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【今でしょ!note#84】 人生の時間投資ポートフォリオを再構成する

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

以前、山口周さんの話を聞いて学んだキャリア構築における基本原理について、整理しました。

簡単に言うと、次のような話です。

キャリア形成には原則となるパターンがある。

20代くらいでは、自分のリソースである「時間資本」を何に使って、どのようなスキルや専門性といった「人的資本」形成にかかるリターンに変えていくか。つまり「時間資本投資戦略」が必要

30代になると、スキルや専門性が身に付き、「時間資本」が「人的資本」に変わってくる。この「人的資本」をどのように投資して、自分の信頼や人間関係といった「社会資本」形成にかかるリターンに変えていくか。つまり「人的資本投資戦略」が必要

40代を超えてくると、給料や報酬といった「金融資本」を生み出すのは、「人的資本」ではなく「社会資本」の大きさになってくる。
つまり、その人自身のスキルや専門性だけではなく、どのような人間関係を構築していて、誰からの信頼を得ているか、にかかっている。

この考え方から、具体的に自分の人生の時間の使い方をどのように見直しつつあり、今後どうしていきたいのか、というテーマで書いていきます。

人生の時間投資ポートフォリオ現状認識

まずは何事も、現状を正しく認識することが出発点です。
noteを書くようになってから時間の使い方を見直したのですが、それまでの時間の使い方は次のような感じでした。

30代子育て世代の平均的な時間のポートフォリオ(見直し前)

本業の仕事で1日平均2時間の時間外労働をすると、本業にかける時間は10時間と、全体の42%を占めています。
職場に出社する日は、片道1.5時間かけて通勤しているので、往復で3時間(全体の13%)、子どもの保育園の送り、着替え、ゴミ捨て、食器洗いなどの家事・育児は1.5時間(全体の6%)、その他睡眠・食事・風呂などで9.5時間です。

これだけの生活では、とても30代の時間を「社会資本形成」向けの投資にあてられているとは言えません。
このまま今の会社で定年を迎えたら、仮に貯金がある程度溜まっていたとしても、自分で人生100年時代を楽しく生き抜くための社会資本の乏しさに恐怖を覚えました。

有限の貯金を切り崩しながら、コストカット精神で残りの人生を生きていく。年金などの国の制度といった他人頼りの人生設計がそこには待っています。
大人なんだから、できるだけ他人や環境からIndependentであり続け、自分で仕掛けることで、社会をよくする一人でありたい。

そこで、いつか訪れる今の会社を辞めるタイミングで、どういう自分の状態に持っていきたいのか、逆算思考で考えてみました。

時間投資ポートフォリオの見直し(暫定)

見直し後のポートフォリオはこんな感じです。
本当は、さらに進展させたいのですが、一旦は、すぐに実行可能なプランということで描いてみました。

すぐに実行可能な見直し後の時間ポートフォリオ

大きな考え方しては、変化が起こしやすい「可変」な時間と、変化が起こしにくい「固定」な時間を区別して、変える余地があるターゲットを絞り込むことです。

睡眠時間や食事の時間は減らせませんから「固定」させます。家事については、以前の記事でも書いていますが、食洗機やルンバ、乾燥機などの利用によりある程度は圧縮済であり、育児の時間も減らせないので「固定」の時間と考えます。

そうなると、自ずと見直しのターゲットになる「可変」の時間は、やはり時間外労働の削減と通勤時間の活用でした。
時間外労働が当たり前になっている職場もまだまだ多いと思いますが、長期視点に立った時に、かなり筋の悪い時間投資対象といえます。

1日2時間の時間外労働を仮にゼロにすれば、毎日2時間の余剰時間が生まれます。これを家族との時間に充てたり、会社以外の勉強の時間(読書をしたり、noteを書く、ボランティアや本業以外の仕事など)に充てることで、今の会社だけに依存している状況を変えていけます。

子どもがいて、時間外労働をいきなり毎日ゼロにしていくことも難しい面がありますから、次なる見直しの対象は通勤時間です。
私の場合、ここで読書したり、音声によるインプットをしたり、noteを書いてアウトプットしています。

毎日3時間近くありますから、この時間をいかに有効活用するか、が大きな差になるはずです。
週に2回程度はテレワークにしており、通勤がないときは、普段妻が多くを担ってくれている家事育児の時間に充てたり、健康維持のためのランニングの時間にしています。

キャリアの社会資本形成に向けた時間を1日1時間でも捻出できれば、月に30時かな、年間420時間、5年かければ2100時間です。
日々の選択による違いは大したことありませんが、チリツモで大きな人生の変化に変わっていくはずです。

時間投資ポートフォリオの見直し(最終型)

最後に、私が理想とする時間の使い方をご紹介します。
一言で言えば、「遊び」と「仕事」と「学び」の融合です。

これまでは、仕事に○○時間、学びに○○時間、育児に○○時間・・・とそれぞれ分けて考えていましたが、究極的にはこれらの壁を溶かしていきたいと考えています。

2000年代後半くらいから「ワークライフバランス」という言葉がある程度浸透してきた実感がありますが、ワークとライフをバランスさせないといけない、という発想がそもそも小さいといいますか、本質的でないと考えます。

遊ぶように仕事して、仕事から大いに学んで、学びを活かしてさらに仕事を楽しくする。我慢料としての給料をもらう時間をなくして、家族との時間や趣味の時間を最大限にする。

ここまで成熟した国と時代に生きているので、こんな生き方は全く夢物語ではありません。すでに実践されている方も多くいます。
一度きりの人生、この状態に持って自分を持っていくための時間の使い方を日々選択しない手はありません。でないと、後で絶対に後悔する。

起点となるのは、やはり自分で稼ぎをコントロールできるようになることだと思います。自分と家族の生活を支える経済基盤を、自分で仕掛ける仕事で構築していくこと。
一つの会社だけに収入を依存し、そこに人生の時間を全振りしている状態からは、1日でも早く脱却すべきです。

大人になってから社会と繋がるのは遅すぎる

これまでは、社会人になって仕事をし始めたあとの時間の使い方にフォーカスしてきましたが、そもそも社会と一人称で接点を持つ機会が成人になってから、というのが遅すぎると思うのです。

大学卒業まで同じような世代の人としか普段接しないということであれば、学部卒でも23歳からですよね。
小学校高学年くらいになれば、それなりに自我も芽生えてくるでしょうから、これくらいで自分と違う世代の人たちと何らかのプロジェクトを実行していくという経験が、キャリア形成のスタートダッシュを切るのにとても大切だと考えます。

何事も、学びや経験を蓄積して武器にしていくまでには時間がかかりますから、他人よりも早く始めることは、最もシンプルかつ強力なキャリア戦略です。

上述した通り、仕事と学びと遊びが融合できている状態が最高の状態という考えに立つと、学校での勉強と社会に出てからの仕事が分かれているのがそもそもナンセンスですね。

何かを始めるのに達していなければならない年齢はなく、逆に遅すぎる年齢もありません。

思い立ったが吉日。
いつかやりたいと考えていることは、今から始めていきましょう!

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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