Haruka

建築デザイン事務所 アトリエ・ユルリ代表 https://atelier-yururi…

Haruka

建築デザイン事務所 アトリエ・ユルリ代表 https://atelier-yururi.net 仙台を拠点に住宅の新築・リノベーションの設計デザインをしています。 noteでは仙台の暮らし、建築やデザイン、日常の感じた事をゆるりと発信。 一級建築士|建築トラベラー|仙台在住

最近の記事

TVも炊飯器もない暮らし 家づくりの正解について考える

TVも炊飯器もない暮らしタイトルの通り、私の家にはTVも炊飯器もありません。 TVのない生活は9年、炊飯器は3年くらいです。 学生のころからTVをみる習慣はありませんでした。ニュースはネットで、娯楽はTSUTAYAやAmazonプライムで十分でした。 お米は炊飯器の代わりに鍋で炊きます。 これはTV、炊飯器不要論という話しではなく、それを推奨もしていません。 暮らしは、ひとそれぞれ違うし、当たり前から外れていてもいいということです。 別の例では、私には冷蔵庫がない友

    • 杉を訪ねて 自然素材の家を考える

      日本の木先月、宮城県南三陸町の製材所を見学させていただいた。 見学は2度目であったが、新しい発見のある貴重な時間だった。 杉は日本人にとって、もっとも身近な木の一つだ。 上の写真は南三陸の原生林が残る荒島で、無料で登れるのでお勧めの場所です。 杉の学名は「クリプトメリア ジャポニカ」という。和訳すると「隠された日本の財産」という意味になる。 杉は日本固有のものなのだ。似た言葉の木で米杉があるが、これはヒノキ科の属する樹木で、杉はスギ科となり別の科の樹種となる。 住宅に限ら

      • 自然を感じる暮らしについて考える

        「自然を感じる心地よい暮らし」 これは私が設計する上で大切にしているコンセプトです。 住宅であっても非住宅であっても同じです。 暮らし、という言葉は住宅で使われることが多いです。 ○○な暮らしっていうとだいたいが、家の中の出来事に対して使われます。 ただ暮らしとは、場所で区切られるものではなく、地続きな状態です。 だから、働いていても、移動中であってもそれは暮らしの一部です。 まずは「暮らし」という言葉を住宅だけではなく、幅広く使うことにしてみました。 次に自然を感じ

        • 自分らしい暮らしについて考える

          「自分らしく」という言葉があります。素敵な言葉だと思います。 でもこの言葉の意味を考えると、なんとも曖昧な感覚を抱きます。 自分らしくってどういうことでしょうか? 他人とは違う自分ならではの特徴でしょうか? でも何も意識しなくても私は私であなたはあなたです。 仮に自分とはこういう人間です、と宣言したとしても来年には変わっているかもしれません。 また宣言する事によって自分の人生を制限してしまう可能性もあります。 特徴的な自分とは流動的です。 だから私は自分らしくという言葉には

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          設計事務所は高いのか??住宅の設計料について考える

          マイホームを考えるときに、設計事務所を選択肢としてあげる人は少ないと思います。 私は住宅の地震被害の調査で100件以上を訪問しましたが、多くがハウスメーカー、次いで地元の工務店、1件だけ設計事務所が設計したものでした。 それほどまでに設計事務所を選択する人が少ないのが実情です。 理由としては2つ考えられます。 一つは設計事務所という存在自体がマイナーであるということ。二つ目は敷居が高く感じられることです。 一つ目は設計事務所は知っていても、住宅はハウスメーカーや工務店が

          設計事務所は高いのか??住宅の設計料について考える

          記憶の中の風景

          あけましておめでとうございます。 1月1日に映画「すずめの戸締り」を観に行きました。 前情報を一切入れずに観に行ったので震災をテーマの一つとして扱っていたことに驚かされ、劇中は何度も感情が揺さぶられました。 それゆえに震災の描き方に対しては賛否があり、人によっては絶対に観ることをおすすめできない映画でもあるのだと思いました。 ただ映画をみて新海監督の「忘れ去られる」ことに対して一つの大きなメッセージを受け取ったとともに、今まで社会人になってからの日々がフラッシュバックされ

          記憶の中の風景

          子ども部屋のない家で暮らして

          以前HPで「子ども部屋の適切な広さについて考える」という記事を書きました。書きながら自分の子ども時代を思い出し少し懐かしくなりました。 私は二十歳くらいまで両親と妹と暮らしていました。その間住んでいたマンションを2回リノベーションし、私、妹が独立したのち3回目のリノベーションをしました。 まさにライフスタイルの変化に応じて間取りを変化させてきたのが私の実家の家です。 リノベーション前の間取りはごく一般的な3LDKで、リビングに隣接するように和室があり、あと4.5畳、6畳

          子ども部屋のない家で暮らして

          宮城の秘湯/伊達政宗が愛した湯元・不忘閣

          宮城で温泉と言って名前がまずあがるのは、秋保、作並、鳴子、遠刈田の4つだろう。観光も楽しみたいというと松島という選択肢もあがる。 ただ私が強くお勧めしたいのは青根温泉である。県南に位置し遠刈田温泉とは近い距離にある。 車で行くのが理想だが、公共交通機関を使う場合は仙台駅からバスで遠刈田温泉まで行き、そこから送迎で宿に向かう(要予約)。 (連泊するのなら、周辺に観光する場所がないため車がおすすめです) 青根温泉の中で有名な宿といえば「湯元・不忘閣」だ。伊達政宗が滞在したこと

          宮城の秘湯/伊達政宗が愛した湯元・不忘閣

          丁寧な暮らしについて考える

          「丁寧な暮らし」 住宅、雑貨、家具などの広告でたまに見かける言葉だ。 当たり前だが丁寧な暮らしに定義はない。 丁寧な暮らしとは何だろうか?雑誌や広告で見かけるこの言葉にはどこかオシャレな印象を抱いてしまいますが、丁寧な暮らし=オシャレな暮らしではないと思う。 かといってミニマリストのような物のない暮らしもやや違うと思う。 整理整頓された空間はでしょうか? テーブルの上にはオシャレな小物や美しい花が飾られている。キッチンもきれい。清潔感はあるが生活感はない。まるでモデルル

          丁寧な暮らしについて考える

          仙台隠れおススメスポット

          私は仙台という街が大好きです。 過ごしやすい気候(東北でありながらそこまで雪は降らず、台風もあまり上陸せず、夏暑くない)、徒歩で十分楽しめる市街地、緑あふれる街並みなどなど色々と理由があります。 そんな仙台ですが、観光場所となると探すのに少し苦労してしまいます。 まず出てくる場所は松島。早速仙台ではありませんが王道です。次はアーケード探索からの青葉城。建築やアートが好きな人であれば、せんだい メディアテーク、宮城県美術館が候補にあがります。 仙台に2回目に遊びにくる友人は

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          コーヒーと暮らし/仙台のおすすめカフェ

          コーヒーという癒し私はコーヒーが好きです。缶コーヒー、インスタントコーヒー、淹れたてのドリップコーヒー。全部好きです。 焙煎したてのコーヒーはなおのこと好きです。 コーヒーは不思議な飲み物だと思います。ちょっとした休憩に、朝のひと時に、気分を切り替えたいとき... コーヒーを飲んでいるときは気持ちが少し軽くなった気がします。 だから私は味だけでなく、コーヒーを飲む行為が好きなのかもしれません。 コーヒーは飲み物である以上に、時間の過ごし方の一部になっています。 コー

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