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2021年1月の記事一覧

映画「ブルーベルベット」をDVDで見ました。サスペンスの緊張感で物語を進めている。

バラの花を映し、消防車を立ちのりして手を振っているおじさんを映し、映画は始まる。映画の終わりは、消防車を立ちのりして手を振っているおじさんを映し、バラの花を映し、ドロシーと息子が出会う場面で終わる。

奇妙な始まり方で、奇妙な終わり方だ。同じような場面を冒頭と終わりに持ってきている。手を振っているおじさんは最初はテーマーパークにやってきた人に手を振っているようであり、ラストはテーマパークから出てい

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映画「ウエスタン」をDVDで見ました。時間はゆっくり流れる。しかし、退屈させない。

原題は「Once Upon a Time in the West」です。

作中内の時間がすごくゆっくり流れているんですよ。他の作品と比べれば何が違うのかわかるのだろうけど、これ一作だけだとよくわからないです(DVDに解説が入っていたのですが、サム・ペキンパー監督作品と比べると時間の流れが違うと言ってました。「ワイルドバンチ」と比べればわかるかも)。劇的に心を動かすような音楽を使ってないたか、ひと

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映画「戦争のはらわた」をDVDで見ました。極限状態でも名誉を欲しがる人の性。

原題は「Cross of Iron」(鉄十字勲章)というそうです。原題の方が映画の内容にあってますね。何で「戦争のはらわた」何だろう?

第二次世界大戦。ドイツ軍の視点からドイツとソ連の戦いを描いている。ドイツのソ連の対峙の中で、優秀だが戦友以外の軍隊全てを憎むシュナイター伍長と、鉄十字勲章を得たいシュトランスキー大尉のドイツ軍内での対立を中心に、戦争を描いている。

明確にシュナイターとシュトラ

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映画「ベイブ」をPrime Videoで見ました。良い教育的作品だと思う。

豚のベイブを主人公とした映画。動物同士は話すことができる。

「疑いを知らない純粋な心の持ち主が、どのようにして周囲の偏見を変えていったかというお話」と冒頭で語られているので、これがテーマなのだろう。物語も章立てになっているので、あらすじも書きやすい。

自分が見た感想としてのこの映画のテーマは、人間にとって「動物(特に豚やアヒル)は食べられるもの」ではあるが、そこに命があったことを忘れてはいけな

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映画「戦争の犬たち」をDVDで見ました。テンポが良いね。

冒頭は戦場(中央アメリカ)からジープに乗って逃げている場面から始まる。オープニングでスタッフロールなど流れず、人物たちも動く、周りの環境も動くことが予測させる、そしてこの物語の主となるであろう人たちが逃走の飛行機に乗り込もうとした時に、小さな諍いが起こる。冒頭で話だ、それが大きな出来事になることはないが、興味をひく始まり方としては完璧ではなかろうか。いきなり何の説明もなく、戦場から始まるから驚いて

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映画「2001年宇宙の旅」をdTVで見ました。宇宙船が格好良かった。

冒頭、何もない地表を見せる。生きている生物は類人猿と牛に似たような生物。類人猿が黒い板(モノリスってやつだね)を見つける描写と、初めて道具を使う場面が象徴的に映される。その場面を見た私は「動物の進化を見せながら、物語は見せていくんだな」と予測するも、その予測は外れる。次に映像に映るのは宇宙だった。

冒頭は何の説明もなかったけれど、面白く見られました。「ここは一体どんな世界なのだろう」、類人猿が骨

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映画「ジャンゴ 繋がれざる者」をNetflixで見ました。大暴れするところを映したかったのだろう。

黒人差別がまだ根強く残る南北戦争直前のアメリカ南部。元黒人奴隷のジャンゴと、ジャンゴを奴隷商人から救った(賞金首の顔を知っていたので)ドイツ人賞金稼シュルツが、農園領主カルビン・キャンディの元で奴隷となっている、ジャンゴの妻のブルームヒルダを救う物語。

気持ち良いほど物語がサクサク進む。シュルツはジャンゴを三人の賞金首の顔を知っているという理由で奴隷として売られる途中だったジャンゴを救う。三人の

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