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人生で初めて美術館へ行ってみた!! 〜 Part 2 常設展編 | GO AHEAD -僕の描く夢- 第153回

 ※ 前回のをまだ読んでいない方は、よかったらこっちもよんでね。
https://note.mu/yuu_psychedelic/n/ncd99b46824fa

  (前回の続き)てんやわんやの末に、美術館に到着したわたし。とはいえ、まだ建物に到着しただけなのだが……。

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 美術館を目前にして、正直な感想。—— 広いっ!!
 ほんとに広い。めちゃくちゃ広い。びっくりするくらい広い。
 わたしは初めて訪れる建物はぐるっと徒歩で一周することを恒例としているのだが、キーとなるアイテムをパシャパシャ撮っているだけでも疲れてしまうほど。本当に広くて、外だけでも見所満載。りんごに、ペコちゃんのようなモニュメントに、科学的な何か。安藤忠雄さんの手による美しい建物は、本当に迫力満点。わたしのような語彙力のない人間が紹介するのも小恥ずかしいほど、素晴らしい建築物がそこには広がっていた。
 迷ったり、驚いたり、外観だけでも様々な発見があって面白かったんだけど、今回は常設展も込みで出来るだけ多くの建築物を目にしようと頑張ってみることに決めていた。だから、外観はそこそこにして、とりあえず中に入ってみようと入り口を探してみたのだが……。
 もう想像ついた方もいるかもしれませんね。—— 入り口、どこっ!?
 入り口だと思っていた場所がレストランの入り口だったり、ギャラリーの搬入口だったり、その複雑怪奇な構成はわたしを大いに惑わせた。やっとの思いでエントランスにたどり着いたとき、恥ずかしいことに千円札を左手に握りしめたまま、受付の女性に二百円のみを差し出して「これでいいですね?」とわたしはシャウトしたのである。また、恥ずかしい思い出が増えてしまった。
 受付の女性から常設展と、特別展のチケットを受け取った。さあ、富野由悠季展へ出発……というわけにはいかない。まずは折角なのでこの美術館のカラーを知りたいと思い、わたしは常設展から見ていくことにした。残念ながら、ショパン展は諦めざるを得なかった。

 さあ、常設展を見ていこう。わたしは美術を専攻していないため、感覚と書籍・専門書・インターネットで得た知識のみの記述になってしまうことを勘弁してほしい。
 まず、この美術館のカラーだが……なんだろう、すごく「真面目」という印象を受けた。近代作家の展示が全体的に多い印象だったが、ポピュラー文化というよりは耽美的というか、浮世離れした展示が中心だった。外国の方も多く、日本美術の基本的なポイントは押さえているように思えた。中でも、白髪一雄の作品は印象的で、「具体美術協会」という新しいカルチュアを知り、作品を実際に目に出来たことは自分にとって大きかった。絵が立体に見えてくる、まるで書道と現代美術の融合といった独特の趣きは、わたしの現代美術観を軽く変貌させるほどのインパクトがあった。また、彫刻分野になるとロダンや他の作家たちによる現代的な作品が多く展示されており、ポップアートというよりは正統派現代美術といった風の絵画たちに比べ、「これはなんだろう?」という驚きに満ちた展示が多かったと記憶している。正直、常設展は後半になると量が多すぎて鑑賞するだけでも大変だったんだけど……。(さすがに流し見はしなかった)

 美術館というものは、鑑賞の手順が難しい。小説に比べて絵画にはヒントがないから、どこか掴み所がないように感じられるのだ。今回も現代美術に関しては、古典美術に比べ、「よくわからないなあ」という作品が多く、自分の勉強不足を猛省する結果となった。今回の作品展で思ったのは、「やっぱりわかりやすい芸術も必要だなあ」ということ。一般的なカルチャーとして受け入れられるためには、そういったポピュリズム的な要素も必要なのかもしれないなと。まあ、何より、とても素敵な経験になりました。(次回へ続く)

 2019.10.15
 Yuu

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