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へたくそな写真から見えてくるもの

今週末には初めての作品展が始まる。
ここしばらくはその準備にかかりきりでずっとバタバタしていたし、今もまだわりとそうだ。レポートは当日の朝に完成するタイプの学生だった、と言えばこの直前での焦りが伝わるだろうか。

先週いっぱいまでは、どの写真をプリントに回すかでギリギリまで悩んでいた。何年前まで遡るかを悩んだけれど、結局は出張撮影を始めた最初の写真から展示しようと決めた。そのせいで作業が増えた。Lightroom導入前のものについては、再現像をすることにしたからだ。

その選定の為に6~7年前からの古い写真を何百枚何千枚と眺めていて、幾度となく思った。何十回も心の中でつぶやいた。「うわ、へったくそだな…」と。

写真を続けてきて思うのだけれど、知らないうちはアラは見えないものだ。知識がなければ、意識を向けなければ気づかない。だから「下手だ」と感じられるのならば、それは技術が向上したということなのだけれど…それでもやっぱり自分の撮ったものを見て「下手だ」と感じるのは、うがーっと叫びながら転がり回りたいような気分になる。

もちろん悪い写真ばかりではない。今の自分が見ても良いと感じられる写真だって沢山ある。ただその割合が違ったり、「今だったらこうするのに」というのが見えたりしてしまうので…最終的に「下手だ」という感想になってしまったのだろう。

昔、あるカメラの先生が言っていた。「写真におけるプロとアマチュアの差は、打率の差だ」と。「どれだけ腕のあるカメラマンになっても打率10割ということはない、5割だって難しい。それが写真だ。しかし素人が打率1割の所を、3割にできるのがプロだ。」たしかそういう趣旨だったと思う。

そう考えるなら、多少は打率が上がった今を喜ぶべきなのかもしれない。


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写真に興味がなければ細かな改善点などは、読み飛ばすと思うので…
ここからは投げ銭記事で。
撮影の参考にしたい方も、よろしければどうぞ。

<へったくそポイント・まとめ>
・レンズの特性が活かされていない
・写真のバリエーションが少ない
・現像時の補正が甘い
・納品データが絞り込まれていない-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ではどういった点で過去の写真に「下手だ…」と感じたのかについて、サンプル写真と共に細かく述べていきたい。

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