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#200 何事もやるから前に進む KASHIWAさんとの対談における気付き

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

木下斉さんとコラボレーションさせていただいて進めている企画「ジブン株式会社RADIO」の初回収録が先日終わりました。

これは、定期的に文章を書いて発信している人たちの間で「書く」だけではなく、「話す」トレーニングの場があると良いのでは?対談のリスナーにとっては、普段文字から受け取っている情報の発信者の話を声でも聞くことで、また違った印象を受け取ることができて面白くなるのではないか?という仮説をもとに、企画書を書いてOn-goingで実行中の企画です。

6月末の1st season向けには、賛同してくださった36名の方と、それぞれの対談の様子を音声収録して、近々まとまった形でリリース予定となります。

企画詳細については、何度か記事にまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください!

先日、初回収録となるKASHIWAさんとの対談を終えて、自分とは異なるキャリア
を歩んで来られた方と話をするのは、やはり色々と学びもあり、改めて面白いと感じました。
今回の対談の模様は後日noteでもご紹介するので、ぜひ楽しみにしていてください!

今日は、企画者の立場として、対談をやってみた気付きをまとめてみます。


「こう言えたらよかった」の収穫がたくさん

まず、本企画の目的である「書く」だけでなく「話す」ことのトレーニングという観点では、非常に多くの学びがありました。

収録しながらも感じていましたし、事後に対談の音声データを聞き直して改めて感じたのですが「もっとこういう言い方ができればよかった!」と感じるシーンがいくつもありました

このような反省材料の抽出と、「次に同じような場面が来たら、このように表現してみよう」というものを見つけることは、この企画立案時の目的そのものなので、狙い通りに多くの収穫ができてよかったです。

話すことは、普段の生活の中で多くの人が当たり前のように行っている営みだと思いますが、自分の話し方の癖を見つけたり、より鋭い表現で端的に伝える言葉を選ぶトレーニングってあまり意識的に行うことは少ないと思います。
一方で、「書く」「話す」能力は、あらゆる場面で求められていて、この能力を普段から鍛えておくことで、周囲からより評価され、自分がやりたいことにもっと時間を使っていけるという絶大な効果があると思うんですよね。

元々「話が上手な人」と「話が下手な人」がいるというわけでなく、やはり上手な人は普段から意識的に「話す」ことの訓練をしているから上手という明確な理由があるはずです。

特に、今回のような対談でのインタビューは、KASHIWAさんが話したいであろうポイントを考えながら論点を振ったり、KASHIWAさんの話を抽象化して理解した上で、自分の具体に落として込んで返答していくことを通じて、それぞれの意見を積み重ねながら一人では作れない議論を共同で作り上げていったり、ということで、頭をグルグル働かせながら進行することが必要なので、とても良い訓練になりました。

私からも幾つか論点を提示しながら進めましたが、KASHIWAさんの瞬発力は素晴らしく、約30分の対談が非常に濃度の濃い時間となりました。

「相手の意見を聞いて、言いたいことのコアを瞬時に捉えて、そのコアに対して自分の意見を積み重ねていく」という作業は、自身の管理職任用試験の際に最も求められていた能力だったので、何だか懐かしい気持ちにもなりました。

発信の重要性を再確認

今回、KASHIWAさんとお話させていただくのは初めてでしたが、数年前から知っている方と話しているような感覚でお話することができました。
というのも、普段からKASHIWAさんのnote記事やstand.fmでの発信内容を見聞きしており、コメントなどでも何度かやり取りさせていただいたこともあるため、KASHIWAさんの考えについて、一定の事前知識を持って対談に挑むことができたからです。

テキストコミュニケーションの力を思い知らされましたし、一人で取り組んでいるように思える発信活動であっても、実は「私はここにいます!」と自分で旗を立てている活動なのだと改めて感じています。

人生100年時代、一つの会社のみでキャリアを終える人がこれからますます少なくなっていくであろう現代において、「○○会社に勤めている林さん」ではなく「林さんは今は○○会社にいる」と周囲から認知されるような状態を構築しておくことは、自分の人生を自分で選択して掴み取っていく意味において、非常に重要な活動です。

海外のSaaS業界なんかでも、「○○さんは、今はこの会社にいる」みたいな会話をすることが多く、第一主語が会社名でなく個人名になること、というのは、グローバルで見てもスタンダードであることを感じています。

発信をしないというのは、多くの情報があふれ、「物事の正解」はAIに聞けばある程度求められるようになった現代においてさらに重要になっている「その人ならではの視点」を土の中に眠らせ続けていることと同じです。

また、KASHIWAさんとの対談の中でも議論になったのですが「KASHIWAさんと同じようにマイノリティキャリアを歩んでいる人や、30代の同世代の人でも周囲の古い価値観に苦しんでいる人の背中を押すことにも繋がる」というのが、発信活動の副次効果でもあり、改めて発信の重要性を再認識しました。

企画当初の目論見とは異なる発見

まだRADIO企画の1st seasonが完結したわけではないですが、対談を終えた方が徐々に感想を言ってくれているのを見ながら、当初目論見とは異なる結果が現れつつあるのを感じています。

例えば、Takaoさんがこちらの記事でご紹介してくれているように、その道のプロの人との対話は、学びの宝庫であるということです。

私たちは普段、機能別にサイロ化された社会のわずか一部の環境に身を置いて生活をしているわけですが、そこには同じようにそれを選択した人が集まっています。
そのため、どんなに専門性が高い話であっても、その人たちの環境の中では「普通の会話」にしかなり得ません。
しかし、その業界の人にとっての「普通」は、場所を変えた瞬間に大きな価値を持つこともしばしばです。

前述した通り、発信には個人が人生の主導権を自分で持つ意味でも大きな価値を持っているわけですが、「私には発信できるものなんてない・・」と感じられている人も一定数いると思います。
しかし、「何もない」と思っている普段の生活の中にも、必ずその人が他の人より詳しい分野があり、その人の価値観でこそ気付けるものがあります。
誰もが、これまで選択してきた人生の道のプロフェッショナルということです。

また、今回対談させてもらったKASHIWAさんがご紹介されていた話としては、今回の対談を「キャリアの壁打ち」のように感じられたとのこと。

確かに、普段の生活の中で自分とは利害関係がないフラットな立場の人と議論する機会はあまりなく、有料のキャリアコンサルティングを受けるのとも違い、意見と意見をフラットに交換し合う場って意外にないですよね。

単純に「話す」訓練だけではなく、壁打ちを通じた思考の整理や深化、という効果があるのも大きな気付きです。

今回の企画では、全部で22対談が予定されていますので、他の方の対談でもまた違った発見がありそうで楽しみです!
何事もやってみることで見えてくるものがある。チャレンジすることの醍醐味ですね。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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