見出し画像

陸上競技とnoteを継続すること

「陸上をしてた人って、どこか他人にあまり興味がないような印象があるんだよね」

友人にそういわれた際、私には思い当たる節がないわけではなかった。

その時私は、彼女に陸上競技がいかに面白く素晴らしいスポーツであるかを語っていた。10,000mの駆け引き、三段跳の超人(あるいは鳥人)ぶり、スポーツマンシップ、等々…あぁ、パリオリンピックが楽しみでならない。

私自身も中学から大学まで短距離走の選手だった。中学、高校では複数の全国大会に出場するくらいに真剣に取り組んでいた。「私の青春は陸上競技で彩られている」といっても過言ではない。今でも走ることは好きだし、オリンピックや世界陸上はテレビでほぼ全ての競技を、もちろん予選から、しっかり観戦するほどだ。

スポーツなので当然相手がいて、勝敗がつくというのは確かなのだが、基本的には身体的な接触はなく、とにかく自分に集中し、より高いパフォーマンスを出すことでしか勝利に近づけないというのは、もしかしたら陸上ならではなのかもしれない。駆け引き等はあるはあるが、競技の中におけるその重要性は他のスポーツに比べると低く、相手の分析等もほとんどしない。その結果、ただただ自分に集中することになっていき、他人への興味が薄れていくのだろう。あるいは、他人への興味が薄い人こそが向いているスポーツだともいえるかもしれない。


そんなわけで、私も御多分に洩れず他人にあまり興味がない元陸上選手なわけだが、ふと、だからこそこうまでnoteを続けることができているのかもしれない、と思った。

毎日連続投稿をはじめて1500日が経ったが、特段バズることもなく、アクセス数もゆっくりとは伸びているものの、月間3万くらいなものだ。3万と聞くと多いかもしれないが、1500以上記事があった上でのその数字なので、1記事あたりで換算するとたったの20なのだ。もちろん、その3万アクセスの大部分は直近書かれたものなので、実際のところはほとんど読まれない過去記事ばかりであろう。その上スキ数もさして多くない。だいたいいつも30前後で、50を超えたらとても多いと感じるくらいだ。

アクセス数もスキ数もさして多くもなければ劇的に伸びることもない、そんな中で何をモチベーションにしているかというと、私自身の文章力の向上である。毎日こうやってコツコツ書いていれば、時間はかかるかもしれないがいずれいい文章が書けるようになるだろう、と信じて筆を執っているのだ。だから、そもそもアクセス数もスキ数も、気にしないわけではないがそこまで興味がない。他人からの評価があまり気にならないのは、きっと他人に興味がない陸上選手としての特性によるところなのではないだろうか。


もし私がアクセス数やスキ数を気にしてしまっていたら、きっとここまで継続できていないだろう。かかる時間や労力に対して、その“見返り”は限りなく小さいし、SNSでバズるものと比較すると、その“コスパ”は驚くほど悪い。

ある種周りの目が気にならないから、私はどう評価されようが、淡々と、粛々と、派手さはない中で継続することができているのだと思う。

そういえば、高校時代も毎日そんな感じでトレーニングに励んでいた。毎日コツコツ腹筋を2000回(もちろん一回あたりは軽い動きだが)したりもしていた。私はそういう、派手さのないものを継続するのが得意なようだ。


noteを継続しようと思うのなら、周りの評価を気にせず、ただひとりランニングをするように、自分と向き合うことが大切なのではないか、と思った次第である。noteを通して有名になりたい、バズりたいという気持ちは、きっと継続することには足枷になるように、私には感じられるのだ。

ゆっくりと、粛々と、書きたいことをただつらつらとしたためた先に、もし何かが待っているのならば嬉しいし、仮に何もなかったとしても、道中それなりに楽しめたからいいかな、くらいの気持ちで、これからも書き続けていこうと思うのです。


【çanoma公式web】

【çanoma Instagram】
@canoma_parfum

#サノマ
#香水
#フレグランス
#ニッチフレグランス
#canoma
#canoma_parfum
#パリ
#フランス


この記事が参加している募集

#noteのつづけ方

38,714件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?