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2018年ロシアW杯ベルギー戦翌日の香川真司が語ったこと【「心が震えるか、否か。」発売記念☆毎日更新!6日目】

今回のテーマ

先日の日本代表戦もかなり盛り上がっていましたが、「心が震えるか、否か。」でも香川選手の日本代表にかける想いは紹介されています。

この本は8つの章にわかれていて、各章は香川選手の所属したクラブの変遷とともに区切られています。以下のような感じです。

第1章 @SENDAI(仙台) 
第2章 @OSAKA(大阪)
第3章 @DORTMUND
第4章 @MANCHESTER
第5章 @DORTMUND
第6章 @RUSSIA
第7章 @ISTANBUL
第8章 @ZARAGOZA→THESSALONIKI


これを見てもらえばわかるように、第6章だけは所属クラブの都市名ではなく、2018年のW杯の行なわれた「RUSSIA(ロシア)」という国名になっています。

この章は、大会前から最後の試合となったベルギー戦までをドキュメント風に時系列にそってまとめたからです。当時は知りえなかった、初めて明かされるエピソードが目白押しの章です。

この記事のトップ画像はパリの地下鉄に香川選手がコッソリ乗っているときの写真です(UDN SPORTS提供)。

どうして、香川選手がパリに? 

その理由は第6章の238Pから始まる「”初めての”落選」というエピソードに書かれています。

ともかく、そんなロシアW杯の最終戦の翌日に香川選手が現地で語ったやりとりを完全収録したものを今回収録します。

今になって読み返すと、ロシアW杯以降の日本代表にもつながる話がかなりあることに気がつくかもしれませんね。


――昨日の試合が終わってからから何を考えたのですか?
「何を考えたか……。試合の振り返りじゃないですけど、『あぁ、これで終わったんだな』と。試合後は、眠れなかったのでね」

――『もっと、こうしておけば』というような思いも?
「まぁ、難しいですね、こういう試合の後は、本当にね。でも、これもサッカーです。これはサッカーの残酷な部分ですけど、それも含めて、僕たちは負けた。そう、自分に言い聞かせているので。だから、タラレバのような『ああしておけば良かった』とか、そういうものはないですし。自分たちが全てを尽くして、出した答えがあの判断だったので。だから、後悔はないですね」

――ベルギー戦では序盤は相手に押しこまれていましたが、そこから巻き返して攻撃にでていけました。そのあたりは過去のW杯などと比べて成長したところなのでしょうか?
「そうですね。本今回は、チームとして守備からまず入って。良い守備をして、粘り強く戦っていくなかで、自分たちのリズムをうかがうじゃないですけど……そういうものがチームとして統一されていました。(グループリーグの)セネガル戦みたいに先に失点したとしても、辛抱強く、忍耐強く、やり続ける。一人ひとりでみても、チームとしても、それはやりきれていたんじゃないかな。だから、大きな混乱はなかったです。

仮に攻められたとしても、昨日の前半のように、チームとして焦りは全くなかったので。やっぱり、サッカーは90分のなかで、流れがあるものだと改めて感じるような、そういうものを象徴するような試合でした。彼らは試合が始まって70分たって以降の最後の20分で、さらにギアをあげてきて。結局、僕らはそこで3失点しているわけで。そこで耐えられるか、耐えられないか。前半の最初の45分は耐えられたけど、最後はやっぱり、耐えられなかった。そこは力の差かなと思いますけど」


――4年前と比較して、個人的には何かは残せましたか?
「うーん……4年前のコートジボワール戦は、いま思い返せば、60分くらいの時点で足をつっていたので。それは忘れもしないです。自分のコンディション不足であったり、実力が……。もちろん、あの試合は高温多湿なところで行なわれて、両チームにとって厳しい状況でしたけど、あれは自分にとっての一つのベースというか……。あの試合があったから、『あんなことは絶対に繰り返せない』という気持ちは強かったし。あれを経験しているぶん、今回の暑さはたいして気にならなかったというか。

初戦で感覚がつかめた部分もあって、それ以降は全く、暑くないなと。そこのコンディション的な戦いは勝ちぬけているなとは感じていたので、あとは個人として、コンディション以外に、ピッチの上でどうやって自分を表現するか、どこまでこだわれるか(を考えてやってきた)。そういう意味で、昨日はそこについては成就しましたけど」

――昨日の試合ではチーム内でトップの走行距離を記録していました。
「コンディションには本当に気を配って、やってきました。ブンデスでも、常にデータを見ながらやってきたので。もちろん、大会前に3ヵ月間も怪我したなかで、果たしてできるのかという不安はありましたけど、結局は、1試合、1試合状態は上がってきたなと。予選リーグからベスト16での戦いを含めて。それを本当に感じます。データとしても表れているように、コンディションは上手くいっていたのではないかなと思います」

――次の大会にこの経験をどうつなげたいですか?
「ブラジルW杯のときは、心のどこか、『仮に負けたとしても、このロシアW杯がある』と。そういうところで、やっぱり、日々の取り組む姿勢にそういう状況が入るのをなくすためには、この4年後のことは考えたくなかったので。

『これが自分にとって最後なのだ』というくらいの覚悟でやっぱり、取り組んできて。4年後なんて、誰もわからないですし。長谷部さんみたいにやり続けるのは、本当にすごいことで、簡単なことではないので。僕はこの大会にかける想いが強かったので。そういう気持ちでこのロシアW杯を戦っていくなかで、昨日、ああいう結末を迎えたので。今すぐに、答えはわからないです。気持ちもそうですし、体も休めて、整理していきたいなというのは本音としてあります」

――そういう意味では、代表への誇りは持ちつつも、今後の親善試合では常にすべてのメンバーを呼ぶのではなく、コンディションやケガなども考慮してあえて休ませる選手を設ける必要があるということはしっかり伝えていかないといけないのでは?
「その通りですね。代表に海外組が増えていくなかで、そこは確実にね。日本サッカー協会と、次の監督を含めて……まだ誰がなるのかはわからないですけど。そこはしっかりとしたプランやコミュニケーションがないと厳しい。この4年間、常に日本に帰ってきて、試合をする。そこに対する精神的なモチベーションも含めて、難しさは感じていたのは事実で。そこは本当に考えていかないといけないです、自分が得た経験は伝えていきたいなとは思いますけど」

――代表の試合で全力を尽くすのは大前提としても、過酷な移動やスケジュールはコンディションへの影響があるだけではなく、ケガのリスクも高めてしまいますしね。
「それは非常に感じますし。W杯まで4年あるなかで、しっかりとしたプランを持たないといけないかなと。強化の方法だったり、そういうところは、しっかりと考えていかないと。海外でやるうえでの難しさというのは、そういう移動でコンディションを崩すことがあるというのもそうですし、それがあるからと(所属クラブで)メンバーから外されるのもそうですし。

もちろん、最終予選のような試合ではまた、話は別ですけど、親善試合や2次予選などでは、どういうビジョンを持っていくかが大事で。国内組の選手や若い選手も含めて戦っていくことなど、そういうことも具体的に考えていく必要があると思うし。それに、そうやっていくことで日本代表はどんどん強くなってくるとも思うので」


――昨日の試合直後のTVのフラッシュインタビューを受けた際の香川選手が見せた、少笑みを浮かべたような表情が『涙を隠すためではないか?』という声が挙がっていますが?
「いや、正直、僕は笑っているようなつもりは全くなくて。たまたま僕もその映像を見たのですが……。この結果を受け止めないといけないという気持ちが強かったですし、応援してくれたファンの人がたくさんいてそういう人たちにしっかりとメッセージを送りたかったので、そういう表情になったんじゃないですかね」

――笑みがこぼれるくらいにこの大会が楽しかったというわけではないのですか?
「いや、あのときは、まだ、受け入れられていなかったですから、あの結果を」

――長谷部選手が代表からの引退を発表しましたが?
「ミーティングで長谷部さんから直接、僕たちに話がありました。本当に言葉がみつからないというか。長谷部さんが積み上げてきたものには本当にリスペクトしていますしW杯の3大会でキャプテンをやるというのは、それをやった人にしかわからない経験だと思うので。『本当にすごい』としか言えないですね」

――これから若い選手たちが成長していくためには何が必要だと感じますか?
「厳しい環境に身を置くことが何よりも大事なのかなと。1年の大半は代表ではなくて、クラブチームでの活動なので、厳しい環境に身を置いて、戦い続けることで得られるものは計り知れないし。それは、海外で長くプレーすればするほど感じるんじゃないかなと。その必要性はやっぱり、すごく感じます」



今後のメディア掲載・出演情報 ☆NEW☆


4月5日:Sportsnaviにて第1章の最初のエピソードが公開予定

4月6日: 神戸に本社を置くラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう」に

10時40分すぎからミムラ出演予定



「心が震えるか、否か。」を買いたい方のための購入先リンク集


、主な販売サイトのリンクを以下に貼らせていただきます。

アマゾン https://amazon.co.jp/dp/4344037227

楽天  https://books.rakuten.co.jp/rb/16680856/

紀伊国屋書店 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784344037229

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