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さよならは青色 #本棚

 岩倉しおりさんを知ったのはツイッターだった。タイムラインで流れてきた写真に一瞬で目を奪われた。うわあ、すごく素敵な写真!ともう一目惚れで。写真に恋をしてしまったのだ。それからインスタもツイッターも即フォローした。今の待ち受け画面も岩倉さんの写真だ。

 地球温暖化のせいか季節がなかなかに狂って、現実世界では変なところで寒かったり暑かったり、四季を感じにくくなっている。今年は雪も全然降っていない。悲しいけれど、そのうち日本の四季もなくなってしまうだろう。もう春と夏のさかいもよくわからなくなってきているし、秋も昨年はほぼなくていきなり冬!って感じだったもんなあ。

でもこの写真集は忘れかけていた四季を思い出させてくれる。

桜の木にそっとふれる、黒い制服の女の子。

白い浴衣をきて夜のお祭りでりんごあめを食べる女の子。

黄色い落ち葉のふとんに、ひとつのチェックのストールを2人で巻いて寝そべる2人の女の子たち。

白い雪の中、赤い傘をさしてこちらを向いている女の子。

そう、岩倉さんの写真には女の子がとても似合って、それがとてもみずみずしい。その女の子の年齢は、かつて自分が経験したいっときのはずなのに、そのときは気づかなくて、あとからあのときはよかったなあなんて、とても懐かしいきもちでいっぱいになる。

わたしの言葉では全然伝わらないのが残念なのだけど、とても素敵な写真集。ちなみにどの季節もいいのだけど、わたしは夏が好きです。

ありがとうございます。文章書きつづけます。