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#DearMe 13才の不登校だった私へ


今の私が、中学生の頃に自分に声をかけてあげるなら、何て声をかけてあげるだろうと最近よく考えるんです。手紙をかいてあげるとしたら。

「頑張って耐えてくれて、えらかったね、ありがとうね。生きていてくれただけでよかったよ。」

まずはこう言ってあげたい。あのときの3年間、一生懸命生きた私がいたから、今の私がいます。

中学にあがって2,3ヶ月、給食が食べられなくなりました。登校前になると悲しくないのに涙が出て、学校までの道のりはただひたすらつらかった。Uターンして「行けなかった…」(;_;)と家族にこぼす日が増えて、不登校になりました。

抜毛症や一定の虫の鳴き声が我慢できなくなったのもこの頃です。登校時に耳にする虫の音が嫌な気持ちとリンクしてしまったのか、家の中にいても窓を締め切って、耳栓をして聞こえないようにしていました。

新しい環境にうまく馴染めなかった、といえばいいのでしょうか。
先輩後輩の縦関係や、友達関係の変化、理不尽に感じるばかりの校則や先生達、などなど。たくさんのストレスフルな要因が重なって、自分が壊れていく。眠れず、息も苦しかった。
学校に行かない日が増えると、毎日何をしていいのかわからなくて泣いていました。夜寝る前から、次の日が不安で不安で寝るのも怖くて過呼吸になってしまったり。

手紙はこう続きます。

「学校つらかったんだね。いいんだよ、休んだって。恥じなくていいの。堂々としていい。
眉毛抜いちゃうの、つらいよね。わかるよ。変じゃないよ。抜毛症っていって、いつか治る。また生えてくるから心配しなくていいよ。大丈夫、大丈夫。大丈夫だからね。
音が気になるのも、変じゃないよ。わかってくれる人だって現れるし、そんなふうに感じるのはあなただけじゃない。耳栓して耐えて頑張ってるね。
夜眠れなくて苦しかったね、よく耐えたね。えらいよ。
何もしなくたっていいよ。つらいことを考えなくてすむ時間を増やそう。テレビみてるだけでも、寝てるだけでも、本当はどこかで罪悪感感じる必要なんてないんだよ。心配しなくていいよ。
英語は頑張ったよね、未来からの私が少しバラしちゃうとね、中学時代、昼夜逆転してたにもかかわらず、あなたは毎朝早く起きて、ちゃんと週5で高校に行けたんだよ。なんと留学までして、英検準一級も受かる。大学受験も有利になったよ。それはあなたが頑張ってくれたおかげ。ちゃんと3年間、エネルギーをためていたから。ありがとう。
あなたが今悩んでるように、今の私も悩んでくよくよすることがある。でも、大丈夫、あなたが不登校を乗り越えた分、辛い嵐の中を耐えた分、力がついたんだよ。それが自信になってる。前に進めるはずだって思うよ。
失敗とか挫折とかそんなことにとらわれないで、自由になって、好きなことにどんどんチャレンジしてほしい。それが未来の私から中学生の私へのメッセージ。

不安にさいなまれていたあの頃の私を、ふわっと抱きしめてあげるような気持ちでこのnoteを書きました。過去の自分を認めて、許して、わかってあげる。このことで、すっと心のどこかが癒やされた気がします。


【追記】
あの頃は、聴覚過敏や抜毛症、ましてや発達障害なんて言葉もまだまだなくて、私も知りませんでした。『なんだか訳がわからないけど、自分は人とは違うことをしてしまう。』という不可解な怖さがありました。そりゃ不安になって当然!得体のしれない物って誰でも怖いし、どう対処していいかわかりませんもんね。
不登校で昼夜逆転して、親も『これで遠くの高校に通うことなんてできるんだろうか』と心配していたそうです。お医者さんも(高校2年の一年間留学を見据えての高校選びだったので)『留学…?大丈夫なの??』と懐疑的だったよう。(全然大丈夫でした。)(笑)



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