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【今でしょ!note#104】大企業のいいところ

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

私は、社会的な分類でいうところの大企業に新卒で入社し、今はマネージャーの仕事をしています。
「大企業は組織の歯車になる」、「意思決定が遅い」とか、色々ネガティブな面が語られることも多く、また、SNSなどで発信力が大きな人は、個人で活動されている人が多く「大企業=ネガティブ」な文脈で語られることもままあると思います。

「大企業」と一口に言っても、大雑把な括りで、個別具体を見ていくと色々特徴があるかと思いますが、大企業でそれなりに勤務経験がある私からみた、「大企業のよいところ」について、まとめてみたいと思います。

企業の採用ページ等では、どうしても綺麗なストーリーで纏められがち&大企業で働く人が発信している情報にアクセスするのって実はなかなか難しい?の仮説のもと書いてますので、就活生や転職を考えている人をはじめ、どなたかのお役に立てば幸いです。

なお、収入や福利厚生面は、企業により完全に異なるので、それ以外の3観点から説明します。


1 優秀な人は本当に優秀

まず、最初に持ってきたのが「優秀な人は本当に優秀」という点です。

よく言われる「262の法則」の通り、どのような組織・集団も、人材の構成比率は、優秀な働きを見せる人が2割、普通の働きをする人が6割、貢献度の低い人が2割の分類となりがちです。

で、これを10人の組織で考えると優秀な動きを見せる人は2人しかいないわけですが、1万人の組織になると2000人、10万人の組織になると2万人は優秀な人になります。

当然、1万人の組織の優秀層2000人の中でもグラデーションがあり、2000人の中でも更に優秀とされる人が100人いたとすると、このTop of Topの人たちと人生の中で出会えるだけで、なかなかラッキーです。

私もこれまでの仕事の中で、「本当に優秀な人」との出会いを経験してきました。
「本当に優秀な人」は、単に仕事ができるというだけでなく、人間的にも尊敬できる部分が多く、自身の人としての成長という観点でも、一緒に話をする中で非常に学びが大きいです。

現代においては、ほとんどの人が何らかの仕事をしており、日常の人間関係のうち仕事における人間関係のポーションはそれなりに高いと思われますから、「本当に優秀な人」との関わりの中で仕事ができれば、それが自分の人生に大きな影響を与えます。

大企業の良いところは、それなりに人材プールが貯まっているため、「本当に優秀な人」の絶対量が多く、このような人に出会える確率が高くなる、というところです。

2 会社のリソースを使える

次に挙げる良い点は、「会社のリソースを使える」という点です。
リソースにも色々ありますが、「組織内ノウハウ」と「外的ブランド」の2点から解説します。

組織内ノウハウ

大企業の中にあるノウハウにほぼ無料でアクセスできることの絶対的な優位性について、意外と気付いていない人も多いように感じます。

例えば、目の前のお客さんがこういう情報を知りたがっているのではないか?と考えて、別の組織に問い合わせをすれば、どこかの組織でそれに近しいことをやっています。
相談すれば、1回はミーティングを開いて話を聞いてくれたり、関連する資料やツールを紹介してくれます。
あるいは、最近ではデジタルを活用した社内のナレッジシェアの仕組みも一般化してきていますから、社内イントラサイトにアクセスすれば、別組織の事業内容やベストプラクティスを大体把握することもできます。

ある事業における契約書のリーガルチェックをしたければ、法務部に無料で紹介をかけられますし(もちろん、会社視点ではスタッフ部門配置はコストになるわけですが)、財務や知的財産権における相談があれば、財務部、知財部など、専門の組織に照会をかけられるわけです。

この点、大企業でなければ、自部署でやっていないことで、他部署に問い合わせて、欲しい情報が存在する確率はグッと下がります。
スタッフ組織の専門部隊が充実していなければ、外部の専門家への問い合わせが必要なので、都度費用や問い合わせの手間が発生します。

大企業の中にいると「社内の別組織に聞けば、ある程度のことがわかる」というのが当たり前になりがちですが、実はこれって大企業だからこそできる充実した組織ノウハウの結集とシェアリングの仕組みが成り立って初めて可能なことなのです。

外的ブランド

大企業は、様々な分野における実績や過去の積み上げがあるからこそ、「ブランド力」という強くて目に見えない資産を保有しています。

仮に、私がApple製のMacBook Proと同じ機能を持ったデバイスを開発できたとしても、Appleと同じ値段で売ることができないのは、私個人にMacBook Pro開発にける実績やブランド力がないからです。

何かを購入するとき、調達先を決定する時には、対象の信頼度を調査する必要がありますが、ここには一定の調査コストがかかります。
ブランドというのは、この調査コストを省くものであり、Apple製のMacBook Proが20万円で、私が作ったMacBook Proが例え2万円でも売れないのだとすると、私のことを知らない人が、私の信頼度を調査するためのコストをかけるくらいなら、Appleというブランドにお金を払ってそのプロセスをショートカットするのです。

個人視点で大企業のブランド力が最も活用できるのは、やはり「話を聞いてみたい」と思った相手に、大体会えるという点です。
例えば、個人の名前だけで、ある業界のトップ企業の部長級の人にアクセスして話を聞こうと思っても、なかなか聞けないですよね。
でも、企業の看板を借りて、話を聞く相手へのメリットを上手く設計できれば、ハードルは下がります。

それぞれの分野で活躍されている方は、1で述べたとおり「本当に優秀な方」が多いですから、このような方に出会いやすいという点もメリットです。

3 合わない人間関係をリセットしやすい

3点目は、合わない人間関係はリセットできるという点です。

大企業も人手不足は深刻ですが、それでも「自分の代わりはいくらでもいる」という面が世の中の仕事全体の中では相対的に残っていると感じます。

人間の悩みのほとんどは人間関係とよく言われるところですが、例えば上司とどうしても気が合わず、どうしようもないのであれば、別の部署に変わる、更に上に言って、その上司を変えてもらう、という選択肢が取れます。

大企業の人材プールがないと、これも当たり前ではありません。

自分の会社の理念や仕事の中身は好きだけど、今の上司との人間関係が合わないとなった時に、小さな組織だとどうしても、転職して環境を変えるしか選択肢がありません。

また、部署が変われば、転職と同じくらいカルチャーや仕事のやり方も変わったりしますから、面倒臭い手続きなしに、部署異動だけで様々な仕事にチャレンジできます。

「合わなければ部署を変える」「別のチャレンジがしたくなったら部署を変える」という選択肢が取りやすいのも、大企業ならではのメリットです。

以上3点、いかがでしたでしょうか。
どなたかのお役に立てば幸いです。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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林 裕也@30代民間企業の育児マネージャー
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