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子ども部屋のない家で暮らして

以前HPで「子ども部屋の適切な広さについて考える」という記事を書きました。書きながら自分の子ども時代を思い出し少し懐かしくなりました。

私は二十歳くらいまで両親と妹と暮らしていました。その間住んでいたマンションを2回リノベーションし、私、妹が独立したのち3回目のリノベーションをしました。

まさにライフスタイルの変化に応じて間取りを変化させてきたのが私の実家の家です。

リノベーション前の間取りはごく一般的な3LDKで、リビングに隣接するように和室があり、あと4.5畳、6畳の2つの部屋がありました。

子どもが二人の場合はそれぞれに部屋を分けるのが普通だと思っていましたが、4.5畳の部屋を共有の書斎(勉強部屋)、6畳の部屋を子ども部屋という割り振りで、一部屋を子ども二人で使っていました。

これが小学生くらいまでならあり得る話ですが、結局この生活は私、妹が独立するまで続きました。

だから子ども部屋がないわけではなく、正確には自分の部屋がない暮らしでした。ベッドは2段ベッドで、クローゼットの半分を自分、もう半分を妹といった具合です。

一人でひきこもる場所がなかったので、自分の部屋が心から欲しいと思っていたことを覚えています。

ただ普段の生活は慣れたもので、あまりストレスなく暮らしていました。何も言わずとも着替えのタイミングなどは勝手にずれていましたし、そもそも狭いので子ども部屋は寝るだけの部屋となっていました。

その分寝る以外の生活はリビングや勉強部屋でTVを観たり、宿題をしたりしていました。
ひきこもる場所はありませんでしたが、常に他の家族がいる場所にいるため必然的に会話が生まれていたような気がします。
(ただそれでも自分の部屋は欲しかった...(2回目))

今私の実家には子ども部屋がありません。3回目のリノベーションで子ども部屋と勉強部屋が一つとなったからです。
家族4人で暮らす家から夫婦二人で暮らす家に間取りが変化したのです。

子ども部屋をどうするかは人それぞれの暮らし方・考え方で異なります。
時間だけで考えた場合、子どもと一緒にいる時間よりも夫婦二人で暮らす時間のほうが長いです。
そう考えたとき、子ども部屋を最小限にする考え方は合理的です。ただ子どもにとっての時間は大人になってからの時間の体感とは全く異なります。
だからこそ、子どもの意見も尊重しつつ、将来子どもが独立したときにも柔軟に変わる間取りが大切だと思います。

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