コーヒー味のたまご焼きを知っていますか?
わたしは知りません。
聞いたこともありません。
でもね、いま目の前にあります。存在するのです。
どうしたもんか。
午前5:30。今日は子どもたちが遠足であり、お弁当を作るため起床。
ふぁぁぁっと眠いかと思いきや、意外とおめめぱっちり。頭も冴えてる。
天気良くて外明るいからかな。
ふんふーん♫と手を洗い冷蔵庫からたまごを取り出す。1、2、3。。今日は3つにしとくか。
カシャカシャカシャ。。
わが家のたまご焼きは基本的にだし巻きである。
砂糖も塩も入れない。
白だしを適量。そして、水の代わりに牛乳を入れる。
牛乳を入れるとまろやかになって食べやすい気がして、子どもたちが幼児期にたまごデビューした頃からずっとこのレシピ。
冷蔵庫から白だしを取り出す。
トプトプ
冷蔵庫に白だしをなおし、牛乳を取り出す。
トプトプト。。。
プ?
くっろ。
なにこれ。何が起こったん?
頭がフリーズして声も出ない。いや、出た。ゔんんんっ、て変な声出た。
トプトプっとした右手を見てみると、
シズル感たっぷりのアイスコーヒーのパッケージ。
おまえかい。
あらためて冷蔵庫を開けてみる。
牛乳のパッケージ、紺色。
昨日スーパーに行ったらいつもの牛乳がなくて、久しぶりに買ったメーカーのやつ。
アイスコーヒーのパッケージ、深緑色。
暑くなるとアイスコーヒーをがぶ飲みする夫。
毎年ペットボトルを箱買いしていたけれど、ゴミが出るのが嫌で去年から紙パックのに変更していた。
うっわーーやったな。お目めぱっちりって言ったのどこの誰よ。なんも見えてないやん。
冷蔵庫のドアポケットに並ぶ、紺色と深緑色。
こっち見ないで。ごめん、しばらくは仲良くできそうもない。
しかし頭はすぐ切り替える。
まずはお弁当お弁当。
黒い卵液はいったん冷蔵庫に入れて
新しくたまごを3つ取り出す。
長男がたまご苦手なので、わが家はたまごの減りが遅い。たまご苦手なのにこのレシピのたまご焼きはなぜか好きなのでお弁当に入れている。
たまご余ってて良かったー。冷や汗かくわ。
無事にお弁当作り完了。
朝ごはんも準備して子どもたちを送り出す。
さてさて。
黒いあの子をどうしたもんか。
わたしね、食べ物を粗末にしないようにって育てられました。多くの人がそうだと思います。
食品ロスもなるべくしたくなくて、できる限り気をつけています。
そしたらさ。焼くしかないよな。
(好奇心も相まって)焼く以外の選択肢はない。
と、ここでタイミングの良いあの子からLINE来た。
「〇〇小の子見かけたけど今日遠足かなんかー?」
さすが。ナイスタイミング。
そうそう!今日遠足なんやけどさ!聞いて!
って、この黒いアイツの話をする。
「まじで。何とも言えんミスするときあるよなー!食べたら教えて。笑」
とのこと。より焼く決心がついたぞ。
フライパンに火をつける。
オリーブオイルを垂らす。
温まったらジュワーっと卵を流し込む。
うん、黒いな。知ってたけど。
そんでなんか質感も違うな。知ってたけど。
コーヒー味のたまご焼きなんて食べたことない。
でもいま目の前に存在している。
作ったのは紛れもなくこのわたし。
だってね、本当は仲直りしたかったから。(さっきは口悪くなってごめんね♡)
食べ物は神様である。今日もわたしはありがたくいただく。
いただきます!ぱくっ。
ん。
個性があるね。君はね。
これに合いそうな調味料ってありますかね。
(察して)
タイミング良く連絡をくれたのはこの子