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ハンドメイドという魔法

ひさびさに、アクセサリーを作った。

1年近く、ハンドメイド制作からは離れていた。昨年の春にロハスフェスタに出店してから燃え尽きたというか、準備や展示の大変さに疲れ切ったというか…とにかく「しばらくハンドメイドはいいや、休憩。」という気持ちになってしまったのだ。

だけれども、先月知り合いに「アクセサリー作りにはまってた時期があったんだけど、もう使わないだろうし良かったら…」とパーツ一式をいただく機会があって。「じゃあ、お礼にこのパーツを使って何か作って渡そう」と思いついたら、どこかに行っていたやる気がいそいそと戻ってきた。
 

さて、どんなものを作ろう。

おそらく好みの物を選んで買っているはずだから、色味はもらったビーズをベースにすることにしよう。作る物はネックレスが無難だろうか。年上の方なので、ビーズだけでなく少し高級感も出したい。手持ちの真珠を足すのが良さそうだ。小粒やバロックの淡水パールよりは、シンプルな丸型の真珠が合うだろう。彼女の持つ雰囲気には丸っこいボリュームがある物よりも、スッキリしたストレートラインが似合う気がする。

そんな風に使う材料と相手のことを考えながら、少しずつ頭の中でイメージを作っていく。

イメージが出来上がれば。使う可能性のあるパーツを選び出して、制作用の木皿に入れる所から作業を開始する。手を動かながら、想像を形にする為に必要なことは何かを考える。合間合間で手を止めて様子を確認しながら、閃いたことがあればそれも加えていく。

しばらく離れていたけれど感覚は変わらない、もどかしいけれど楽しい時間。

 
事前にある程度イメージを固めていたおかげで、想定していたよりも短い時間で出来上がった。

頭の中にしかなかった物が形在る物になって、こうして目の前に存在する…ということに何とも言えない満足感を覚える。想像ではなく、触れて眺めて楽しめる。とても嬉しい。

手放すことが決まっているので、何枚か写真を撮ってから包む。喜んでもらえるといいのだけれど…とアンティーク加工した自作のハーバリウムに、アロマオイルをブレンドして垂らした物も添えた。

 

ひさしぶりの物作りは、思った以上に楽しかった。

世界中の何処にも無い、想像の中にしか存在しなかった物が、自分の手によりここにある。この喜びをすっかり忘れていたなんて、一体どういうことだろう。

また何か作りたい、まだ存在しない自分だけの何かを目の前に呼び出す、この魔法で遊びたい。今はそんな気持ちでいっぱいだ。




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広島で、大人から子供まで人物の出張撮影をしています。自然な情景を、その時間を…切り取って残したスナップ写真は、お客様だけでなく自分にとっても宝物。何かありましたら、ぜひどうぞ!

ユルリラム
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