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100万ドルでも買えない夢 | 「Go Ahead -僕の描く夢-」 第1回

こんばんは、はじめまして。Yuu(@yu_psychedelic)です。このエッセイは、これまで生きてきた十八年間の人生を振り返ってみたり、これから先のことを考えてみたり、少しでも「わたし」について皆様に知ってもらえるような内容にしていけたらと思います。拙いところも多々あるかもしれませんが、あたたかく見守っていただけたら幸いです。

早速ですが、私は昨年の秋に推薦入試に合格し、今春から音楽大学への入学が決まりました。それまで、私立大学や国公立大学の法学部や経営学部など、様々な選択肢を模索していましたが、「音楽業界で、次世代を創造するクリエイターをサポートする仕組みをつくりたい」という夢を尊重し、音楽ビジネスや様々な音楽ジャンルについて深く学べる音大への進学がベストだという判断に至り、音大を受験することになりました。

はじめに、音楽や美術などの芸術系の専攻でもなく、楽器経験もほとんどない私が「音大に進学する!!」と宣言したとき、周りの人たちからの反応はとても冷ややかでした。当たり前ですよね、何の根拠もなく、音楽が好きという感情だけが先回りしているのも同然だったのですから。

しかし、そこで私は折れませんでした。私の学部は、楽器の実技試験がありません。音楽分野のマーケティングを専門に学んでいく学部なので、実技試験は与えられたテーマに応じた企画立案です。私は、SNSやクラブ活動・生徒会活動などで企画運営や作品制作を行なってきました。そのため、企画立案というものに少し自信があったのです。親や担任との話し合いの中で、私は主にこのポイントを論拠を積み上げて、説得していきました。他の大学に進学するか、音楽の道を選ぶか、本当に紙一重だったと思います。でも、これまでいつも根負けしてきた私が、ここぞの場面で説得できた。これは本当に嬉しかったです。

紆余曲折を経て、大学に無事合格したあと、私は中学校から5年間通い続けた塾からの“卒業”を決めました。ここからは、自分のため、将来のため、放課後の時間を割いていく必要があると感じたからです。私の塾は集団ではなく個別指導でしたが、そこで様々なことを学び、様々な話題について講師の方とお話することで、なかなか最初の一歩を踏み出せなかった自分が最初の一歩を踏み出す大きなきっかけを作ってくれました。おそらく、塾の講師や教室長の支えがなければ、私は周りの人々の説得に成功することはなかったでしょう。そして、私が塾を卒業するとき、教室長はこんな言葉をかけてくれました。

「100万ドルでも買えない夢を、これからの人生で掴みとってくださいね。」

初めて見る方にとっては、何気ない言葉に見えるかもしれません。でも、この言葉を聞いたことによって、集団ではなく個別指導の塾を選んで、本当に良かったなと思えました。私は3人組ロックバンド「THE ALFEE」が大好きで、入試の際に大学へ提出した論文でも彼らの楽曲「英雄の詩」について書きました。この言葉は、アルフィーの楽曲「冒険者たち」の歌詞から引用された言葉なんです。個別指導の塾の良いところは、個々の意志を尊重し、自分のペースで授業を進めていけるところです。この言葉には、そのメリットとなる部分が集約されていると個人的には思っています。

私の夢は、まだ始まってすらいません。私自身も、とても難しいことだとはわかっています。それでも、なんとかして叶えたい。ウルトラマンジードの朝倉リクくんの言葉を借りれば、「ジーッとしてても、ドーにもならない」んです。100万ドルでも買えない夢を、いつか必ず掴み取る。弱い自分と向き合いながら、一歩ずつ、夜明けに向かって歩いて行こうと思います。

January 9,2019
Yuu

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