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村人Aにしか書けない物語があるかもしれない。

noteを書く時に関わらず、何かを書いたり話したりする時は必ずテーマがある。皆さん素晴らしい経験をnoteに綴っていて「凄いな…」と感心する毎日。

それに比べてわたしは、海外留学や世界一周なんてしたこともない、絵や文章の才能が飛び抜けているわけでもない。地方に住む普通の人。RPGとかで言ったら、村人Aみたいな立ち位置。そんなわたしがnoteに何を書こうと、最初は本当に迷った。

わたしにしか書けないもの。わたしが今まで体験してきたこと。それをずっと考えていた。考えて考えて、生まれたものがこれだった。


どちらかというと、思い出したくない話。会社のこととか、コンプレックスとか。心の底で、見ないふりをして隠してきたものだった。

暗い過去とか後ろ向きな気持ちは、進んで話したい人は少ないと思う。それでもわたしは、書くことを選んだ。隠すだけで向き合っていなかったから。

向き合って、ちゃんとサヨナラするために書こうと思った。誰かのためじゃなくて、まずわたしのために。

悩んで、書いて。書いては消して。「もういいんじゃない?」と途中で思ったけれど、それだと今までと変わらない。だから、まずは書ききることを目指した。

そして書きあげた頃には、あの頃逃げていた気持ちや出来事に、ちゃんと向き合えたような気がする。

誰かの役には立たないかもしれない。自分本意なものかもしれない、と思いながらも公開したnote。でも、蓋を開けてみれば、沢山のいいねやスキをいただけて「背中を押してもらいました」とコメントまで。

「ありがとうございました」と言われたけど、むしろ、わたしの方が「ありがとうございました」と言いたい。

手放したくて書いたnoteだった。それでも、誰かのためになり、背中を押せたなら本当に書いてよかったと思う。わたしの過去(物語)が、誰かの役にたつのなら、これからも書き続けていきたい。

普通の何も取り柄のない、村人Aにしか書けないものを。向き合えなかった過去と1つずつ向き合って、手放していきながら。

そんなわたしのnoteに、これからもお付き合いいただけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。