コンサルの仕事がしたい vol.6

皆さん、おはようございます。この『コンサルの仕事がしたい』シリーズも最終話となりました。いやー6日連続で毎日投稿はしんどいですね。昔、アフェリエイトで稼ぐぞって考えていたころもありましたが、文章を毎日書き続けるのって本当にしんどいですね。

では本題に。

26スピードと質を両立する

「時間をかけないといいものはできない」

「質の高いものにするには、なるべき多くの時間を使うことだ」

これらは常識として、様々なところで聞く話です。

しかし、筆者がコンサルタントになってすぐ学んだことは、少なくとも仕事に関しては、これらは嘘であるということでした。

むしろ、早い段階でたたき台を出し、それを改良していくPDCAサイクルを高速で回すほうが、短時間に質の高いものが出来上がります。

”Quick and Dirty か、 Slow and Beauty か

例えば資料を作るとき。新人の頃は、何もわからずとりあえず、外見をきれいにしようと時間をかけて作業する人がいます。

それは、最悪です。

本質的なものも作っていないのに、体裁だけ完璧でも意味がないのです。

そう、時間をかけて完璧なものを目指すよりも、他y層汚くても構わないので、とにかく早く作る。出来は悪くとも、早く作ることが大事。ということです。

もう1つこのことを失敗談から説明しましょう。

あるコンサルタントが、「ライバル会社のMRが、1日でどういう活動をしていて、何か所くらいの病院を回って、医師に対してどういう活動をしているのか、調べてほしい。」とマネージャーから依頼を受けました。当時その彼は何も考えずに「わかりました」と安請けしました。

彼は、リサーチ会社に頼めば、すぐ事例は出てくるだろうと踏み、リサーチ会社に依頼をし、呑みに出かけてしまいました。

翌朝、彼に届いたリサーチ結果はなんとペラペラの記事が1枚でした。

まあここまでは新人ではよくあるミスでしょう。

しかし彼は、怒られたくなかったため、本屋へ行けば何か見つかるかもしれないと、本屋に向かいました。しかし何も見つからない。その時電話が鳴ります。マネージャーからでした。しかし彼はこの状況を話せるわけもなく、電話に出ませんでした。

時間が経つにつれマネージャーの期待は高まっていきます。

オフィスに帰ったとき、エレベーターでマネージャーとばったり出くわしてしまいました。

「2日経ちましたが、進捗を報告してください」

と言われた彼は、「何も見つかっていません。すいません」

マネージャーは泡を吹いて倒れそうになったそうです。

この話で重要な点は何かわかりますか。

調査がうまくいかなかったから叱られたわけではないということです。

彼は、調査会社から依頼結果が返ってきた段階で、一晩調べてなかったことを報告すべきだったのです。何も出てこないということは、つまり、「公表されている新聞記事やレポートにはその種のデータは載っていない可能性が高い」という発見です。

もし彼が何も出てこないという報告をすれば、医師や薬局にヒアリングするなど方向を変えてみた方がいいという発見があるはずです。

時間をかけていきなり100点は出ません。3日の100点より、3時間の60点。

時間をかけずにいかに短時間で、前進できるようにするかがとても重要なのです。

つまり、どれだけ早く方向性を決めれるか。方向性を決めるのに100点もいりません。

また、今回の例のように、締め切りギリギリになって、方向性が間違っていたとなるとすべてがやり直しになります。これが単独行動なら自分の責任ですが、あくまで仕事はチームです。責任は全員に降りかかります。

そのため、リスクがあれば早めに開示することがとても大事なのです。

私自身100点を求めてしまいます。そのため頑張って時間をかけて100点を目指しますが、それはとても難しいことです。なので今回の話はとても心に響きました。

27コミットメント力を学ぶ

仕事に対するコミットメントとは、「約束したことを必ずやり遂げてくること」です。そして約束した以上のものを持ってくる。それが信用につながり、次のチャンスを広げます。

コンサルタントには常に高いコミットメント力が求められます。しかし、彼、彼女らは学生時代から何にでも強くコミットする力を持っていたわけではありません。

あるコンサルタントの例を。そのコンサルタントをAとします。

Aさんは1つ年次が上のコンサルタントと2名でチームを組み、翌日のクライアント会議で使う資料を作成していました。しかし、前日の夜だというのに、スムーズにいきません。こういう場合、クライアントに頼めば、延期してもらえる可能性があります。スケジュールに無理があったといえば、相手も理解してくれるかもしれません。しかし、先輩コンサルタントは、徹夜の道を選びました。資料ができないのは、スケジュールの問題ではなく、自分たち能力不足だろ考えたのです。

約束した資料をそのスケジュールで用意すると約束したのは自分たちだ。1度約束したからには、必ず持っていかなければならない、と先輩は考えました。Aさんは図らずともそれに付き合うことになりました。

徹夜での資料作成を終えた翌朝。前日は1枚もできていなかったにもかかわらず、30枚ものスライドがそこにできていました。

早速マネージャーに持っていきチェックを受けたところ、「期待値に届いていない、ただ時間には間に合った。そこは認める」と部分的ではありますが、ほめてくれました。その後、中身に関してぼろくそに言われ修正され、無事ミーティングに間に合ったそうです。

この例からどんな状況でも、言い訳しない。自分が約束したことは必ず守るということをAさんは学んだそうです。

その後そのプロジェクトは2ねんでコミット終了だったそうなのですが、終了の日。クライアントのフロアをAさんは挨拶回りをしていました。部長のもとに行くと、彼はフロア全員の社員に呼び掛け、「彼は、まるでわが社の社員のように社のために働いてくれた。社員以上にわが社を愛してくれて、考えてくれました。ありがとう」といわれ、その時、フロアにいる50名の社員、全員がその場で立ちあがり、拍手をしてくれたそうです。新人のコンサルタント1人がプロジェクトを去るのに全員が集まって拍手で送りだしてくれたのです。

つまり、信頼は、年齢やスキルによって得られるものではないということでしょう。

クライアントに提供できる知識や内容は、新人なので、いくら優秀でもたかが知れています。彼には50人もの人が信頼を寄せてくれました。彼にはコミットメントがあったからです。

さてこの話で1番大事な部分はわかりますか。

ここで大事なのは彼はコミットしていた対象です。それはマネージャーではなく、クライアントです。

彼はクライアントの成功に対してコミットしていました。それがクライアントに伝わったのでしょう。

頑張ることにコミットせず、仕事の成果に対し、常に自分が貢献する相手にコミットしていたのです。

クライアントと約束したものはどんなことがあってもやり遂げる。これがとても大事なのです。

またコミットする方法についてですが、それは問いません。間に合えばいいのです。自分で調べず、お金を使い、他人の手を使ったとしても間に合うならぞれでいいのです。自分も手で調べた人。他人の手を使った人。どちらも同じ成果物なら評価は変わりません。

今思い返してみれば、小中高、宿題は期限までに出せよ。提出物の期限は守れよ。怒ってくれるのは今だけだぞ、という言葉はここにつながっていたのですね。

僕もコミットメント力は絶対に持っていようと決意しました。

28師匠を見つける

若いうちはどのような仕事をするのではなく、だれと仕事をするのかが大事です。仕事選びよりも、人格的に能力的に、この人だと思う人と仕事をして下さい。

ある方は、マネージャーのしゃべり方・魔の置き方・メールの書き方・使っているペンの種類・服装・言葉使い・食事の食べ方すべてをまねたそうです。

私の師匠。まぁ大野さんですかね。じゃあ今から大野さんのよく着ている7万のニットを買いに行きたいなと思います。(あれ本当にかっこよすぎて)

冗談はさておき、ただこれに関しては、僕は実践していて、がんばってまねしようとしています。まだ時間がかかりそうですけどね。

29フォロワーシップを発揮する

「リーダーシップ」という言葉は誰もが聞いたことがあると思います。一般には上に立つ立場の人が発揮していくものとされます。

1年目の新人には下に誰もいないから、上司のリーダーシップを期待して待っていればいいだけなのでしょうか。

そうではありません。1年目のあなたでも今すぐできることがあります。

それが「フォロワーシップ」です。いわば部下が発揮できるリーダーシップです。

例えばリーダ―がある提案をしたとしましょう。勇気をもって最初の提案者になるのがリーダーの役目です。

では部下はその時どんな事ができるのか。

まずその提案に賛同することができます。

自分がまず賛同することでその実現に向けてリーダーをフォローすることができます。これは提案を丸のみにするイエスマンとは違います。イエスマンに自主性はありませんが、フォロワーシップのある部下は提案を理解し、それを実現するために自分で賛同の意見をしめし、周りにもこれに参加しようよと進めることができます。

リーダの提案を組んで、リーダーが欲しいと思っていること、リーダーが必要としていることを考え、自主的に動く。これがフォロワーシップです。

これに関しては僕は完璧ではありませんが、できている自身があるので、そのまま続けます。

30プロフェッショナルのチームワーク

「君は1年目だけれども、1人のコンサルタントです」

あるコンサルタントが、1年目に上司にかけられた言葉です。

ではこの言葉を野球に例えます。

例えば、プロ野球の球団にあなたが入団したとしましょう。あなたは1年目の新人です。だからと言ってあなたはベテランのグローブを磨いたり、練習に励んだりするのではなく、あなたは試合でヒットを打ちいいプレイをすることを求められます。

つまり、ベテランコンサルタントのグローブを磨いていても、試合に貢献しているとはみなされない。君が打席に立てる場合はまだ限定的かもしれないが、その機会が来たらヒットを打ちなさい。

限定的な役割であっても、新人も何らかの形で価値を発揮し、役割をになう必要がある。

グローブを磨く人を否定しているわけではなく、グローブを磨く人は磨く役割のプロを採用しています。あなたはコンサルタントとして雇われたのだから、あなたの役割は試合に出て顧客とチームに貢献することです。

また、新人、マネージャーは同じコンサルタントでも役割が違います。つまり分業をしているのです。新人はマネージャーの役割はできませんが、マネージャーは新人の役割はできません。

つまり全員が自分の仕事に価値を発揮し、プロジェクトに貢献することがプロフェッショナルです。

人とは違う役割を果たす

テレビ番組で22人23脚をチームワークと言っていました。それは違います。

チームワークとは、それぞれにしかできない役割をそれぞれが担って、チーム全体の勝利に向かって走ることです。

簡単なことでいいのです。今の自分の能力でチームに何が貢献できるか。自分の特色は何のか。

あいつはトークがうまいから、私も練習しなくてはなんて思わなくていいのです。

これができない。あれができないではなく、まず自分が得意なこと、できることを起点に考えてみましょう。

めちゃ響きました。自分が他人と違うところ。他人ができなくて、自分ができること。それを考えることが大切。

これって自己分析なのかな。


今日まで読んでくださってありがとうございます。



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