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「若くて元気な時間は永遠に続くわけじゃないんだ…」と気づいてから、セミリタイアを目指して実行したこと

 あの頃、僕は無敵だった。若くて元気な大学生時代。朝まで飲んでオールしても余裕で1限に行ける。肉体労働のバイトだってドンとこい。ラーメン大盛りにおかわり自由のライスを付けても太らないどころか胃もたれもしない。

そんな夢のような生活は社会人になっても続き、朝から晩まで働いても全然疲れない。残業だってガンガンできるし、仕事が終わったあとに飲みにだって行けた。土日もアクティブに遊び回っていた。

ただ、そんな生活は長くは続きませんでした。社会人3~4年目になった20代半ばのある日、その変化は突然僕のもとに訪れました。

「あれ…?体力が…落ちてる…!???」

そう、睡眠時間を確保しないと疲れが取れないし、ラーメン食べたら若干胃もたれするし、飲み過ぎたら二日酔いにもなるし、なんだか集中も切れやすい。

そこで、僕はあることを思い出しました。先輩や上司がよく言っていた「衰えはある日急にガクンとくるのよ」という言葉を。

こんなにも本心から切に伝えてくれたであろう大変ありがたい貴重なアドバイスをもらっていたのに、自分がこういう状況になるまでアドバイスを受けていたことすら忘れていました。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言いますが、僕は完全に愚者だったわけです。

しかし、落ち込んでいても仕方ありません。愚者なら愚者なりに、この経験から学ぶことにしました。そこで、まずは自分より年上の人たちを観察して「このあと自分はどうなっちゃうんだ~~???」という疑問を解消することにしました。

■30代前半
一見すると今の自分(20代中盤)とあまり変わらないように見えるが、よくよく話を聞いてみると、しっかり睡眠時間を確保したり、食事に気をつけたり、定期的に運動をして、体力維持のために時間とお金をかけ始める人が多い。ほぼ全員が体力の衰えを感じ始めており、人によってはお金と時間をかけてケアしている。

■30代後半
おじさんおばさんになった人と若々しい人に完全に二分化される。アラサーあたりから自主管理してきた人とそうではない人の差が如実に出てきた。また、家庭が出来て子育て真っ只中の人も多く、ただでさえ体力が減少しているにも関わらず、仕事と両立しなければならずかなりしんどそう。

■40代
基本的には30代後半の延長。ただ、彼らは氷河期の地獄を見てきた者達だ。面構えが違う。違いすぎる。世代のトップエリートしか生き残っていない可能性があり、僕のような20代中盤で衰えを感じているようなタイプは闇に葬られてきたのかもしれない。

■50~60代
バブル世代の人はめっちゃ元気。もはや老化うんぬんではなく、そもそも元気でテンションが高い個体が多い。一緒にいて楽しいけど、氷河期生き残りエリートと同様になんか参考にならない。思春期や若い頃にどういう時代を生きてきたかで人間の性格って変わるんだな~と思った。(ただの感想)


結論、体力のパラメーターは人によって異なるけど、間違いなく年々体力は落ちていく。「40~60代なのにはちゃめちゃ元気だな~」と感じる人も多いけど、彼らも若いころの方が圧倒的に元気だったはず。

つまり、僕のような20代中盤で既に体力の衰えを感じているような体力ない勢は、若くて元気なうちに歳を取っても稼げる状態を作っておかないと人生ツムツム。

これまでの年功序列&終身雇用の日本社会なら、

・中年になったらあまり頑張らなくてもいい仕事に回してもらえる
・それまで磨いた特殊スキルで生き残る
・それまで築いた人脈で根回しおじさんになる

などの道があったかもしれないが、これからの時代、こういうサラリーマン人生が保証されているとは全く思えなかった。そもそも僕は会社員には向いていないことを自覚していたので、会社に長居する気もなかったし、出来る気もしなかった。

というわけで、老いを体感した日から僕は3つのことを意識し始めた。

①体力が落ちる前に労働で稼げるだけ稼ぐ
②体力が落ちた後も少労働で稼げる仕組み作り
③株や債券からの不労所得を増やす

35歳くらいまでは①②を頑張り、35歳以降は②③の収入でまったり働きながら過ごす。ザックリだがそう決めてからはとにかく行動し続けた。①②のために色々な副業にもチャレンジチャレンジチャレンジの連続。

最初の2~3年は全然上手くいかず、心折れそうな厳しい夜もあったが、中年で体力が落ちた体に鞭を打ちながら働くことを想像したら、不思議と力が湧いて継続することが出来た。

その後、幸運なことに徐々に副業が軌道に乗り始め、30歳まで突っ走りながら最低限度度の文化的な生活を送れる程度の基盤を整えることが出来た。

そして、30歳のときに会社員を辞め、今に至る。アラサーの現在、20代中盤に「老い」を感じたあの頃より、間違いなく体力は落ちている。

今の自分の状態を認識すればするほど、あの時「老い」から目を背け、何となく会社員を続けていたと思うとゾッとしてしまう。

あの時、「この幸せな時間は、永遠に続くわけじゃないんだ…」と気付けたことは僕の人生の大きなターニングポイントとなっている。

長々と書いてきたが、僕もそうだったように、おそらく若者の皆さんにはこのアドバイスは耳に届かないだろう。でも、いつの日か「あれ…?体力が…落ちてる…!???」と感じたときに、この記事のことを思い出してもらえると嬉しく思います。

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