目の疲れを痛感するのも事実なわけで。
老眼鏡やメガネ型ルーペのお世話になる日もそう遠くはないだろう。
それでも無理なら、いずれは家の蔵書をあらかた買い直し、または電子書籍リーダーの購入ということになるのだろうか…

とはいっても先日こちらの本は一気読みできた。

永井路子『朱なる十字架』
1983年発行の第9刷
バーコードもない!

多分もう新刊は再版されておらず、基本は中古商品、もしくは電子書籍。

まだまだ波長みたいなものが、バシッとハマれば、読みにくさを超えて読める力は残されているらしい。

昔の本が明らかに読みにくそうな書体なのに売れていたのも、それこそ数十年前は娯楽も少なく、読みたい情熱が読みにくさを上回ることが多かったのかななんて思う。

今は見やすい、わかりやすい娯楽が多いものな。

それでも私は、この紙書籍というツンデレなやつとの読書タイムが好きだ。

そっけない分、いざ与えてくれる楽しさの倍率はきっと他の娯楽に負けていない。

というわけで、目は大事にしたいなと思う次第。

ちなみに今日の記事を書くにあたって、いくつか“老眼グッズ”検索したので、これから色々紹介されるんだろうな。
誘惑に負けたら報告しますw
(前にもどこかで言った気がするけれど、老眼鏡って言われると抵抗あるけれど、読書眼鏡とかリーディンググラスと言われると、むしろ欲しくなる、笑)

最後までご覧下さり、ありがとうございました。
どうぞ素敵な読書生活を👋📚


追記

ちなみに老眼グッズ探しているうちに見かけた面白グッズ紹介させてください。

これ、普通に気になります。
眼鏡ユーザーなので、クリップオンタイプの方がいいかもしれないけれど、見た目は鯖江の眼鏡の方が圧倒的に好き!

もうひとつはこちら

スマホや本を持ち上げることすらめんどくさいモノグサーにおすすめでしょうか。

これを使って読んだり見たりしてる姿は誰にも見せられないけれど!🤣

おまけまで読んでくださり、ありがとうございました。

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