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台風の進路は何で決まる?

どうも、たなかです。

今日も、引き続き台風の話になります。


まずは、台風14号の情報から。

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今日のお昼頃に、勢力をさらに強め

現在は、中心気圧935hPa
中心付近の最大風速は55m/sで

猛烈な」台風となっています。

台風の勢力は

「強い」「非常に強い」「猛烈な」
の3段階に分かれていて

最も上位にくるのが「猛烈な」台風です。

ですから

最大勢力(発達はピーク)となって
移動しているわけなんですが

進路は今のところ
昨日との差をあまり感じません。

こちらをご覧ください。

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昨日の記事通り、週明け以降は

九州、中国・四国付近を通過して
太平洋へ抜けるシナリオは変わってません。

なんなら、抜けたあとは
日本の東海上を北東進する予想です。


で、今日皆さんに
ご紹介しようと思っているのは

そもそも
台風の進路ってどうやって決まるの?

という話です。

先に結論をお伝えすると
この2つが主要因になります。

太平洋高気圧」と「強風軸

実は、台風本体は
自分の力で動くことはできません。

台風は回転しているだけで
移動するための仕組みが備わっていません。

では、台風はどのようにして移動するのか。

それは
台風の周辺に吹く風に大きく左右されるのです。

その一つが「太平洋高気圧」です。

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太平洋高気圧はこのように
時計回りに風(矢羽)が吹いています。

台風はこの太平洋高気圧から
流れる風に乗って移動していきます。

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この画を見ると

高気圧の縁に沿って
台風が動いているのが良くわかりますね。

ただ、高気圧の風は弱いので
台風もそれに伴い、移動スピードは遅いです。

また、高気圧の強さや位置によって
進路の向きが変わってくるのですが

台風って、東寄りに進路を変えた途端

急にスピード上げて
日本列島に来るときがあるじゃないですか?

それが二つ目の要因である
強風軸」が大きく関わっています。

この時期くらいから
日本列島上空に西寄りの強い風が吹きます。

偏西風って言ったりもしますね。

もし台風本体がこの強風軸に乗ると

西寄りに進んでいたのが
東寄りの進路に向きを変えて

さらに
これまでよりもスピードが速くなります。


では、この二つの要因を踏まえ
冒頭で見た台風の進路を見ていくと

九州付近に向かって
東寄りに舵を切ったこのタイミング

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ここで、強風軸がどこにあるかというと

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オレンジや赤の線がたくさん引かれている場所がおおよそ上空に吹く、強風軸の位置です。

台風がちょうど東寄りに
進路を変えたタイミングというのは

強風軸が日本付近を北西から南東へ
横切るように吹いるときなんですよね。

台風はこの強風軸に乗って

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そっからは、一気にスピードを上げて

日本の東海上を北東進する
ストーリーになりそうです。


ただ
この予報通りになるかは、まだ不確定。

安心材料として捉えるのではなく

台風の進路の仕組みってこんな感じなんだ

っていう、ご理解を頂ければ助かります。


ちなみに今日9/9は「重陽の節句」。

無病息災と長寿を願う日です。

どうかこれ以上、災害が増えることなく

みなさんが1日でも安心して長生きできますように

心の底から願うばかりです。


(変な進路になりませんように…)

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