分不相応な肩書をもらったときに陥りやすい罠
この「若い経営者が陥りがちな罠」、私も陥ったことがあります。
経営者として、ヴィジョンを示して、戦略をともに描き、メンバーを信じて任せて。でも、それだけで自律成長するほどベンチャーという組織・生命体は強くない、逞しくない。自分も現場にいないと。
子供が時を忘れて遊ぶように、まずは経営者自身が無心に無邪気に事業に没頭することが大切だと思う。
あれ、あの子は何をして遊んでるのかな・・・あっちのほうが面白そうだ! って自然に友達の輪が広がって盛り上がっていく。特にスタートアップの創業期においてはその熱量の伝播力みたいなのが大事。
いま、5年半の経営者としての経験を経てベンチャーキャピタリストに戻って、多くの優秀な起業家・経営者の方にお会いして、あらためて自分自身の何が問題だったのかを振り返ることができたし、何よりもスタートアップの創業者には事業に「夢中になる能力」が必要だなと思う。そしてその熱量が組織に浸透し、文化になっている企業は強い。
遊ぶように働く。それを自然にできる人材が集まった組織は強いし、これからはそれが理想の組織になるかもしれない。
どれほど環境が良くても、起業家の誰しもが成功するわけではない。最終的には組織の力、それを生み出す経営者の力が成果を左右する。どこまで熱く没頭できる組織をつくれるかどうか。
これからもベンチャーキャピタリストとして、現状有姿ではなく、未来の組織に賭け続けていきたい。
もしサポートを頂きましたら起業家の皆さまへご馳走するなりして還元したいと思います。よろしくお願いします。