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東京を離れ、海外の田舎暮らしで気がついた5つのこと

はじめに

首都圏近郊で育ち、高校も大学も職場も東京にありました。コンビニもスーパーも飲食店も居酒屋も、夜遅くまで開いていて、電車も動いている。あらゆるサービスが充実していて、とても便利な生活だと思います。ただ高いビルだらけで、自然を感じることはなく、街はいつも混雑していて、人で溢れています。そんな窮屈な街を離れて、休日はよく自然を感じられる場所に行っていました。そんな私が海外で生活するチャンスを得て、生活の拠点にしたのは、東京とは正反対の街でした。電車も走っていなく、高いビルもない、自然が美しい街です。

1.自然の癒しと偉大さ

まず自然を感じられる生活は、とっても開放的で癒されます。通勤の道中の景色が美しすぎて、バスで10分程度の道のりを、わざわざ1時間歩いて通勤することもありました。とっても心地よく癒される通勤時間でした。東京にいた時は苦痛でしかなかったのに。また高いビルもないため、日の出と日の入を見ることができ、1日の時間の流れを感じられます。嫌なことがあっても、美しい自然のなかでボーッとしていると、なんだかどうでもいいようにも感じられます。自然の癒しのおかげでしょうか?

2.物質的な豊かさへの疑問

日本にいる時は、いい時計が欲しいし、おしゃれな服を買いたいし、身だしなみを気にかけていました。またいい車に乗りたいや、最新のiPhoneにしたいなど、物質的な欲が強かったと思います。次々に新しいものが出て、魅力的に宣伝され、あれもこれも欲しくなる。これは周りの雰囲気や企業の宣伝の影響で、必要以上に消費意識を刺激されていたのだと思います。海外の田舎に住んでいる時は、余計なものは一切買わなくなりました。分かったことは、買わなくなったからといって、人生の満足度は全く変わらないということです。むしろ荷物が減り、余計なものが無くなったことによって、スッキリして、必要なものが明確になりました。皆さんも無意識的に、必要以上のものを買ってしまっていませんか?

3.労働中心でないライフスタイルの存在

日本の特に東京では、仕事中心のスタイルになりがちです。少なくとも私の周りはそうでした。それ以外の選択肢はなく、むしろ働いていないと、ダメ人間のレッテルを貼られ、肩身の狭い思いをします。働くが正義で、働かざるは悪です。確かに働くことは、多くを学べ、人間的にも成長できますが、自分のキャパ以上の業務に追われ、体を壊してしまう人や嫌々仕事中心のライフスタイルを生きている人が少なからずと言わず、大勢います。海外の田舎に行くと、生きるために最低限働いて、余暇や趣味を満喫している人たちが大勢いました。もちろん仕事に情熱を注いでいる人もいますが。その人たちとの出会いは、それまでの価値観や固定概念を壊すものでした。人生=仕事ではなく、人生において仕事は、人生を構成する要素の一つに過ぎない。もっと多様なライフスタイルが許容される世の中になって欲しいと思います。

4.人の優しさ

都会は便利で、周りの力を借りずとも1人で出来てしまいます。一方田舎は助け合いの精神です。そのため人との繋がりであったり、優しさに触れる機会も多いと思います。海外に住む前、人生で一度もしたことなかったヒッチハイク。海外で何度したことか。東京で全く知らない人を車に乗せるなんてありえませんよね。海外の田舎では、バスの本数が少なかったため、みんなヒッチハイクしていました。人って優しいんだなとつくづく感じた日々でした。

5.シンプルな生活

スーツケース一つで、知人も誰もいない海外の田舎で生活すると、何が必要で、何が必要ないかが分かります。人間関係であったり、ものであったり、時間であったり、何が自分の人生に必要なのか?大切なのか?必要だと思い込んでいるものでも、実はいらなかったりもします。現代は忙しいため、何が必要で何が必要ないかなんて考える時間もありません。そのため、余計なものは増え続け、管理できなくなります。また一度手にしてしまうと、手放せなくなるものです。いつか必要なときが来るかも!とか、まだ使えるしもったいない!と増え続け、その不要なものを維持するため余計にお金と、時間を費やします。とても悪循環だと思います。何かを得るときは、その取得コストだけでなく、得ることによって新たに生じるコストも考えるべきです。海外の田舎生活では、不要なノイズがないおかげで、ゼロから考える時間が持てました。

まとめ

今回は、東京を離れ、海外の田舎暮らしで気がついた5つのことを紹介しました。東京とは正反対の生活で、とても新鮮でした。色々書きましたが、結局は隣の芝生は青く見えます。都会であれば、田舎に憧れるし、田舎であれば、都会に憧れる。それぞれメリットとデメリットがあります。今はまた都会で生活していますが、田舎で生活して良かったと思います。都会の生活では気が付けなかったことを、気が付けたからです。それにまた田舎に住みたいとも思っています。夢は、自然が綺麗な田舎に広い平屋を建てることです。



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