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ドイツで妊娠生活ラストスパート。

今日から妊娠33週目に入りました。
本当にあっという間に時間が過ぎておなかも信じられないくらい大きくなっています。

今まで4週間ごとの婦人科検診でしたがこれからは2週間に一度になりいよいよ出産に向けて身体と心の準備をしていきます。

8月なのに今年のドイツの夏は雨風が強く気温も12度~16度くらいの日もありもう秋に入ったのかとさみしくなります。
今週気温が上がって暑すぎずさわやかなドイツの夏の日が数日続いていますが例年に比べても今年の夏は短いみたいです。
22時くらいまで日が高く明るかったのですが徐々に日が沈む時間も早くなってきました。
太陽が明るい日が少ない国なので、南国生活が長い私には夏が終わり暗くて寒い冬がもうすぐ来ると思うとすでに恐怖感を感じています。

前回書いたNoteに個人的に多くのメッセージをいただきました。
ありがとうございました。
長く連絡をとっていなかった方々からのメッセージもらい
心のこもった言葉、とても嬉しかったですし、妊娠出産、流産など女性がなかなか表には言えなくて1人で抱えている気持ちなどを共有してくれる方もいて私の経験を通した言葉を読んで共感してくれたり励まされたり何かを感じてくれる方がいたと知れて嬉しく思いました。
センシティブなことなのでなかなか相談もできないこともあると思いますが、私に話して気持ちが楽になるのであればぜひお話聞かせてくださいね。

私も妊娠してから妊娠出産を経験した方のブログやYoutubeなど色々拝見して学び励まされています。特に海外で出産、育児をされている方、キャリアを一休みしてモヤモヤしてしている方、同じ悩みを抱えている1人なのでお話聞きたいです。

今回はドイツで出産予定、妊娠後期(現在妊娠33週)の私の今までの妊娠生活について振り返っておきたいと思います。

妊娠後期に入り今までの妊娠生活を振り返る

出産予定日は9月27日です。
妊娠が発覚したのが年明けの日本からドイツに戻ってきたころ、1月後半。

妊娠初期

妊娠6週目の婦人科検診で胎嚢の中に卵黄嚢が見え心拍確認が出来たのですが前回の流産の経験があり両親にも妊娠報告はせず夫と二人の間だけに留めていました。この時はまだ妊娠したことが信じられず毎回不安な気持ちでいっぱいで検診を受け、赤ちゃんが生きているとお医者さんが確認してくれる度に「よかったぁ」と泣いていました。

ちょうど妊娠3か月に入ったころ、2月で寒く風邪も流行っていた時期に38度以上の高熱が出て、横になっていても咳が止まらず眠れないくらいのきつめの風邪にかかってしまい、家庭医に診てもらったところ妊娠中でもパラセタモール(解熱剤)であれば飲んでいいということで処方してもらいました。解熱剤で熱は下がったのですが咳が本当に長引いて2週間くらい苦しみました。

妊娠4カ月に入ってから夫のご両親に妊娠を報告、今まで2回の流産の経緯のときもサポートしてくださったので泣いて喜んでくれました。この時期におなかの赤ちゃんがダウン症かどうかのリスクを検査するNIPT検査という血液検査を行い性別も検査で判別できたので合わせて検査してもらいました。今年からドイツではNIPT検査は保険適用になったということでした。性別の判定に関しては追加で17€を支払い検査してもらいました。前回の妊娠時に妊娠糖尿病と判断されて食事制限等を行っていた経緯があったので一回目の妊娠糖尿病検査もこの時期に行いました。結果は両方とも陰性でこの時期から少し妊娠していて赤ちゃんが元気におなかの中で育ってくれているという実感を持つことができるようになってきました。私のつわりは吐き気よりも左下頭部の付け根あたりがズキズキと痛む頭痛と匂いに敏感になる、でも吐けなくて気持ち悪いという感じでした。14週の段階ではおなかは全く出てこなくて体重も増えずむしろ減ってしまい不安でしたが、5カ月に入ってから徐々におなかが膨らみはじめました。

検査で性別が分かり、「男の子」だったので名前もこの頃につけました。
ドイツ名は夫がつけて、日本名は私がつけました。
夫がつけたドイツ名はもともと東欧の方の名前で私の名前と同じ意味「優しい」という意味を持つ名前。
日本名は私の大好きだった祖母の名前から漢字を一文字もらって、海外の人にも呼んでもらいやすく音が綺麗な名前にしました。
祖母からもらった漢字には宝石、美しく立派なものという意味のある漢字です。男の子でも女の子でも大丈夫な名前なので実は前からこの名前がいいなと考えていた名前です。
字画もとても良く苗字とのバランスも良いので気に入っています。
赤ちゃん本人にも気に入って貰えるといいなぁ。

妊娠中期

妊娠19週ごろの検診では超音波検査で念入りに赤ちゃんの身体の臓器などがちゃんとできているかを確認してもらい横顔も見ることが出来ました。体の大きさも同じ週数のドイツの平均サイズ程度でちゃんと育っていることが確認でき、脚が長い子みたいと言われました。

妊娠6カ月に入った5月末、6月に3週間のイタリア旅行を控えていたので少し早めに検診を受け、心拍確認もでき超音波検査で背骨もはっきり見え順調に育っている様子が確認できました。

妊娠中期に入ってから家庭医の勧めでポリオのワクチンを接種していました。婦人科の先生にも確認をとってからの接種でしたが、接種した後に婦人科の先生にこのポリオのワクチンはお母さんにしか効かないものだから妊娠後期になったらもう一回赤ちゃんにも効果がある別のワクチンを打ちましょうと言われ、一気に不安になりました。百日咳などに効果のあるワクチンらしいですが、無駄になるなら打ちたくなかった・・・。ちゃんと事前に確認してから打ったのに婦人科の先生のアドバイスがころころ変わるのでとっても不安になりました。結果赤ちゃんに影響はなかったのでよかったですがお医者さんの意見を鵜呑みにせずに自分でもよく調べてから打てばよかったなと反省しました。

イタリア旅行に行く前にもう一つ(夫が)やったこと。
それは、赤ちゃんのお部屋の準備です。
オフィスにしていたお部屋を赤ちゃん部屋として夫がリノベーションしました。
DIY大好きなドイツ人、かつ建築家の夫は壁紙を剥がし新しい壁紙を自分で貼り替え、そのほかの壁も自分で全部塗り替え、ベビーベッドやオムツ換え台を棚につけ、クローゼットも新調し組み立てました。
動物の住む森をテーマにして本当に可愛いお部屋が出来上がりました。
ドイツでは赤ちゃんでも両親とは別に自分のお部屋を作るそうです。
新生児から小さいうちは両親のベッドにベッドをくっつけて寝ることはあるようですが、基本は夫婦は一緒に寝て子供は子供部屋で寝るそうです。

あとはベビーカーや車のシートなど大きなお買い物は彼のご両親のご好意で一緒にお買い物に行き、赤ちゃんを迎える準備を整えました。

夫が妊娠中は飛行機に乗らないほうがいい!(コロナのリスクとか身体検査のときに放射能を浴びるリスクなどを懸念して・・・という理由から)とい言うので、ドイツのNRW州からイタリアのトスカーナ地方までドイツの南部からスイスを通って車で行きました。

途中Bordenseeというドイツとオーストリアとスイスの間にある湖がある町まで7時間ほどかけていき一泊して、そこからまた11時間ほどかけてトスカーナ地方の中心地Montaioneという町まで行きました。

私は運転できないので夫が一人で運転してくれたのですが助手席に座っているだけでも特に二日目BodenseeからMontaioneの道のりは本当に満身創痍。宿泊先に到着してすぐにベッドに倒れこみ、疲れとストレスで涙が止まらなくなりました。当然ながら妊婦は無理は禁物。(イタリア旅行についてはまた別に書きたいと思います。)

イタリアにいる間にさらにお腹が大きくなり、電車で席を譲ってもらったり街で店員さんに声をかけてもらったり妊婦感が出て来ました。
食事制限が多い中のイタリアは食事が満喫しきれず残念だったのでまた出産してお酒も生ものもOkになってから行きたいなと思いました。

初め夫がジェラートは生乳で作ってるから妊婦は食べちゃダメ!と言い出して、必死に色々調べて助産師さんにも確認し食べても問題ないということだったのでジェラートばかり食べてました。生ハムなどもダメ、レアのお肉もダメ、チーズもダメ、ワインはもちろんダメ、ティラミスもダメ、カルボナーラもダメ、コーヒーもダメとなると食べたいもので食べられるものが本当になくなるんですよね。

ドイツはアルコールフリーのビールが美味しくて種類もいろいろあるのでお酒がダメでも特に問題ないんですが、イタリアは意外とアルコールフリーのビールをおいているお店がほとんどありませんでした。ペローニのアルコールフリービールがあるかなと期待していましたが、旅の最後に結婚記念日のディナーでSanGimignanoのレストランLinfaでハイネケンのアルコールフリービールを飲んだ以外はどこにも見当たりませんでした。

SanGimignanoの丘の上にて


妊娠していることについては親しい人達のみに伝えて、前回のNoteで書いた以外はSNSには載せていなかったのですが、イタリア旅行中に初めて写真を載せました。

安定期に入ってお腹が大きくなってもどこか心配であまり公に妊娠していることを報告する自信が持てなかったんですよね。心配しすぎてたのかもしれないけど無事に生まれてくるまで分からない気がして・・・。

この頃には胎動も激しくなって来ました。初めはお腹の中で泡が弾ける感じでこれは胎動?って感じで本当にお腹の中にいる?って夫にお腹に耳を当ててもらって音を聞いてもらってました。夫曰く水が揺れる音が聞こえるということだったので羊水の中で赤ちゃんが動いているということだったんだと思います。

イタリアからドイツに戻って来てからの検診でも特に問題もなかったのですが、妊娠糖尿病の検査結果は陰性で問題なかったにもかかわらず、血小板の数値が平均より低いので血栓症のリスクがあるという血液検査が出たため精密検査をするために血液専門のお医者さんのラボで検査をしました。16本も血を採られて倒れるかと思いました・・・。

そして、6月の末にようやく!!昨年の7月に申請をしていた約1年越しに配偶者ビザが取れました。
イタリアに行く寸前に夫が夜中の2時に頃に外国人局のウェブサイトで空きのアポイントを見つけてくれ確認に行ったところ、昨年10月に書類の受付を行なって5〜6週間で受け取りできると言われていたのに完全に忘れられていたようで、新しく書類を出してくれと言われました。夫にすでに昨年10月にアポイントに来て書類も全て提出済みだと説明してもらい確認してもらったところデータベースに情報が全てあり申請料を払ったところ2週間もせずにビザが下りたのでこのレターが届いて8週間後にまたアポイントを取って受け取りにきてくださいというレターが来ました。イタリアから戻ってすぐにアポイントをとり、受け取りに行ったところまた申請料を払ってくださいと言われたのですがちゃんとレシートを持っていっていたので追加で支払いをすることなく受け取りができました。就業ビザが来年まであったので不法滞在していたわけではなかったのですが、子供が生まれる前にビザの心配がなくなりほっとしました。

妊娠後期

7月後半にデュッセルドルフで働く日本人助産師さんがオンラインで開催してくれた出産準備コースに参加しました。
出産の流れやドイツでの出産について詳しく解説してくれただけではなく、出産の大変さと尊さを丁寧に説明してくださいました。
日本語でのセミナーだったので私は1人で参加しましたが、私以外にドイツ在住の全10組ほどの日本人の妊婦さんとパートナーの方が参加されていて普段は日本人の妊婦さんと会う機会はないので近い時期にドイツで妊娠生活をされている女性がこんなにいるんだと知るだけで勇気が出ました。

そして、この頃に日本の友達にお願いしていたものが届きました。親友には英語が全くダメな母の代理で子供の出生届を出すために必要となる戸籍謄本と一緒に母と叔母からのギフトと合わせて出産時に必要になるものや食料などを合わせて送ってもらい、もう一名の東京の仲良しの友人は日本のお菓子や食料と一緒に安産で有名な水天宮のお守りを送ってくれました。出産時には日本の母もドイツに来ませんし、頼れる人は夫と夫のご両親しかいないので不安ですが、日本の友人や家族の温かい気持ちに支えられていると感じました。ありがとう、らぶ❤️

8月に入ってから出産する病院の見学に行ったのですが、全ドイツ語のセミナーで分娩室や入院するお部屋の見学がなかったので良く分からず。
ドイツは婦人科と産院が分かれていて、妊娠33週くらいまでに希望の病院に出産したいという届を出すようです。普通分娩の場合は入院は2〜3日ほどが一般的、帝王切開でも5〜6日ほどの入院で退院するそうです。
5月に一番自宅から近い病院の見学に行ったのですが決めきれず、あともう一軒悪い評判を聞いていた近くの別の病院に精密検査に行った時に意外に対応がすごく良くて私はいい印象を持ったので来週その病院の見学に行ってから最終的に3軒の病院の中から選ぼうと思います。ドイツの病院はもう
コロナの規制は全くないので、マスク着用もなく夫の立ち会いももちろん可能、むしろ立ち会いするのが一般的。妊娠中の婦人科検診も出産も基本的に全て保険適用です。出産後のファミリールームでの滞在は有料で75〜120ユーロくらいみたいです。無痛分娩も病院の麻酔科の先生が常駐しているということで保険適用で可能で7割以上の妊婦さんが麻酔を希望するということでしたが基本的にドイツでは自然に産むことを勧めていて麻酔を使う場合は他の痛み緩和(水中出産やアロマなど)を試してそれでも痛みに耐えられない場合は麻酔を打つという感じだそうで、日時を指定し促進剤を打って計画分娩をすることはまずないようです。
赤ちゃんや母体に危険がある場合に帝王切開をすることが決まっている場合は日程を事前に決めるようですが、基本的には自然に陣痛が来るのを待って出産をするそうです。

もう一つ妊娠中にしたかったこと。
夫と一緒にマタニティフォトを撮ってもらうことです。
昨年のCologneで行ったStandesamtの結婚式でお願いしたフォトグラファーの女性に今回のマタニティフォトをお願いし先週彼女のBonnのスタジオで撮影をしてもらいました。イタリアで夫が趣味でやっているカメラで私1人の写真は撮ってもらったのですが、夫と一緒に写真を撮れていい思い出になりました。
写真の出来上がりが楽しみです。

妊娠後期に入ってから、お腹が本当にはち切れそうに大きくなっているのですが身体の痛みは左足の太ももの一部が神経痛みたいな触ると痛いくらいで腰が痛くなるなどはなくて、夜寝るときに胸焼けやして喉の付け根が痛くなること、夜になると胎動がすごく激しくなるのでなかなか寝付けないくらいで基本的にはとても元気で順調です。

お腹が張る感じはありますが、張り止めのためにマグネシウムのサプリメントを飲んでいるのと、貧血気味(もともと貧血気味なのですが)なので鉄分を処方してもらって飲んでいます。

赤ちゃんももう頭を下に体勢を変えてくれているみたいで精密検査の結果も問題なく血栓症や妊娠糖尿病の心配もないとのことなのでこのまま出産までの1ヶ月半ほど問題なく過ごせるように生活に気をつけていこうと思います。

天気が最近良くなかったので部屋にずっと引きこもっていた事もあり、だんだん仕事をしていない自分に対してのモヤモヤ感や出産後いつから仕事をしようかなど考えていたことで精神的には不安が募り鬱々してしまう日がありますが考えてもどうしようもないことなので自分の心と向き合って赤ちゃんのことに集中して最後の妊娠生活を大切に過ごしていきたいです。







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