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【今でしょ!note#51】 1歳の子連れイタリア2週間旅行体験記 (後編)

おはようございます。林でございます。

昨日からお送りしている「1歳の子連れイタリア2週間旅行体験記」の後編をお送りします。

2023年に妻と子どもとの家族3人旅行での気付きについてまとめています。
前編はこちらになりますので、よろしければこちらからご覧ください!


静と動 何もしないという贅沢

ガルダ湖の素晴らしさ

昨日も触れた通り、子どもが小さいうちにイタリアに行く機会はなかなか作れないこともあり、イタリア国内でもミラノ、ヴェネツィア、ローマと主要都市を高速鉄道で移動しました。

まさしく「動」にあたる、各都市間の移動と観光ももちろん充実していたのですが、ミラノとヴェネツィアの間くらいにあるガルダ湖というところで3日間特に何もせずに「静」モードで滞在していたのが、何とも幸せな時間でした。

ガルダ湖の朝日。ランニング中に思わず足を止めてしまいました

こちらも、昨日触れたイタリアに住んでいる友達に教えてもらって、一緒に行きました。
現地に親しい知り合いがいるって超ありがたい!

朝起きてランニングして、近くのスーパーマーケットに行って、食材やワインを買い込み、昼から飲んで、湖に散歩に行ったりしてのんびりして、夜はみんなでご飯作って食べる、みたいな生活は、今一度人生の在り方を考えさせられました。

大人は昼からワインを飲み、子どもは自然に囲まれた外で遊ぶというエコシステム笑
外には遊具もあり、中も素敵なコテージでした!
緑に囲まれた場所。毎年行きたいくらいです

海外の現地スーパーに行くのも面白いですよね。

子どもが「りんごジュースが欲しい」と言うのですが、イタリア語でどれがりんごジュースを差しているのか分からない。Apple juiceと店員さんに言っても伝わらず、10分くらい格闘。りんごジュースには、りんごの絵が書いてあることの重要性に気付く等、日本では予想もしないところで壁にぶつかります。

日本でも似たものが売っているけれど、何故かテンションが上がり爆買いしてしまう海外のスーパーマーケット

あえて大変な道を選ばないと、見えない景色がある

日本の地方もいいところはたくさんありますが、この「非日常感」は、やはり海外旅行でしか味わえない醍醐味です。

子連れ海外旅行は大変だし、行かなくても困ることがあるわけではないので、行かない選択肢のほうが圧倒的に選びやすいです。

でも、それでもあえて大変な道を選んだからこそ見える景色、感じられることがあり、それを味わうことにこだわって生きていきたい。

昨年は第二子が生まれたこともあり、海外旅行はかなりビビっていたのですが笑、こうやって振り返ることでやはり行かねば、、!という気持ちになってきました。

海外旅行に行くと、どうしても観光名所をできるだけ廻ってみたくなりますが、あえて一箇所でのんびりするというのが、とても価値のあることですね。

イタリアの仕事仲間は、一ヶ月くらいバケーションを取りますが、とても納得です。
日本の長期休暇の少なさに対抗できるのは私たち現役世代ですから、諦めずにチャレンジして周囲の人が1日でも長く休暇が取れる風潮を作っていきます。

海外で子どもと暮らすという大人にとっての選択肢

イタリア暮らしの子供たちに感心した話

ガルダ湖のコテージは、友達家族とゆっくり過ごしましたが、一緒に数日間生活をしていてもう一つ考えさせられたことがあります。

それは、子どもが小さいうちの時間、どこに身を置きたいのか?ということです。

子どもが小さいときのほうが外国語の習得は早いというのは、知識や感覚値ではそうだろうと思ってましたが、日本語・英語・イタリア語をバリバリこなす5歳児を目の当たりにすると衝撃的でした。

普段の会話は日本語で話していますが、英語の絵本を見ながら、英語で質問すると英語で返してくる。お絵描きしている写真を見ながら"What is she doing?"と聞くと、"She is drawing a picture."と"Draw"を使って答えるし、ノートに何かを書いている写真を見ながら聞くと、"He is writing the report."のように"Write"を使って答えます。おそらく、日本語の「書く」「描く」から入らずに、"Draw"と"Write"の違いを感覚的に理解しているんだと思います。
そして放っておくと、イタリア語で数字を数えていたりします。

試されているのは、大人側の覚悟

子どもの語学習得や異文化理解の面から幼少期をどこで過ごすか、という観点もありますが、私が考えさせられたのは、親である大人側の覚悟でした。
日本で保育園の送り迎えやお世話をしながら仕事をするのも大変なのに、イタリアで仕事をしながら、インターナショナルスクールの入校手続きや送り迎えをし、子どもが風邪を引いたら小児科に連れて行く、みたいなことをよく選択したなと。

確かにその友人は、仕事を始めた当初から海外勤務を志望していましたが、一人で海外赴任するのと、家族を連れて海外赴任するのとでは、やはり付随してくる日常のあれこれの負担度が違うと思います。

週末には、子どもを連れて友達の家でホームパーティをしたり、そこで子どもがポケモンカードの交換の取引を果敢に英語で仕掛けたり、という話を聞いていて、子どもがいることで、大人にとっても「人生の初めて」に直面し続けているのだと理解しました。

先ほど述べた「子連れ海外旅行は、行かなくても困るわけではなく大変なだけなので、行かない選択肢の方が取りやすいものの、行った人にしか見えない景色がある」のと同じですね。
その友達夫婦も、私には見えていない景色や価値観を日々形成しているのだと思います。
また、子どもという存在を通じて、大人だけでは決して見ることができない景色や感覚を体験させてもらっているのでしょう。

人間は、大人になればなるほど、あるやり方が習熟してきて、そのやり方を同じ場所で繰り返していれば最低限の生活を維持できます。
こちらの方が選択しやすいのですが、一方で大人になるまでの過程で感じた新たなことを経験する時のドキドキ感やワクワク感を感じる機会も当然減るので、大人の成長もそこで止まってしまいます。

子どもというのは、特に小さいうちは、日々の生活で手間が増えるのは間違いないですが笑、自分の人生だけでは気付くことのできない人生2回目を経験させてくれる存在であり、新たな自分を見つけるきっかけを与えてくれる存在です。

それを享受するためには、やはり大人側が、子どもがいても新しい環境に身を置いたり、新しいことに挑戦し続ける覚悟を持つことが重要だと、そんなことを考えさせられました。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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