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#198 子連れ福井奮闘記(2024.5)

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

先週末から昨日まで、実家の福井県に子どもを連れて帰省しておりました。
今の仕事的に、正月やゴールデンウィークに帰省して、両親に子どもの顔を見せることが難しいため、少しずらしての帰省となりました。

福井にいる4日間の間にリアルタイムで感じていたことについて、スタエフでも話していますが、今日は写真なども入れながら、福井県が現状どうなっているのか、記事の方でもまとめておきたいと思います。


北陸新幹線開通から数ヶ月後の現状

ご存知の方も多いと思いますが、今年の3月に北陸新幹線が敦賀駅まで開通したことに伴い、福井駅にも新幹線が止まることになりました。
おそらく、開通したての当時は人もかなり多かったと思いますが、私が滞在していた普通の土日の日中帯は、そこまで人も多くなく、駅の中のレストランで賑わっていた人たちもおそらく住民の方が多いのでは?という印象でした。

新幹線駅誕生とともに出来上がったと思われるオブジェ
高校時代、毎日通っていた場所も変わりました

ちょっとした変化としては、海外から来られていると思われる方をたまに見かけたことくらいでしょうか。
アジア圏の方もいましたし、欧米圏から来られていると思われる方も数名見ました。アジア圏の方はおそらく、近くの小松空港に、大韓航空、中国東方航空、エバー航空、タイガーエア台湾が発着しているため、ソウル、上海、台北からの直行便で来られている人だと思います。

私は数年前まで10年ほど従事していた海外での仕事の際に溜まったマイルが残っているため、移動は基本的に飛行機なのですが、今回使った小松空港では、台北から来られていた方向けのツアーバスから大量の人が出てきて混み合っていたので、アジアからも結構来られる場所になったんだということを改めて実感しました。

新幹線開通後の福井駅に行って感じた感想は2つです。
1つ目は、JRの駅と新幹線の駅が離れていなくてよかったということ。2つ目は、バカでかい建物ばかりになっていなくてよかったということです。

1つ目に関しては、おそらく立地の制約もあるんだと思いますが、頻繁に使われる既存の駅の場所と新幹線の駅の位置が微妙に遠い場所にある駅って結構ありませんか?
今パッと思いつく限りにおいても、JR横浜駅と新横浜駅、神戸の各線三宮駅と新神戸駅、JR高岡駅と新高岡駅など、若干の距離が離れているため、乗り換えが微妙に面倒臭いパターンです。

外から来る人の動線を考えると、だいたい新幹線などの広域交通手段からラストワンマイルの移動に乗り換える、という動きになると思いますが、この乗り換えのタイミングで移動のハードルがあると不便極まりない感じでストレスを感じることが多いです。
その点、福井駅はエリアを広げすぎることもなく、JR福井駅の同じ建物の中に新幹線の乗り場もあるという感じなので、余計なストレスを感じることもなさそうでした。

JRのすぐ近くにある新幹線のりば

2つ目に関しては、新幹線が開通しても福井駅の利用者が劇的に増加することはないだろうと考えているので、あまりにバカでかい立派なものを作りすぎても逆に人の少なさが際立ってしまうのでは?という懸念がありました。

この辺りも、相応のサイズ感で、身の丈に合った、というと怒られるかもしれませんが、巨大施設をボコボコ作りまくる、みたいな開発状況ではなかったようなので、少し安心した次第です。

駅前のハピリン

今回中まで入ってじっくり見る時間がなかったのですが、駅前商業施設も今のところはまあまあ賑わっているみたいです。
駅裏の「アオッサ」に過去に行ったときには、空きテナントがちらほら目立っていた印象があるので、魅力的な地域のお店を入れ続けて、活気ある状態が持続することを切に願うばかりです。

ちなみに、他地域に漏れず、福井で本当に魅力的な個人のお店は駅前の小さな裏通りにあります。時間がある方は、ぜひ上の写真を奥に突き抜けて、裏通りのエリアに足を運んでみられて欲しいです。
こことは全く雰囲気の異なるお店が並んでいるエリアがあります。

写真スポット
屋上エリア(とにかく恐竜ばかり)
最初は微妙なデザインと思っていましたが見慣れてきました

今回、子どもも連れて帰省しましたが、あらゆるところに恐竜があり、東京でもあらゆるところにポスターが貼られている北陸新幹線の実物を見て、楽しんでいました。
自分が高校生の時にこの場所ができていたら、友達とこういう場所に来るのだろうか。(いや、多分地元の高校生がわざわざ屋上まで来たりはしないのでしょうね)

いつの間にか恐竜押しになっていた福井

今になってこそ、「福井県出身です」と言うと「恐竜が有名なところですよね」と言われることが増えてきましたが、私が福井で暮らしていた約20年前は、「福井(正確には勝山)に恐竜博物館がある」という事実は割と知る人ぞ知る、みたいな雰囲気でした。

それまでは、「東尋坊」「永平寺」「越前ガニ」あたりが並列で押されていたし、今になっても福井県と福島県はごっちゃにされていることが多い、福井県の場所を的確に当てられる人は少ないという場所です。

北陸新幹線の福井駅開通も、元々は東京オリンピックの開業に合わせたタイミングを狙っていたこともあり、2020年より前の開業を目指していたわけですが、2024年にようやく実現しました。
この北陸新幹線開通に合わせたブランディング戦略として、恐竜を推していこう!となったのだと推察していますが、私はこの1点集中でブランディングする戦略は分かりやすくて良いと感じています。

「うちは米が美味い」「綺麗な景色がある」と、他の地域と差別化しにくいメッセージで対外発信するよりも、1つの分かりやすいシンボリックなもので、しかもその地域特有のものでブランディングできたことで、少なくとも「福井って何があるの?」から「福井は恐竜があるところ?」という状態になっているのかと。

そんな恐竜のシンボリックな場所が、勝山にある「福井県立恐竜博物館」です。

子どもを連れて家族で行ってきました

様々なエリアがあり、子ども連れには特にオススメです。軽いトレッキングエリアで恐竜を楽しめる場所もありますし、博物館は事前予約制となりますが、大人もかなり楽しめるクオリティです。

車がないと辛い場所にありますが、福井に来られた際は、ぜひ一度足を運んでみられて欲しいです。実際、駐車場には全国様々な場所から来られている県外ナンバーの車が停めてあり、色んな場所から来ているんだと改めて驚きました。

子どもが遊べる公園も充実
博物館外のディノパークも好きです
トレッキングのような感じで楽しめます
あらゆる場所に実物大の恐竜が。動きもなかなかリアルです
ティラノサウルスはやはり大きい

実家のある場所について、観光者目線で見つめ直してみる機会ってなかなかないですよね。
海外富裕層も含めた魅力的な宿泊場所や、福井の地酒を1日楽しめるエリアといった大人を強く魅了する場所があるかと言われると微妙ではありますが(私が知らないだけかもしれませんが・・)、あえて外の人目線で地元をリサーチしてみると、意外な発見も多く面白いかもですね!

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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