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ここは今から倫理です。が面白い

今日は初めて漫画のレビューと布教をしてみたいと思う

タイトルにもある通り、「ここは今から倫理です。」という作品がとても面白い

ここは今から倫理です。はヤングジャンプで連載中の漫画だ

倫理担当の高校教師「高柳」とその倫理の授業を受ける高校生たちの話だ
主人公はおそらく高柳なのだろうが、毎回メインになる人物(主に生徒)が現れ明確に高柳が主人公とは言いきれなかった
しかし、最近発売された単行本4巻で高柳のバックグラウンドについて語られるようになりこの作品は高柳を様々な生徒の目線を通して掘り下げていくのだと私は理解した

あらすじはまとめるのが少し難しい
理由があって倫理を選択した生徒もいれば、楽そうだからと深い訳もなく倫理を選択した生徒もいる
そんな倫理のクラスで高柳が様々な思いを持った生徒たちの起こすアクションに新しい提案をしていく

とても生徒たちはキャラクターに富んでいる
おそらく1人は自分と重なる部分がある生徒に出会えるはずだ

さて、この一見小難しい文章ばかり書いてありそうな作品の説明の仕方をしたが読んでみると今時の高校生が普通にやっていることしか描かれていない
高校生という時間を過ごした人なら全員共感できるようなごく当たり前のことなんかもある

そこに何か考えを持つ
その瞬間から私たちは倫理の扉を叩いているのだ
高柳は私たちが当たり前に持っている考えに、新しい価値観を上手く落とし込んでくる

どのセリフも、どの人物も、どの行動も
とても人間らしく自然で、それなのに自分とは関係ないと思ってしまう
漫画内の出来事と自分の行動のギャップに、きっとあなたは恥ずかしさや悔しさを覚えるだろう
この漫画はそれすらも認めてくれる

他人行儀だが、興味を持った相手には必ず何かを与えようとしてくれる高柳
きっと彼の言葉を聞けば過去を恥じ、悔いることになる
しかし同時に「この漫画は面白い」という感覚を埋め込まれる

作中でこんな高柳のセリフが出てくる

「私は半年以上かけて何度も何度も倫理について語りかけた。聞いて貰えるように、分かりやすいように、簡潔に。正しいことが何なのか話し続けたけれど...」

それも一瞬の心揺さぶる激情には勝てない。」

まぁ結局の所、僕が言いたいのは「考えるな感じろ」とかいう安っぽい言葉で代弁できてしまう陳腐な結論なのかもしれない

それでも読んで欲しい理由がこの作品には沢山詰まっている

1巻を読めばあなたはおそらく生徒の1人として、倫理クラスの扉を開けることになるだろう
最初は印象の悪い先生だと思う
しかし、きっとあなたは高柳の言葉によっていとも簡単に自分の思想を考え直すことになる

それが倫理の始まりだ

さぁ、みなさん

ここは今から倫理です。

終、

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