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[摂食障害]突然過食が始まる

144センチ49キロでぽっちゃりしていた高2の頃の私。自分に自信がないせいでクラスにも馴染めず、痩せたらきっと上手くいく!と思い込み3ヶ月で38キロになりました。


でも相変わらずブスのまま、自分に自信を持てませんでした。更にご飯を食べてないせいで教室でもグーグーとお腹が鳴り、クラスメートに失笑される日々。ますます孤独感は募るばかりでした。

前回までの記事:ダイエット・ハイ始まる


過食の始まり


38キロになり、目標体重の40キロを下回った事で心に余裕がもてた冷麺。


とある日の母が作ってくれた夕食は、キムチチャーハンでした。


ダイエットしてる時は、夜は炭水化物抜きでおかずのみにしていたので、通常ならキムチチャーハンのキムチのみを抜き出して食べるのみだったのですが、38キロになれたし、たまには少しご飯も食べていいかと考えました。


しかし、それが過食スイッチとなるのです。


久しぶりに食べる米飯…!
すごく美味しい!キムチチャーハンが、こんなに美味しかったなんて。卵や豚肉も入っていて、後を引く美味しさ。


1ヶ月間は完全に炭水化物を抜いていたので、久しぶりにご飯を食べた時の多幸感が半端なく、脳に強刺激となって伝わりまくりました。


1人分のキムチチャーハンをペロリとたいらげ、普通ならそれで充分な量を食べたのに、


まだ足りない。


あの、幸せな気持ちをもっと味わいたい。


食べた瞬間のなんとも言えない脳内を突き抜けるような強い刺激、多幸感がもっともっと欲しい!!!


そう思いながらも、家族にオカワリをする自分をみられたくないと思いました。


父が糖尿病で太っていることもあり、私もおなじようにバクバク食べるようには思われたくない。たくさん食べることをみっともない事だと考えていました。


そのため、家族が寝静まってから台所へいき、残り物のおかずを食べるようになってしまいました。(´;ω;`)


今思い出しても心が苦しく、なんでそんなことしてたんだろうと思うのですが、食べたいけど見られたくない、知られたくない、だから隠れて食べなきゃと思っていたのです。

異常な食べ方をしていると当時もわかってはいたのですが、いちど味わった多幸感の刺激を味わいたいという気持ちの方が勝り、隠れ食いは止まりませんでした。


学校で勉強もスポーツも出来ず、心を許せる友達もいない孤独な私。いつも心に穴が空いていて、辛くて辛くて仕方ありませんでした。


でも、この時。
食べてる間だけは、幸せな気持ちになれるということを知ってしまったのです。


結局、キムチチャーハンは鍋いっぱいに作られていたのをほとんど食べてしまいました。


これが私の過食の始まりです。

拒食と過食を繰り返す


大量のキムチチャーハンを全部食べてしまった後、「どうしよう、太っちゃう!」と猛烈に後悔しました。


しかし、翌日体重計に乗ってもメーターは変わらず。安心して、でも念の為「太らないように」またご飯を食べないようになりました。


この時食べていた量は、朝に蒸した野菜(人参やキャベツ、ブロッコリー)、昼は抜き、夜は蒸した野菜と納豆でした。


人参やキャベツに含まれる糖質も気にしていましたが、学校生活を送るためにも最低限、これらは食べて良いことにしていました。


家族は自炊をするより外食派だったので、私は行かないで自分で蒸し野菜の夕食で済ますようになりました。


ただ、家族旅行は行かなければならなかったので、食事の面がストレスでした。基本、「ゆっくりよく噛んで食べる」を目標にしていて、ひとくちごとに50回は噛むようにしていたのです。


そのため、家族からは「食べ方が遅すぎる」と言われるし、炭水化物は取らないので野菜のみ食べていたのも気味悪く思われました。


家族からは「痩せた!もっと食べなさい」と言われていたけど、自分の目標の邪魔をする存在にしか思えませんでした。


そうしてイライラしてくると、学校帰りに大量のパンを買って一気に食べるという過食もしてしまっていました。


過食をしても、吐くことだけはせず(吐くのが嫌いなので)大量に食べたあとは蒸し野菜も無しで徹底的に食べない、というアンバランスな生活をしていました。


心身の状態はいつもボロボロ。
毎日、どうしようもない喪失感を抱きながら、ただ、生きていました。
自分の心の悲鳴にも気づかないまま、自分を痛め続けていたら、ある時身体に異変が訪れたのです。

続く

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