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人間の愛とは何か?

<概要>

古代ギリシャの人によると、愛とは4つの形に分かれる。この4つの形は確かに人を好きになるには違いないが、見返りを求めることで好きになることもあれば、何かを与えることが好きなことも愛というらしい。

また、1950年に行われた心理学者ハリー・ハーローの実験で、人は何をもって人を愛するのかを猿を用いて実験を行った。結果として分かったことは、人は物を与えてくれる人を愛するのではなく、人の温かさを教えてくれる人を愛してくれるということが分かった。


皆さん、愛とは一体何でしょうか?

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気持ちが通じ合うこと?

それとも、セックスをすること?

おっと、失礼しました。肉体関係を持つことでしょうか?

いったい何なんでしょうか?

人には、人を愛するといった心があります。

それは、恋人、そして母親が子供を愛するといった感情が

人間には備わっています。

しかし、それらの意味って基本的になんとなく使っている言葉で

どんな意味を持っているのかというのは皆さんはご存じないかと思います。

また、そもそも、愛とは感情的なことが「愛」と呼べるものなのでしょうか?

今回は、そんな愛とは一体何なのか?というテーマで語っていこうかなと思います。

①そもそも愛とは一体何だろう


そもそも愛という言葉は、いったい、いつから使われていたのでしょうか?

一般的に日本で使われている辞書である広辞苑によると主に5つのことが書いてあります。

①親兄弟のいつくしみ合う心。広く、人間や生物への思いやりること。
②男女間の、相手を慕う情。恋。
③かわいがること。大切にすること。
④このむこと。めでること。
⑤キリスト教で、神が、自らを犠牲にして、人間をあまねく限りなくいつくしむこと(アガペー)


これらのことを総称すると、たしかに愛とは相手を思いやることが愛ということになりますが、実はその語源は5番の古代ギリシャまでさかのぼります。

実は古代ギリシャでは、愛という意味には

実は大きく4種類あると言われていました。

その4種類とは

①ストルゲー
②エロス
③フィーリア
④アガペーと呼ばれます。


ストルゲーとはキリスト教では家族愛という意味であり、親が子供に対して愛情を注ぐような意味を持ちます。

一方、エロスとは言葉の通りで、肉体的な関係を持つ意味で、つまりセックスです。

おっと、失礼しました。

続いて、フィーリアは隣人愛のことで、友達として好きという意味を持ちます。

最後にこの4番目の愛であるアガペーは、無償の愛のことを指し、主に神様が人間に対して向けられる愛のことです。どういうことかというと、古代ギリシャの人たちは、「神様は人間を愛しており、それは見返りがなく、無償で愛してくれている」という考えを持っており、ほかの3つの言葉とは大きく意味が違い、相手に見返りを求めない愛のことです。

つまり、愛とは言う言葉は、相手を好きになるには違いなのですが、かなり複雑な言葉で、男女で「見返りを求める愛」もあれば、親が子供に「与える愛」もあるという話です。


しかし、ここで一つの疑問が生まれました。

いったい、愛とは何をもらったら、愛なのでしょうか?

お金や肉体的なものをもらったら、愛なのでしょうか?

その答えを、ある科学者が研究しました。


②人間の愛の証明実験


・ハーローの猿の実験

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1950年、アメリカのウィスコンシン大学の心理学者ハリー・ハーローと言う人物が愛とは何なのか?愛の正体とは何なのかについて調べるために、ある実験を行いました。

どのような実験だったかですが、人間に近いアカゲザルと言う猿の赤ちゃんを使った実験で、赤ちゃんを育てる際に、2つの人口装置を使って実験をしました。

2つの人口装置ですが、1つは母乳が出ないけど、親に見立てた針金を毛布で包んだ装置と、針金だけど母乳が出る装置を作り、どちらの方にアカゲザルがなつくのかと言う実験を行いました。

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ハーローがこの実験で確かめたかったのは、人間に近いアカゲザルを使って、人間はエサを与えてくれる人に愛を感じるのか、それとも人間のようなあたたかな触感や体温に愛を感じるのかを調べようとしました。

この実験の結果ですが、アカゲザルは、お腹が空いたときに針金でできた装置から母乳を飲むものの、それ以外の時間は、ずっと布で包んだ装置に抱きついていました。

つまり、この実験で分かったのは、動物はエサを与えてくれるものを愛するわけではなく、同じ暖かい触感や温度を持つものを愛する習性があるということがこの実験で分かりました。

そのため、これを人間に置き換えると、僕たち人間は、お金や物なのではなく、温かみのあるものをくれる人に対して、愛を感じるということです。

この実験では、あくまで、人間に近いとされているアカゲザルを用いているので、人間とは関係ないじゃんと思う人もいるかもしれませんが、実際に僕たちの身の回りの人を見ると、確かにお金をくれる人よりも、自分のことをかまってくれる人の方が好きになる傾向があります。

これはあくまで、動物学的な視点での愛とは何かを証明しようとした実験で人間に近いアカゲザルを対象にした研究で、人間にも同じように当てはまるかはわからないのですが、少なくとも愛とは物ではないのかもしれません。

以上が、愛とは何かとそれを調べた研究でした。

結局、愛とは何のなのかですが、様々な研究を見ると

僕たち人間は、温かみのあり、自分にかまってくれる

興奮できるものが愛の正体になってきます。

それを僕たちは、愛と呼ぶものかなと個人的には思っています。

結局は、僕たち人間は寂しい生き物でかまってくれるものなら何でもよくて、それが人間じゃなくてもかまってくれるものがあれば、それに人は引き寄せられてしまうのかなと思っています。

皆さんは、「愛」とは一体何だと思いますが、個人的に考えてみてください。

以上、ユウキでした

これからもよろしくお願いします。

⇩参考文献

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最初は面白いものや納得のいくものがうまくできませんが、徐々に改善していっています。

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⇩こんな動画を上げています。


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