FORTNUM & MASON オレンジ・ペコー
とてもコクのある紅茶。いつもミルクティーにする。いつもみたく健康を気にしての豆乳ではなく、牛乳を加える。値段はちがうはずなのに、留学中に毎日飲んでいたミルクティーと似た味がする。
向こうでは、紅茶といえば、有無を言わさずミルクティーだった。それも、砂糖を加えた甘いミルクティー。私は砂糖の摂取量を気にするので、砂糖を入れずに飲んでいたら、とても不思議がられた。一度だけ説得に負け、砂糖入りのを飲んだときは、とても満足そうだった。アラブ出身の同居人に関しては、一杯のミルクティーに砂糖を5さじ!も加えていた。
文化のちがいだらけの毎日だった。文化のちがいは大好き!人は多かれ少なかれ、みんなちがうし、ちがっていることは安心する。
だから、多国籍の人たちのなかにいるのはとても安心する。みんなちがっていて当たり前だし、私もみんなと一緒でなくたっていいのだ。留学を終え、日本に降りたときに感じた得体の知れぬ恐怖はこれだ!と思った。良いとか悪いとかではなく、みんな大体似たような見た目。同じであることが当然のように感じさせられた。
紅茶を飲みながら、あの日々、感じ考えていた沢山のことを思い出す。「期間の短い留学なんて意味がない」という意見をネットで見て、とても迷ったけれど、行って本当に良かった。自分で情報を集めて、たくさん考えて、自分で決めたことならば、きっといつだって正しい。