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アフターコロナに備えたオススメ本③

アタッシュケースにスリランカの宝石をひそませつつ、これからは高級玄米と椎茸も持ち歩こうかと副業時代を真剣にとらえている宝石商サウラです。

前回の記事で紹介したホーキング博士の本では言語を外に蓄積できるようになって、人類は進化の全く新しい段階に入ったと言っていました。

つまり、その「言語」をどこまで意識して使いこなしているかが、いちおう人類である僕の生き残りのカギ!に違いない。ということで今日はそんな経緯で手にした素晴らしい名著を紹介します。

◉梅田悟司氏の『言葉にできるは武器になる』

<この本を読む3つのメリット>
①伝わらない自分に足りない2つのものがわかる
②これまでの経験で十分価値を作れるようになる
③伝えるための型を知れる

この本の一番おいしかった箇所は①と②。伝わる文章の書き方については別の本を読めばいいけれど、この本ではもっと大事な「伝わるメカニズム」と「伝わってしまう考えの作り方」を知ることができる

◉ほとんどの人が見逃している伝えるための盲点

まぁとにかく、エラそうにここを僕が説明する資格もないんですが、先の見えない時代には”希望”を見せてくれるリーダーが求められるわけで、物事を伝える言葉のスキルはこれから超重要ですよね。

で、コピーライティングの勉強してる人には耳タコですが、伝わる言葉をつくるときに一番最初に理解しないといけないのが、受け取る相手の心のレベル。巧みな言葉を手に入れるのはその後のこと。

そこで、ちょっと思い出して欲しいんですが、最近何かに参加したり、買い物したりと、新しい行動をしたときの自分の気持ちはどんなかんじでしたか?

1)不理解→2)理解→3)納得→4)共感

たいていこのステップじゃなかったですかね?

相手も同じです。

逆に言うと、この相手の心の状況がどのレベルで止まっているのか、メカニズムがわかれば、なんでも伝わるんですよ。

◉「お前が言うなよ」から「この人面白いかも」へ

ここで一番みんなが苦労するのが2)理解→3)納得の段階

「この人、言ってることは理解できるし、きっと正しいんだろうけど、どうも納得できない。」っていうのあるじゃないですか。お前が言うなよみたいな。

そう、2)理解→3)納得の段階をこえられない最大の理由は「お前が言うなよ」なんですよ!つまりあんまりこの人好きになれないんだよなぁというやつw。

理解はできてもコイツからの情報に納得してしたくないという無意識の壁。著者はこの段階に最も影響するのは「人格」だと書いています。

そういえばキンコン西野さんもこれからは「店検索から人検索」という表現をしていましたよねぇ。

インターネットという世界の商品棚に自分のサービスを並べようとしたとき、機能よし価格よしはもう最低条件。商品の良さを、自画自賛する広告はもう全く逆効果で、それは他人がクチコミ評価してくれることだし、本物であることなんて当たり前。そこから先は「誰から買うか?」でしか選ぶ理由は作れないと。

つまり資格とか、いい大学出るとか、これまでスペックでカバーすることがクセだった僕ら。これからは違うところで「人の良さ」を出して好き❤️になってもらわないと、せっかくの良いサービスも伝わらない。

コロナショックで[遠隔]をみんなが強制的に考えさせるられるようになって、すでに何か売るものを持っている人も、持っていない人も、今みんなが注力すべきは、これまで以上に自分の思考を表現するSNSやnoteみたいなメディアを使い倒すこと。みんなが肌身離さず釘付けになっている、かつて電話だったその「社会の窓」に、自分の"本気のメッセージ"を送り出すこと。

だって、考えていること=その人 なんだから。

かっこつけたって、周りにいるみんながメディアで、いつか見透かされてしまう時代なんだから。

これがわかったらはじめて、2)理解→3)納得の壁、「お前が言うなよ」から「この人面白いかも」になっていくということ。

◉「伝える」の目的は、この世に違いをつくること。

次に3)納得→4)共感はどうしたらいいかという壁。これ実は僕が一番わかっちゃいない人だったんですが、伝えるというのは、納得してもらって満足してちゃぜんぜんだめだという話。(書きながらめちゃくちゃ恥ずかしいけど)

納得してくれて自尊心を満足させても、まるで価値はない。Facebookでいいね!もらって「だから何?」っていう疑問だけを残して、タイムラインが流れるあの感じ。

そうじゃなくって、「伝える」の本当の目的は、知らない相手に具体的な行動をしてもらうこと。

アフターコロナで僕らはこれから自分で生きていくことをもっと考えなきゃいけないわけだけど、まさにここだと思うんです。

僕らがこれまでやってきた仕事って結局、商品サービスに社長のメッセージを乗っけて買ってもらい、この世に違いをつくることなんだよね。

何かを買ってもらったり、参加してもらうという行動から違いが生まれるわけで、連絡してもらう、来てもらう、買ってもらうには、「あ、それわかる!」っていう共感なんだよね。

そいう意味で、たいてい成功しているビジネスは社長が伝わる「あ、それわかる!」を持っていて、自分がかつて困っていたことから始まってたりする。

この本で筆者が3)納得→4)共感の壁を超えるには「志」が大事だと言うのはまさにそのこと。

◉伝わってしまう志は「内なる言葉」で育てられる

「志」って言うとなんか、武士道的ござるを想像しちゃいますが、もっと簡単に言うと「なんかこれおかしくない?」っていう違和感のこと。

つまり自分の悩みは、人の悩み。もしそれを言葉にできないとしたら、それは結局考えていないと著者は指摘する。いかにも。

いくら誰かの言葉が自分の考えと同じでも、それを自分の言葉に変換し「志」として書き残さなければ、存在していないことになる。

認めたくもないこの事実・・。

わっていても自分の言葉にできない言う人、大丈夫です。僕も間違いなくその一人。だからこの本を手に取ったんです。

なんとこの本には、その「志」の作り方がなんとズバリ!と書いてある。
ありがたいことです。紙を使ったシンプルな内なる言葉の育て方は、さすがコピーライター。かなりのあなたの脳内に革命を引こしてくれるでしょう。

というわけで、ちょっと長くなったので最後に自分への自省もこめて一言。

◉勉強しているうちは稼げない

結局、いまどんな仕事をしていようが、読む側から、書く側へ行かないと、選ばれない時代になっていて、その差はどんどん開いていくのがアフターコロナ。

あなたも一緒にこの本を読んで愕然として、僕と一緒にTwitterとかnoteからまず恥をさらしてみませんか?

「お前が言うなよ」を「この人が言うなら」にするために。

✨キラリと光るものを見つけるサウラでした。


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