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うす~く覆われているだけなんです:南東部平坦~中山間地域【都道府県シリーズvol.41青森県part1】

青森県は地形的特徴から11地域に分けられます(※筆者個人の見解です)。今回は南東部平坦~中山間地域の地形と地質を見てみましょう。

場所の再確認

どこでしたっけ?

02_周辺都道府県

スーパー地形(カシミール3D)より抜粋した画像をもとに筆者作成。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

青森県は東北地方の最北端。
北海道とは津軽海峡を挟んで隣接しています。

02_地形区分

南東部平坦~中山間地域は図のです。

0206_⑥地域市町村

三沢市・六戸町・おいらせ町・八戸市・階上町の全域と、東北町・七戸町・十和田市・五戸町・南部町それぞれの一部地域です。


地形を見る

では早速、行ってみましょう~♫

02_地形_県境

東に見える湖は小川原湖(おがわらこ)です。
淡水と海水が混ざった汽水湖で、もとは入江だったのが砂丘堆積物で堰き止められて湖になったそうです。

画像5

これが⑥地域の範囲です。
全体的にゆるやかで平坦な地形が目立ちます。
河川の流れはだいたい、西から東ですね。

0206_地形_地域境界00

地域境界を入れてみました。
南部の方が標高が高く、一部に山間地域も見えます。

0206_地質図_地域境界00

地質図を見てみると、確かに南部と中~北部は少し違いますね。


大地の成り立ち

そんな南東部平坦~中山間地域がどんな歴史を歩んで今に至るのか?探っていきましょう!

〇ステージ1:中生代後期ジュラ紀~前期白亜紀
まだ恐竜が生きていた約1億6000万~1億2500万年前、日本列島はまだユーラシア大陸の一部でした。この時、海の堆積物や海洋プレートのカケラが大陸にくっつきます。いわゆる付加体です。

0206_地質図_地域境界01

赤で囲った範囲です。
分布のしかたが細長く入り組んでいますが、それについては後ほど。
灰色が泥岩その他がグチャグチャになった混在岩(メランジュ)です。
緑色が玄武岩、オレンジ色がチャートです。
なお玄武岩・チャートは大陸にくっついたのが上記の時代ですが、地層ができた時代は、何と古生代ペルム紀~中生代ジュラ紀中期(約2.9億~1.6億年前)です。

〇ステージ2:中生代前期白亜紀後期
付加体が大陸にくっついた後の約1億2500万~1億年前。ドロドロの粘っこいマグマが貫入して地下深くでゆっくり冷えて固まります。
また噴火して地上に溶岩が流れました。

0206_地質図_地域境界02

南部の赤色が花崗閃緑岩で、沿岸部の薄いオレンジ(細かくて見えにくいですが)がデイサイト質溶岩です。

〇ステージ3:新生代新第三紀中新世
日本が大陸から離れ始め、だいたい現在の位置まで到達した時期(約2000万~700万年前)
当時このあたりはで、ステージ1、2の地質を土台として、が溜まったり、火山活動が起こって溶岩が噴出したりしました。

0206_地質図_地域境界03

赤で囲った範囲です。またしても細長く入り組んでいますね。
本当は北部にも分布しているんですが、細かく入り組んでいて図示しきれませんでした。

南に少しだけ見える水色が泥岩。同じく南部に見える薄い茶色が安山岩溶岩類。それらの北の薄い黄色が砂岩です。

〇ステージ3:新生代第四紀更新世~完新世
日本がほぼほぼ現在のようなカタチになった時代から現在に至る約180万年前~現在。段丘堆積物など河川堆積物が溜まり、風成火山灰層が堆積します。また沿岸部には砂丘堆積物が堆積します。

0206_地質図_地域境界04

赤で囲った範囲内の薄い灰色が風成火山灰層です。
これは西の八甲田山(はっこうださん)や十和田火山(十和田湖:とわだこ)から噴出した火山灰軽石風に飛ばされて降ってきた地層です。

これ以外の薄い緑色が段丘堆積物。薄い青灰色が河川堆積物。沿岸部の薄い黄色が砂丘堆積物です。

この風成火山灰層はそこまでぶ厚い地層ではないため、川で侵食されると、その下の地層が見えるようになるんです。
つまり付加体(ステージ1)や新第三紀の地層(ステージ3)が細かく細長く入り組んでいるのは、川底・谷底だけに見えるからなんですね。
火山灰層が浸食されていない場所では、隠されているだけで、地下にはこれらの地層が分布しているんです。


以上となります。
お読みいただき、ありがとうございました。


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